
注文住宅のキッチンを決めていると、
「タッチレス水栓って本当に便利?」
「センサーが勝手に反応して後悔しない?」
「停電したら水が出なくなる?」
「普通の水栓から変更するほど価値がある?」
と迷う方も多いでしょう。
タッチレス水栓は、水栓本体へ触れずにセンサーで吐水・止水できる設備です。
料理中に、
生肉を触った手で水を出したい
↓
手を洗う
↓
水栓を触らず止める
といった動作ができるため、キッチンとの相性が非常によい設備です。
LIXILの現行タッチレス水栓では、吐水口先端のセンサーに手をかざして吐水・止水するタイプに加え、吐水口下の手や物を検知して自動的に水を出し止めするハンズフリータイプも用意されています。
PanasonicやTOTOにも、センサーへ手をかざして吐水・止水できるキッチン水栓があります。
一方で、
「触らなくていい=必ず使いやすい」
とは限りません。
タッチレス水栓には、
センサーの反応が自分に合わない
停電・電池切れが気になる
温度や流量はレバー操作が必要な製品がある
普通の水栓より費用が増える
といった確認ポイントがあります。
この記事では、注文住宅でタッチレス水栓を採用して後悔しやすい理由、メリット・デメリット、ハンズフリーとの違い、停電時、電源、乾電池、浄水器、シャワーホースまで詳しく解説します。
この記事のポイント
- タッチレス水栓は手を触れずに吐水・止水できる
- 料理中の汚れた手でも操作しやすい
- 水栓本体を汚しにくい
- 水の出しっぱなしを減らしやすい
- タッチレスとハンズフリーは機能が異なる場合がある
- センサー位置はメーカー・商品によって違う
- センサーの検知方法も商品によって異なる
- 温度・流量はレバーで設定する製品がある
- 意図しない反応が起こる可能性もある
- 停電時の操作方法を確認する
- AC電源タイプと乾電池タイプを比較する
- 乾電池式なら電池交換が必要
- 浄水器一体型も選べる
- 水・浄水の操作方法を確認する
- シャワーホースの有無を確認する
- 吐水口の高さを確認する
- シンクとの組み合わせも重要
- 標準仕様との差額を確認する
- 故障時の手動操作方法を確認する
- ショールームでセンサー反応を体験する
結論|タッチレス水栓は「毎日料理する家庭」ほど採用メリットが大きい

最初に結論です。
タッチレス水栓が向いているのは、
毎日キッチンを使い、料理中に何度も水を出し止めする家庭
です。
特に、
生肉・魚をよく調理する
パン・ハンバーグなど手が汚れる料理をする
小さい子どもと料理する
水栓まわりの掃除を減らしたい
という家庭にはメリットがあります。
TOTOでは、センサーへ手をかざして吐水・止水することで、泡などが付いた手で水栓を触らずに操作でき、水栓を汚しにくくなることを特徴として紹介しています。
Panasonicも、タッチレス操作によって水栓を汚しにくくすることをセンサー水栓のメリットとして紹介しています。
一方、
料理をあまりしない
水栓操作を特に負担と感じていない
設備費をできるだけ抑えたい
という家庭なら、通常のシングルレバー水栓でも十分な場合があります。
重要なのは、
「人気設備だから付ける」のではなく、毎日の操作回数に対して価値があるか
で判断することです。
【関連記事:注文住宅のキッチンの選び方|種類・高さ・収納で後悔しないコツ】
タッチレス水栓とは?

タッチレス水栓とは、
センサーによって水を出したり止めたりできる水栓
です。
一般的なシングルレバー水栓では、
レバーを上げる
↓
水を使う
↓
レバーを下げる
という操作が必要です。
タッチレスなら、
手をかざす
↓
水が出る
↓
もう一度かざす
↓
水が止まる
という操作ができます。
TOTOの現行キッチン水栓では、水栓側面のセンサーへ手をかざして吐水・止水します。
タッチレスとハンズフリーは違う?

メーカーの商品名称によって異なりますが、区別されることがあります。
LIXILのナビッシュでは、
タッチレスセンサー
センサーへ手をかざして吐水・止水
自動センサー
吐水口下へ手や洗い物を差し出すと自動で吐水し、離すと止水
という機能があります。
自動センサーを備えたタイプを「ハンズフリータイプ」としています。
つまり、
手をかざす操作さえ必要ないタイプもある
ということです。
自動式が必ず便利とは限らない
洗い物を差し出すだけで水が出れば非常に便利です。
一方で、
自分が意図したタイミング
と、
センサーが判断するタイミング
が合うかは実際に使って確認する必要があります。
LIXILでは、自動センサーについて対象物の色や形状によって検知しにくい場合や、鏡面・水面に反応する場合があることを注意事項として示しています。
したがって、
センサー性能はカタログだけでなくショールームで確認
することをおすすめします。
タッチレス水栓のメリット1|汚れた手で水栓を触らなくていい
最大のメリットです。
料理中には、
生肉
魚
卵
小麦粉
ハンバーグのタネ
などを手で触ります。
そのたびにレバーへ触れると、水栓本体にも汚れが付きます。
タッチレスなら、
汚れた手
↓
センサー
↓
手洗い
↓
センサー
という操作ができます。
LIXILでも、濡れた手・汚れた手で水栓へ触れずに操作できるため、水栓まわりを汚しにくいことを特徴としています。
水栓の根元が汚れにくい
通常の水栓では、
濡れた手でレバーを操作
↓
水滴が根元へ落ちる
↓
水アカになる
ことがあります。
タッチレス操作なら水栓本体へ触れる回数を減らせます。
ただし、
水栓自体の掃除が不要になるわけではありません。
水滴
油汚れ
ほこり
などは付くため、定期的な掃除は必要です。
メリット2|水の出しっぱなしを減らしやすい
例えば、
皿へ洗剤を付ける
↓
スポンジで洗う
↓
水ですすぐ
という場合です。
普通の水栓では、
洗っている間も水を出したまま
になりがちです。
タッチレスなら短い動作で止水しやすくなります。
LIXILでは、タッチレス操作によってこまめに止水しやすく、水の出しっぱなしを防ぐ効果を紹介しています。
Panasonicにも、手や食器をセンサーへ近づけたときに吐水し、離すと止水する節水モードを備えた製品があります。
自動で節水できるとは限らない
注意したいのは、
タッチレス水栓を付けた
↓
必ず水道料金が大幅に下がる
とは限らないことです。
使用頻度
吐水量
給湯条件
家族人数
などによって実際の効果は変わります。
節水だけを理由に高額なオプションを採用するのではなく、
操作性・掃除・節水を総合して判断
してください。
メリット3|料理の流れを止めにくい
例えばハンバーグを作っているとき、
両手にタネが付いている
↓
レバーを触れない
↓
ひじで操作する
という経験がある方もいるでしょう。
タッチレスなら手をかざして操作できます。
さらにLIXILのハンズフリータイプでは、吐水口の下へ手や物を差し入れるだけで自動吐水できます。
料理頻度が高い家庭ほど、この小さな違いを毎日感じやすくなります。
メリット4|小さい子どもでも操作しやすい場合がある
レバーを大きく動かさず、
センサーへ手をかざす
ことで操作できます。
ただし、
子どもが面白がって何度も水を出す
可能性も考えられます。
センサー位置・操作方法・ロック機能などは採用製品ごとに確認してください。
メリット5|グースネックなら大きな鍋を洗いやすい
タッチレス水栓には、
グースネック型
の製品が多くあります。
吐水口が高いため、
パスタ鍋
フライパン
大きなボウル
などをシンクへ入れやすくなります。
TOTOのグースネック型水栓でも、水の出る位置が高く、大きな鍋を洗いやすいことを特徴としています。
LIXILもグースネック形状について、大きな調理器具を洗いやすい点を紹介しています。
吐水口が高いと水はねにも注意
シンクとの距離
水流
シンクの深さ
によっては、水はねの感じ方が変わります。
水栓単体ではなく、
採用予定のシンクと組み合わせて確認
してください。
【関連記事:キッチンシンクはステンレス・人工大理石どっち?後悔しない選び方】
タッチレス水栓で後悔1|センサーが思った通りに反応しない
最も気になるポイントでしょう。
センサーは、
手をかざしたら100%自分の意図通り
とは限りません。
LIXILでも自動センサーについて、
対象物の色・形によって検知しにくい場合
鏡面や水面へ反応する場合
があると説明しています。
「センサーが悪い」とは限らない
問題になるのは、
自分の動作とセンサー位置が合っているか
です。
例えば、
上へ手をかざすタイプ
水栓先端へ手をかざすタイプ
吐水口下で自動検知するタイプ
では操作感が違います。
ショールームで10回くらい操作する
おすすめは、
一度だけ
ではなく、
何度も操作することです。
手を濡らす
皿を持つ
鍋を持つ
スポンジを使う
という動きを想定してください。
後悔2|意図しないタイミングで反応する
センサー式では、
洗い物を動かす
シンク掃除をする
といった場面で、条件によっては意図しない検知が起こる可能性があります。
メーカー側でも誤検知を減らすための検知制御が行われていますが、実際の使用感は製品によって異なります。LIXILでは対象物との距離と動きを検知し、吐水時と止水時で検知範囲を変える仕組みを採用しています。
自動センサーをOFFにできる製品もある
LIXILのハンズフリータイプでは、自動センサーをスイッチでON・OFFできる機種があります。
必要に応じ、
普段は自動
掃除中はOFF
のように使い分けられるか確認してください。
後悔3|温度調整は結局レバーだった
「全部タッチレスになる」
と思っているとギャップが生じます。
多くのタッチレス水栓では、
吐水・止水はセンサー
でも、
水量・温度はレバーハンドル
で設定します。
LIXILのタッチレス水栓でも、ハンドル位置で温度・流量を調節し、設定した水をセンサー操作で吐水する仕組みです。
毎回温度を変える家庭は確認する
料理中、
水
ぬるま湯
お湯
を頻繁に切り替えるなら、レバー操作の位置も確認してください。
「タッチレス」という言葉だけではなく、
何がタッチレスなのか
を見ることが大切です。
後悔4|停電したら使えないと思って不安になる
AC電源を使用するセンサー水栓では、停電時にセンサー機能が使用できなくなる場合があります。
ただし、
停電=必ず水そのものが使えなくなる
とは限りません。
例えばLIXILのナビッシュでは、停電やセンサー故障時にシンク下の手動弁を操作すると、レバーハンドルによる吐水・止水が可能です。
停電時操作を入居前に覚える
大切なのは、
「停電したら説明書を探す」
ではなく、
引き渡し時に一度操作方法を確認しておくこと
です。
取扱説明書をスマートフォンへ保存しておく方法もあります。
製品ごとに方法は違う
すべてのタッチレス水栓がLIXILと同じ仕組みではありません。
採用機種について、
停電時
故障時
電池切れ時
にどう操作するか確認してください。
後悔5|電源が必要だった
タッチレス水栓には、
AC電源を使用するタイプ
と、
乾電池タイプ
があります。
新築では電源を確保しやすいため大きな問題になりにくいものの、
水栓を決めた時点で電気計画にも反映すること
が重要です。
シンク下のコンセントを確認
食洗機
浄水器
タッチレス水栓
など、キッチンでは電気を必要とする設備が増えています。
水栓を後から変更して、
「必要な電源がない」
とならないよう確認してください。
【関連記事:注文住宅のコンセント位置で後悔しない!配置・数の決め方】
乾電池式という選択肢もある
現在は乾電池タイプもあります。
LIXILの乾電池式ナビッシュでは、単1形アルカリ乾電池2本を使用し、電池寿命の目安を約1年としています。使用頻度や環境により変動します。
TOTOにもコンセント不要の乾電池式タッチレス水栓があり、現行グースネック水栓RFでは単3形アルカリ乾電池4本で約2年を目安としています。
電池式のメリット
電源工事を必要としない点です。
新築だけでなく、
将来の水栓交換
リフォーム
でも選択しやすくなります。
電池式の注意点
当然ですが、
電池交換が必要
です。
シンク下に、
洗剤
ゴミ箱
収納用品
を大量に置く場合、電池ボックスへアクセスしやすいかも確認してください。
後悔6|普通の水栓より費用が高かった
タッチレス水栓は、
一般的なシングルレバー水栓より上位設備として設定されることがあります。
注文住宅では、
標準水栓
↓
タッチレス水栓
へ変更するとオプション差額が発生する可能性があります。
実際、家づくりではタッチレス水栓が代表的なオプション設備になる場合があります。
【関連記事:注文住宅の標準仕様とは?オプション費用が増える原因と確認方法】
本体価格だけで比較しない
確認したいのは、
水栓本体
+
電源工事
+
浄水器
+
標準品との差額
です。
住宅会社の見積書で確認してください。
使用頻度で考える
毎日、
朝食
昼食
夕食
で何度も使う設備です。
例えば高級な見た目だけの設備より、
毎日触る水栓へ予算をかける
という考え方もあります。
予算内で優先順位を付けてください。
後悔7|浄水機能を確認していなかった
タッチレス水栓には、
浄水器一体型
浄水器別体型
浄水なし
などがあります。
LIXILには湯水用と浄水用のタッチレスセンサーを分けた機種があります。
Panasonicにも浄水器一体型のセンサー水栓があります。
浄水を使う家庭は操作方法を確認
重要なのは、
普通の水
浄水
を、
どう切り替えるかです。
ボタン
別センサー
レバー
など、商品によって異なります。
カートリッジ費用も確認
浄水器を付ければ、
カートリッジ交換
が必要になります。
水栓本体価格だけではなく、
将来の維持費
まで確認してください。
後悔8|シャワーホースを確認していなかった
キッチン水栓では、
吐水口を引き出せる
シャワーホース
が非常に便利です。
TOTOの現行グースネック水栓ではホースを引き出して、シンクの隅まで洗える仕様があります。
シンク掃除で使う
大きなシンクでは、
固定水栓だけでは隅へ水を流しにくい
ことがあります。
シャワーヘッドを引き出せれば、
シンク壁
排水口周辺
まで流しやすくなります。
タッチレス機能だけで商品を決めない
水栓選びでは、
センサー
だけでなく、
- ホース
- シャワー
- 整流
- 吐水口高さ
- 浄水
- 水はね
まで比較してください。
後悔9|水はねが気になった
グースネック水栓など吐水位置が高い場合、
シンクとの組み合わせによって水はねを感じる可能性があります。
メーカー側でも水はね低減に配慮した吐水方式があります。
LIXILでは細いシャワーによって水はねを抑える「スポット微細シャワー」を搭載した機種があります。
TOTOも幅広シャワーの水流を整えることで、水はねを抑える工夫を紹介しています。
シンクとセットで確認する
同じ水栓でも、
深いシンク
浅いシンク
では水はねの感じ方が変わります。
ショールームでは、
実際に水を流せる展示
があれば必ず試してください。
後悔10|デザインだけで選んだ
タッチレス水栓には、
グースネック
マットブラック
メタル系
などデザイン性の高い商品があります。
Panasonicでも2026年9月から一部センサー水栓にマットブラックの設定が追加されています。
キッチンのアクセントとして魅力があります。
しかし、
デザイン
だけで選び、
センサー位置が使いにくい
ホースが必要だった
浄水が欲しかった
となっては本末転倒です。
操作性を決めてからデザインを選ぶ
ことをおすすめします。
タッチレス水栓と普通の水栓を比較
| 比較 | タッチレス水栓 | 一般的なレバー水栓 |
|---|---|---|
| 吐水・止水 | センサー | レバー |
| 汚れた手で操作 | 触れずに可能 | レバーへ触れる |
| 水栓の汚れ | 抑えやすい | 水滴が付きやすい |
| 節水操作 | こまめに止めやすい | 手動 |
| 電源 | 必要な商品あり | 基本不要 |
| 電池 | 電池式は交換必要 | 不要 |
| センサー故障 | 確認が必要 | なし |
| 停電時 | 商品ごとに対応確認 | 基本影響なし |
| 本体価格 | 高くなりやすい | 比較的抑えやすい |
| 操作の慣れ | 必要な場合あり | 分かりやすい |
タッチレス水栓が向いている人
毎日料理する
操作回数が多いほどメリットを感じやすくなります。
手が汚れる料理が多い
肉・魚・パン・ハンバーグなどです。
水栓まわりの汚れを減らしたい
濡れた手で触る回数を減らせます。
こまめに止水したい
手をかざすだけなら操作負担が小さくなります。
最新設備が好き
毎日使う設備の利便性を重視する家庭です。
タッチレス水栓を慎重に考えたい人
設備費を最小限にしたい
通常水栓でも基本機能は十分です。
センサー機器が苦手
物理レバーだけの単純な設備が好きな人です。
電池交換をしたくない
乾電池タイプなら定期的な交換があります。
故障リスクをできるだけ減らしたい
電子部品のない通常水栓の方が構造は単純です。
水栓をあまり使わない
設備投資に対するメリットを感じにくい可能性があります。
タッチレス水栓は故障しやすい?
「タッチレスだから必ず故障しやすい」
とは一概にいえません。
一方、
通常のレバー水栓にはない、
センサー
電磁弁
電源関連部品
などを使用する製品があります。
そのため長期間使用する設備として、
保証期間
修理体制
交換部品
を確認しておくと安心です。
故障時でも手動で使えるか確認
特に重要です。
LIXILでは停電・センサー故障時に手動弁を操作することでレバーによる吐水が可能です。
採用予定商品でも同様の代替操作があるか確認してください。
水栓だけ交換できる?
将来的に交換できる場合があります。
ただし、
取付穴
電源
給水・給湯配管
浄水器
キッチン構造
などによって対応商品が限られる可能性があります。
注文住宅では、
「壊れたら同じ商品しか付かない」
状態にならないかも住宅会社やメーカーへ確認すると安心です。
タッチレス水栓はいつ決める?
おすすめは、
キッチン仕様を決定する段階
です。
水栓を決めることで、
電源
浄水器
シンク
カウンター
などへ影響する可能性があります。
キッチン確定直前まで先送りしない
標準水栓
↓
タッチレスへ変更
した場合、
電源追加
仕様変更
が必要になることがあります。
キッチンショールームで早めに候補を決めてください。
水栓とシンクの相性を見る
第183記事でも解説しましたが、
水栓単体ではなく、
水栓+シンク
で確認します。
例えば、
高いグースネック
+
浅いシンク
なら、水はねを確認。
大きなシンク
なら、ホースが隅まで届くか確認。
【関連記事:キッチンシンクはステンレス・人工大理石どっち?後悔しない選び方】
アイランドキッチンではデザインも重要
アイランドキッチンでは水栓がリビング側から見えます。
そのため、
クローム
ブラック
グースネック
など、水栓の存在感が大きくなります。
【関連記事:アイランドキッチンは後悔する?油はね・収納・通路幅の対策】
ペニンシュラでも手元の見え方を確認
フルフラット型ペニンシュラでは水栓が目立ちます。
機能だけでなく、
キッチン扉
ワークトップ
レンジフード
との色合わせを確認してください。
【関連記事:ペニンシュラキッチンは後悔する?収納・油はね・通路幅の対策】
水栓の高さと吊戸棚・窓にも注意
グースネック水栓は高さがあります。
一般的なキッチンでは問題になりにくいものの、
キッチン前に窓
低い吊戸棚
造作棚
を設置する場合には干渉しないか確認してください。
【関連記事:注文住宅の窓の位置で後悔しない!採光・視線・家具配置の決め方】
標準仕様との差額を確認する
注文住宅でタッチレス水栓を検討するときは、
商品定価
ではなく、
住宅会社での実際の変更差額
を見ることが重要です。
標準仕様の水栓代が含まれているため、
タッチレス水栓の定価全額
が追加費用になるとは限りません。
逆に、
電源工事
仕様変更
などが加算される場合もあります。
見積書で確認してください。
「数万円なら付ける」の判断だけにしない
重要なのは、
何年間
何回
使用するかです。
水栓は毎日使います。
仮に15年間使うなら、使用頻度の高い設備へ予算を配分する考え方には合理性があります。
ただし故障・交換費用も考えてください。
ショールームで確認する9項目
1.センサー位置
自然に手をかざせるか。
2.反応速度
自分の感覚に合うか。
3.自動センサー
洗い物で誤反応しないか。
4.レバー位置
温度調整しやすいか。
5.シャワー切替
片手で操作できるか。
6.ホース
必要な長さまで引き出せるか。
7.水はね
実際に水を流して確認。
8.浄水
操作方法を確認。
9.停電・電池切れ
代替操作をスタッフへ確認。
タッチレス水栓で後悔しない7ステップ
ステップ1|今の水栓の不満を確認する
濡れる?
汚れる?
操作が面倒?
特に不満なし?
を確認します。
ステップ2|普通・タッチレス・ハンズフリーを比較する
機能の違いを確認します。
ステップ3|電源方式を確認する
AC電源か乾電池か確認。
ステップ4|浄水器を決める
一体型・別水栓・不要を決めます。
ステップ5|シンクとの組み合わせを見る
高さ・水はね・ホースを確認。
ステップ6|停電・故障時を確認する
手動吐水できるか確認します。
ステップ7|差額を確認する
便利さに対する費用を判断します。
タッチレス水栓チェックリスト
操作
- ☐ タッチレス操作を実際に試した
- ☐ センサー位置を確認した
- ☐ 反応速度を確認した
- ☐ ハンズフリー機能を比較した
- ☐ 自動センサーをOFFにできるか確認した
- ☐ 温度調整方法を確認した
- ☐ 流量調整方法を確認した
電源
- ☐ AC電源タイプか確認した
- ☐ 乾電池タイプか確認した
- ☐ 必要なコンセントを確認した
- ☐ 電池交換頻度を確認した
- ☐ 電池ボックスの場所を確認した
- ☐ シンク下収納を邪魔しないか確認した
非常時
- ☐ 停電時の操作方法を確認した
- ☐ 電池切れ時の操作方法を確認した
- ☐ センサー故障時の操作方法を確認した
- ☐ 手動で吐水できるか確認した
- ☐ 取扱説明書の保管場所を決めた
水栓機能
- ☐ シャワー切替を確認した
- ☐ ホース引き出し機能を確認した
- ☐ 吐水口の高さを確認した
- ☐ 大きな鍋を洗えるか確認した
- ☐ 水はねを確認した
浄水
- ☐ 浄水器が必要か決めた
- ☐ 浄水操作を確認した
- ☐ カートリッジ位置を確認した
- ☐ カートリッジ交換方法を確認した
- ☐ 維持費を確認した
費用
- ☐ 標準水栓を確認した
- ☐ タッチレスへの変更差額を確認した
- ☐ 電源工事費を確認した
- ☐ 浄水器費用を確認した
- ☐ 将来の交換費用も考えた
デザイン
- ☐ クローム・ブラックなど色を確認した
- ☐ キッチン扉と合わせた
- ☐ ワークトップと合わせた
- ☐ リビングからの見え方を確認した
- ☐ 水栓高さと窓・棚の干渉を確認した
よくある質問
タッチレス水栓は後悔しますか?
生活スタイルに合えば非常に便利な設備です。
一方、センサー操作が自分に合うか、電源・停電・浄水・費用まで確認せず採用すると後悔する可能性があります。
タッチレス水栓のメリットは?
汚れた手で水栓へ触れずに吐水・止水できることです。
水栓本体を汚しにくく、こまめに止水しやすいメリットがあります。
タッチレスとハンズフリーは何が違う?
商品によります。
LIXILでは、センサーへ手をかざすタッチレス操作に加え、吐水口下の手や物を検知して自動吐水・止水する機能を備えた商品をハンズフリータイプとしています。
センサーが勝手に反応することはある?
条件によっては意図しない検知が起こる可能性があります。
LIXILでも、対象物の色・形、鏡面、水面などによって検知状態が変わる場合があることを案内しています。
停電すると水が出なくなりますか?
製品によります。
LIXILのナビッシュでは、停電やセンサー故障時に手動弁を操作することで、レバーハンドルによる吐水・止水が可能です。
採用予定商品の非常時操作を確認してください。
電源は必要ですか?
AC電源を使用するタイプがあります。
一方、LIXILやTOTOなどには乾電池式もあります。
乾電池はどのくらい持ちますか?
商品によって異なります。
LIXILの乾電池式ナビッシュでは単1形2本で約1年、TOTOの現行乾電池式グースネック水栓RFでは単3形4本で約2年を目安としています。実際の寿命は使用状況によって変わります。
温度もタッチレスで変えられますか?
一般的なタッチレス水栓では、温度・流量をレバーハンドルで設定する製品があります。
LIXILのナビッシュでもハンドル位置で温度・流量を調節します。
浄水器付きもありますか?
あります。
LIXILには湯水と浄水でセンサーを分けたタイプ、Panasonicにも浄水器一体型センサー水栓があります。
タッチレス水栓は節水になりますか?
こまめに止水しやすいため、水の出しっぱなしを減らす効果が期待できます。
LIXILやPanasonicでもセンサーによる止水を節水機能として紹介しています。
ただし実際の使用水量は家庭によって異なります。
シャワーホースは必要?
大きなシンクを掃除する場合には便利です。
シンクの隅まで水を流せるか、ショールームで実際に確認してください。
タッチレス水栓は壊れやすい?
一概にはいえません。
通常水栓にはないセンサー等を使用する製品があるため、保証・修理方法・故障時の手動操作を確認して選ぶことをおすすめします。
注文住宅では付けた方がいい?
毎日料理し、頻繁に水を出し止めする家庭では採用価値が高い設備です。
反対に料理頻度が低く、設備費を抑えたい家庭なら通常水栓も十分候補になります。
まとめ|タッチレス水栓は「センサー」より非常時・水流・浄水まで確認する
タッチレス水栓は、
手を触れずに水を出したり止めたりできる便利なキッチン設備
です。
特に、
生肉や魚を扱う
両手が汚れる料理をする
水栓の水滴・汚れを減らしたい
こまめに水を止めたい
家庭には相性があります。
LIXILではセンサーへ手をかざすタイプに加え、吐水口下の手や物を検知して自動的に吐水・止水するハンズフリータイプも展開しています。
PanasonicやTOTOにも、キッチン作業中に手を触れず吐水・止水できるセンサー水栓があります。
一方、後悔を防ぐには、
「触らなくていいから便利」
だけで決めてはいけません。
おすすめの確認順は、
- タッチレスにする目的を決める
- タッチレスとハンズフリーを比較する
- センサー位置を実際に試す
- 温度・流量の操作方法を確認する
- AC電源・乾電池を確認する
- 停電・故障時の操作を確認する
- 浄水器の必要性を決める
- シャワーホースを確認する
- シンクとの水はねを確認する
- 標準仕様との差額を確認する
という流れです。
特に重要なのが、
停電時の操作方法
です。
例えばLIXILでは、停電やセンサー故障時でもシンク下の手動弁を操作することで、レバーによる吐水・止水が可能です。
「停電したら使えないのでは?」
という不安は、採用商品の非常時操作を確認することで解消できる場合があります。
また、
乾電池式
という選択肢もあります。
LIXILやTOTOでは、コンセントを使わない乾電池式のタッチレス水栓も用意されています。
注文住宅では新築時に電源を準備しやすいため、
電源タイプ
乾電池タイプ
それぞれのメリットを比較して選べます。
そして最終的には、
水栓だけを見るのではなく、シンクと組み合わせて判断
してください。
グースネック水栓なら大鍋を洗いやすくなりますが、シンクとの組み合わせによって水はねの感じ方が変わります。
シャワーホース
水流
吐水高さ
シンク深さ
まで実際に確認しましょう。
タッチレス水栓は、注文住宅の中では比較的小さな設備に見えます。
しかし、
毎日何十回も操作する可能性がある設備
です。
「人気だから採用する」のではなく、
自分たちの料理頻度
掃除方法
浄水の使い方
停電時への考え方
予算
を確認し、
普通の水栓より毎日の暮らしが本当に楽になるか
で判断することが、タッチレス水栓で後悔しないポイントです。
※タッチレス水栓のセンサー方式、電源、乾電池寿命、停電時操作、浄水機能、シャワー機能、使用条件はメーカー・機種によって異なります。採用前に最新の商品仕様書・取扱説明書を確認し、ショールームで実際のセンサー操作と水流を体験してください。
関連記事:
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