注文住宅

注文住宅の引き渡しで確認すること|必要書類・鍵・最終金チェックリスト

本記事はプロモーション(PR広告)を含みます。

注文住宅が完成し、施主検査と補修が終わると、いよいよ住宅の引き渡しです。

引き渡し当日は、住宅会社から鍵を受け取るだけではありません。最終金の支払い、補修箇所の確認、設備の操作説明、検査済証や保証書の受け取り、登記や住宅ローンの手続きなど、重要な確認が集中します。

内容を十分に確認しないまま書類へ署名すると、未完成工事や補修漏れが残っていても、「問題なく引き渡しを受けた」と扱われる可能性があります。

また、住宅会社から受け取る書類のなかには、将来の売却、増改築、住宅ローン、保険請求、保証修理などで必要になるものがあります。紛失してから再発行できるとは限りません。

この記事では、注文住宅の引き渡し当日に確認すること、必要書類、鍵と設備の受け取り、最終金の支払い、登記・火災保険・ライフラインの準備、未完成工事がある場合の対応を解説します。

この記事のポイント

  • 施主検査の指摘箇所を再確認する
  • 検査済証と最終図面を受け取る
  • 保証書・保険書類の内容を確認する
  • 鍵・リモコン・付属品の数量を記録する
  • 設備の操作と緊急時の対応方法を聞く
  • 最終金は契約内容と完成状況を確認して支払う
  • 未完成工事は期限と方法を書面にする
  • 受け取った書類を紙とデータで保管する

結論|完成・書類・支払いを分ける

注文住宅の引き渡しでは、次の3項目を分けて確認してください。

  1. 建物が契約どおり完成しているか
  2. 必要な書類と付属品を受け取ったか
  3. 最終金や登記などの手続きが正しいか

引き渡し当日に最低限確認したいものは次のとおりです。

分類 主な確認事項
建物 補修完了、未完成工事、設備の動作
法定書類 確認済証、検査済証、工事監理関係書類
設計書類 最終図面、仕様書、設備図、変更履歴
保証 瑕疵保険、会社保証、地盤・設備保証
鍵・付属品 玄関鍵、リモコン、予備部品
お金 最終金、追加・減額、精算書
手続き 登記、住宅ローン、火災保険、住所変更

住宅紛争処理支援センターは、引き渡し時に契約書、見積書、仕様書、図面などと完成した建物を照合し、注文どおりに完成しているか確認することを案内しています。補修が必要な箇所は、内容と完了予定日を書面で整理することが重要です。

引き渡し当日は「家が完成した日」ではなく、「契約内容・書類・金銭を最終確認する日」と考えましょう。

引き渡しとは

注文住宅の引き渡しとは、完成した建物を住宅会社から施主へ正式に引き渡す手続きです。

一般的には、次のような流れで進みます。

  1. 補修箇所の再確認
  2. 未完成工事の確認
  3. 設備の操作説明
  4. 書類の受け取り
  5. 鍵・付属品の受け取り
  6. 最終金の確認
  7. 引渡確認書などへの署名
  8. 今後の点検・保証の説明

鍵を受け取った時点だけでなく、引渡確認書への署名、残代金の支払い、建物の占有移転などが関係する場合があります。

正確な引き渡し条件は、工事請負契約書と契約約款を確認してください。

施主検査との違い

施主検査は、完成した建物に不具合や契約との相違がないか確認する機会です。

引き渡しは、施主検査で指摘した箇所の補修を確認し、建物、書類、鍵などを正式に受け取る手続きです。

項目 施主検査 引き渡し
主な目的 不具合や相違の確認 建物と書類の受領
時期 引き渡し前 補修確認後
主な内容 傷、設備、図面照合 鍵、保証、最終金、書類
未補修箇所 指摘して補修を依頼 原則として完了を確認
署名 指摘一覧など 引渡確認書など

施主検査と引き渡しを同日に行う住宅会社もありますが、補修する時間を確保しにくくなります。

可能であれば、施主検査、補修、再確認、引き渡しを分けて進める方が安全です。

【関連記事:注文住宅の施主検査で確認すること|引き渡し前チェックリスト

引き渡し前に確認すること

施主検査の補修箇所

引き渡し当日は、施主検査で指摘した箇所が直っているか確認します。

確認には、次の資料を用意してください。

  • 施主検査の指摘一覧
  • 指摘番号付き写真
  • 住宅会社の回答
  • 補修予定表
  • 修正図面
  • 追加・変更工事一覧

確認する内容は次のとおりです。

  • 指摘した場所が補修されているか
  • 合意した方法で補修されているか
  • 補修による別の傷がないか
  • 設備が正常に動くか
  • 清掃が終わっているか
  • 補修後の写真を受け取ったか

補修箇所が残っているのに、「すべて完了した」と記載された書類へ署名してはいけません。

未完成工事

外構、設備、部品交換などが引き渡し後に残る場合があります。

未完成工事がある場合は、次の内容を書面にしてください。

  • 未完成の場所
  • 工事内容
  • 未完成になった理由
  • 完了予定日
  • 作業時間
  • 担当者
  • 費用負担
  • 再確認方法
  • 鍵を預けるか
  • 入居後の養生方法

「部品が届き次第対応します」など、期限が明確でない約束は避けます。

入居後に工事を行う場合は、家具や床の保護、立ち会い、作業中の破損責任も確認してください。

契約した仕様との一致

次の書類と建物を最終確認します。

  • 工事請負契約書
  • 最終平面図
  • 最終立面図
  • 仕上表
  • 設備仕様書
  • 電気配線図
  • 外構図
  • 変更契約書
  • 最終見積書

特に確認したいのは、契約後に変更した部分です。

  • キッチンや浴室の型番
  • 窓の追加・削除
  • コンセント
  • 照明
  • 収納棚
  • 下地補強
  • 壁紙
  • 外構
  • 太陽光発電
  • 蓄電池

口頭で依頼した内容ではなく、最終書類に記載された内容と照合します。

引き渡し当日の持ち物

住宅会社から指定されたものに加えて、次の持ち物を準備します。

  • 工事請負契約書
  • 契約約款
  • 最終図面
  • 最終見積書
  • 施主検査の指摘一覧
  • 補修前の写真
  • 本人確認書類
  • 印鑑
  • 実印
  • 印鑑証明書
  • 住民票
  • 筆記用具
  • スマートフォン
  • メジャー
  • 書類を入れるファイル

実印や住民票などが必要かどうかは、登記や住宅ローンの手続きを同日に行うかによって異なります。

住宅会社、金融機関、司法書士、土地家屋調査士へ事前に確認してください。

必ず受け取りたい書類

住宅会社によって書類の名称や交付時期は異なります。

受け取った書類は、その場で一覧と照合してください。

確認済証

確認済証は、着工前の建築確認で、建築計画が建築基準関係規定へ適合していることが確認された際に交付される書類です。

引き渡し時には、確認申請書の副本や関連図面と一緒に受け取れるか確認します。

検査済証

検査済証は、完成した建物が完了検査を受け、確認申請の内容や建築基準関係規定へ適合していると確認された場合に交付されます。

将来の売却、増改築、用途変更、融資などで重要になる書類です。

引き渡し時に確認できない場合は、次の点を質問してください。

  • 完了検査は実施済みか
  • 検査日はいつか
  • 指摘事項はあったか
  • 再検査は必要か
  • 検査済証の交付予定日
  • 交付後の受け取り方法

「後日渡します」と言われた場合は、予定日を書面で確認してください。

工事監理報告書

工事監理者は、工事が設計図書どおりに行われているかを確認する役割を持ちます。

工事監理の完了時には、建築主へ結果を報告することが求められます。

確認する項目は次のとおりです。

  • 工事監理者の氏名
  • 所属先
  • 確認した工程
  • 設計図書との相違
  • 是正した内容
  • 工事監理の完了日

報告書の名称や形式は住宅会社によって異なる場合があります。

最終図面・竣工図

契約時の図面ではなく、最終的に施工した内容を反映した図面を受け取ります。

  • 配置図
  • 平面図
  • 立面図
  • 断面図
  • 仕上表
  • 電気設備図
  • 給排水設備図
  • 換気設備図
  • 外構図
  • 収納・造作図

工事中に配管や配線の位置を変更した場合は、変更後の内容が反映されているか確認してください。

将来のリフォーム、設備交換、壁への穴あけなどで必要になります。

最終見積書・精算書

引き渡し時には、契約後の追加と減額を反映した最終金額を確認します。

確認する項目は次のとおりです。

  • 当初契約金額
  • 追加工事
  • 減額工事
  • 変更契約金額
  • 支払済み金額
  • 最終支払額
  • 未払い金
  • 返金額
  • 補助金の扱い
  • 立替費用

計算が合わない場合は、その場で署名や振り込みを急がず、明細を確認してください。

住宅瑕疵担保責任保険の書類

新築住宅では、住宅会社が瑕疵担保責任を履行するため、保険への加入または保証金の供託による資力確保措置を講じます。

保険付き住宅では、引渡日が決まったあとに保険証券の発行手続きが行われ、住宅取得者へ「保険付保証明書」などが交付されます。

保険付保証明書では次の内容を確認します。

  • 住宅の所在地
  • 住宅取得者名
  • 住宅会社名
  • 保険法人名
  • 保険期間
  • 保険金額
  • 問い合わせ先

住宅会社が倒産した場合などに、保険法人へ直接保険金を請求する際の重要な書類です。

住宅会社の保証書

住宅会社独自の保証書では、次の内容を確認します。

  • 構造保証
  • 防水保証
  • 防蟻保証
  • 設備保証
  • 内装・建具保証
  • 保証開始日
  • 保証期間
  • 免責事項
  • 定期点検
  • 保証延長条件
  • 有償メンテナンス条件

広告に記載された「最長30年保証」などではなく、実際の保証書を確認してください。

地盤保証書

地盤保証を利用している場合は、次の項目を確認します。

  • 保証会社
  • 保証期間
  • 保証開始日
  • 保証上限
  • 対象となる不同沈下
  • 対象外条件
  • 連絡先

地盤調査報告書や地盤改良工事の施工記録も一緒に保管します。

住宅性能関係書類

利用した制度に応じて、次の書類を確認します。

  • 設計住宅性能評価書
  • 建設住宅性能評価書
  • 長期優良住宅認定通知書
  • BELS評価書
  • ZEH関係書類
  • 省エネ性能を示す計算書
  • 耐震等級関係書類
  • 気密測定報告書

営業担当者から説明された性能と、交付された書類の等級や数値が一致しているか確認してください。

設備保証書・取扱説明書

次の設備の保証書と説明書を受け取ります。

  • キッチン
  • 食器洗い乾燥機
  • 浴室
  • 浴室乾燥機
  • 洗面台
  • トイレ
  • 給湯器
  • 換気設備
  • インターホン
  • 電気錠
  • 太陽光発電
  • 蓄電池
  • 床暖房
  • エアコン
  • シャッター

保証書に購入日や引渡日、住宅会社名などの記入が必要か確認します。

鍵と付属品を確認する

引き渡しでは、受け取った鍵やリモコンの数量を一覧にします。

  • 玄関鍵
  • 電子キー
  • カードキー
  • 勝手口鍵
  • 窓の補助鍵
  • 物置鍵
  • 宅配ボックス鍵
  • 郵便受け鍵
  • 門扉鍵

工事中に使用していた工事用キーが使えなくなる仕組みか確認します。

電子錠では、次の点も聞いてください。

  • 登録方法
  • 削除方法
  • 電池交換
  • 電池切れ時の解錠
  • 停電時の対応
  • 紛失時の対応
  • スマートフォンとの連携

リモコン

  • 給湯器
  • エアコン
  • 照明
  • 電動シャッター
  • テレビドアホン
  • 太陽光発電
  • 蓄電池
  • 床暖房
  • カーポート
  • 電動門扉

リモコンの数量と動作を確認します。

予備部品・補修材

住宅会社から次のものが渡される場合があります。

  • 壁紙の余り
  • 床材の余り
  • タイル
  • 外壁材
  • 塗料
  • 棚板
  • 交換用フィルター
  • 設備の工具
  • 排水口部品

保管方法と使用期限を確認してください。

壁紙や塗料は、時間の経過によって色が変わる可能性があります。

設備の操作説明を受ける

引き渡し当日は、設備の使い方をまとめて説明されることがあります。

説明を聞くだけでなく、実際に操作してください。

給湯器

  • 電源
  • お湯張り
  • 追いだき
  • 温度設定
  • 凍結予防
  • エラー表示
  • 停電時の対応
  • 断水時の対応
  • 定期点検

24時間換気

  • 常時運転の方法
  • 強弱の切り替え
  • フィルター清掃
  • フィルター交換
  • 給気口の開閉
  • 警告表示
  • 停止してよい場面

換気設備を誤って長期間停止すると、結露や室内空気環境へ影響する可能性があります。

分電盤

  • 主幹ブレーカー
  • 回路ごとの名称
  • 漏電ブレーカー
  • 太陽光発電との関係
  • 停電時の操作
  • EV充電回路
  • 非常用電源

分電盤の内部へ触れるのではなく、担当者から安全な操作範囲を聞きます。

水道の元栓

  • 水道メーターの位置
  • 元栓の閉め方
  • 漏水時の対応
  • 凍結対策
  • 屋外水栓
  • 排水桝

水漏れが起きた場合に、すぐ水を止められるようにしてください。

太陽光発電・蓄電池

  • 発電状況の確認
  • モニター
  • アプリ登録
  • 売電手続き
  • 停電時の自立運転
  • 蓄電池の設定
  • 保証登録
  • メンテナンス

電力会社への申請や売電開始時期が引き渡し日と一致しない場合があります。

手続き状況と利用開始予定日を確認してください。

最終金を確認する

注文住宅では、引き渡し前後に請負代金の残額を支払う契約が一般的です。

ただし、支払時期や条件は契約書によって異なります。

支払前に確認する項目

  • 建物が完成している
  • 施主検査が終わっている
  • 補修箇所を再確認した
  • 最終見積書を確認した
  • 追加・減額を確認した
  • 支払済み金額を確認した
  • 最終金額を確認した
  • 振込先名義を確認した
  • 引き渡し条件を確認した
  • 必要書類を確認した

振込先が契約した会社の名義と違う場合は、理由を正式な窓口へ確認してください。

追加費用の精算

追加工事の金額は、次の形で確認します。

内容 金額
当初請負代金 -円
追加工事 +-円
減額工事 △-円
変更後請負代金 -円
支払済み金額 △-円
最終支払額 -円

「追加工事一式」のような内訳のない請求は、内容を確認してください。

未完成工事がある場合

未完成工事が残っている場合、最終金をどのように扱うかは契約内容と未完成の程度によって異なります。

自己判断で全額を支払わないと、施主側の契約違反を主張される可能性があります。

一方で、重大な未完成工事や契約との相違がある状態で、説明を受けずに全額を支払うのも慎重に判断すべきです。

次の資料をそろえて、住宅会社と書面で協議してください。

  • 契約書
  • 約款
  • 未完成工事一覧
  • 写真
  • 完了予定日
  • 最終金の内訳
  • 住宅会社の回答

合意できない場合は、住まいるダイヤルや弁護士などへ相談します。

引渡確認書へ署名する前の注意

引き渡し当日には、次のような書類への署名を求められることがあります。

  • 引渡確認書
  • 工事完了確認書
  • 鍵受領書
  • 書類受領書
  • 設備説明確認書
  • 補修完了確認書

署名前に、記載内容を一行ずつ確認してください。

特に注意したい表現は次のとおりです。

  • 工事はすべて完了した
  • 補修箇所はない
  • 契約内容に相違はない
  • 書類をすべて受領した
  • 今後異議を申し立てない

実際には未完成工事や未交付書類がある場合は、その旨を追記するか、別紙へ記載してください。

署名した書類の写しを必ず受け取ります。

火災保険の開始日を確認する

注文住宅では、火災保険の補償開始日を引き渡し日などに合わせることが一般的です。

重要なのは、住宅会社の工事中保険が終了してから、自分の火災保険が始まるまでに空白期間をつくらないことです。

確認する項目は次のとおりです。

  • 補償開始日
  • 補償開始時刻
  • 建物の保険金額
  • 家財補償
  • 風災・水災
  • 破損・汚損
  • 地震保険
  • 個人賠償責任
  • 住宅ローンの条件

引っ越しが後日でも、鍵の引き渡し後は施主側で建物を管理することになります。

保険会社や金融機関へ、いつから補償を開始すべきか確認してください。

登記手続きを確認する

新築住宅では、主に次の登記が関係します。

  • 建物表題登記
  • 所有権保存登記
  • 抵当権設定登記

法務局は、新築建物の表題登記など表示に関する登記について、原則として物理的状況が変わった日から1か月以内に申請義務があると案内しています。表題登記の代理申請は土地家屋調査士、所有権保存登記や抵当権設定登記は司法書士へ依頼することが一般的です。

引き渡し前後に次の項目を確認してください。

  • 土地家屋調査士の氏名
  • 司法書士の氏名
  • 表題登記の申請日
  • 所有権保存登記の申請日
  • 抵当権設定登記
  • 必要な住民票
  • 印鑑証明書
  • 登記費用
  • 登記完了予定
  • 登記識別情報の受け取り方法

登記費用が資金計画に含まれているかも確認します。

住宅ローンを確認する

住宅ローンでは、引き渡しに合わせて融資実行やつなぎ融資の精算が行われる場合があります。

確認する内容は次のとおりです。

  • 融資実行日
  • 最終融資額
  • 自己資金
  • 住宅会社への振込方法
  • つなぎ融資の精算
  • 金利の適用日
  • 毎月の返済日
  • 初回返済日
  • 抵当権設定
  • 融資手数料
  • 保証料

追加工事によって建築費が増えても、住宅ローンの融資額が自動的に増えるとは限りません。

不足分の支払方法を引き渡し前に確認してください。

補助金・給付金を確認する

補助制度を利用している場合は、引き渡し時点で手続き状況を確認します。

  • 交付申請済みか
  • 実績報告が必要か
  • 完了報告の期限
  • 追加書類
  • 補助金の受取時期
  • 住宅会社から施主へ還元する方法
  • 不備がある場合の対応

補助金が住宅会社へ入金されたあと、建築代金から差し引くのか、施主へ振り込むのかを確認してください。

「補助金申請予定」という段階と、「交付決定済み」は異なります。

ライフラインを確認する

引っ越し前に、電気、ガス、水道などが使える状態か確認します。

電気

  • 契約先
  • 使用開始日
  • 契約アンペア
  • オール電化プラン
  • 太陽光発電
  • 売電契約
  • スマートメーター

水道

  • 使用開始手続き
  • 名義
  • 水道メーター
  • 元栓
  • 下水道
  • 浄化槽
  • 水道加入金

ガス

  • 都市ガスかプロパンガスか
  • 開栓立ち会い
  • 契約会社
  • ガス機器
  • 警報器

インターネット

  • 回線工事
  • 引込位置
  • 開通日
  • ルーター
  • LAN配線
  • テレビサービス

住宅が完成していても、インターネット回線の工事が間に合わない場合があります。

引っ越し日から逆算して手続きを進めてください。

定期点検と連絡先を確認する

引き渡し時には、今後の点検予定と連絡方法を確認します。

定期点検

  • 3か月
  • 6か月
  • 1年
  • 2年
  • 5年
  • 10年

実施時期は住宅会社によって異なります。

確認する内容は次のとおりです。

  • 点検の時期
  • 点検費用
  • 申込方法
  • 住宅会社から案内が来るか
  • 点検項目
  • 報告書
  • 保証延長条件
  • 有償補修

緊急連絡先

次の問題が起きた場合の連絡先を確認します。

  • 水漏れ
  • 停電
  • 給湯器故障
  • トイレ詰まり
  • 電気錠の故障
  • 雨漏り
  • ガラス破損
  • 設備のエラー
  • 台風や地震の被害

営業担当者の携帯電話だけでなく、会社のアフターサービス窓口を確認してください。

【関連記事:住宅会社の保証とアフターサービスを比較するポイント|長期保証の注意点

引き渡し後すぐに行うこと

建物の写真を撮る

家具や荷物を入れる前に、住宅全体を撮影してください。

  • 各部屋
  • 天井
  • ドア
  • 設備
  • 外壁
  • 外構
  • 収納内部

引っ越し後に傷が見つかった場合、引き渡し前からあった傷か、引っ越しで付いた傷かを判断する資料になります。

書類を整理する

書類は次のように分類します。

  1. 契約書・見積書
  2. 図面・仕様書
  3. 確認・検査書類
  4. 保証・保険
  5. 設備説明書
  6. 登記・住宅ローン
  7. 補助金
  8. 点検・修理記録

紙の書類は耐火性のある場所へ保管し、スキャンデータも保存してください。

住宅会社の専用アプリだけに保存すると、サービス終了やログイン不能時に閲覧できなくなる可能性があります。

設備の保証登録

メーカーによっては、購入者による保証登録が必要です。

  • 太陽光発電
  • 蓄電池
  • 給湯器
  • 食器洗い乾燥機
  • 浴室設備
  • 電気錠
  • エアコン

登録期限と必要な製造番号を確認してください。

住所変更

必要に応じて次の住所変更を行います。

  • 住民票
  • 運転免許証
  • 銀行
  • クレジットカード
  • 勤務先
  • 学校
  • 保険
  • 通信サービス
  • 自動車
  • 郵便物の転送

住宅ローン控除や登記に必要な住所変更のタイミングは、金融機関や司法書士へ確認してください。

引き渡しを延期した方がよいケース

次のような状態では、そのまま引き渡しを受けるか慎重に判断してください。

  • 検査済証を確認できない
  • 水漏れがある
  • 電気や給排水が使えない
  • 住宅設備が未設置
  • 契約と異なる間取り・仕様がある
  • 安全性に関する疑問がある
  • 補修箇所が多く残っている
  • 未完成工事の期限が決まっていない
  • 最終金額が確定していない
  • 保証書類が準備されていない
  • 住宅会社の説明が何度も変わる

延期する場合は、次の影響も確認します。

  • 住宅ローン
  • つなぎ融資
  • 仮住まい
  • 引っ越し
  • 火災保険
  • 登記
  • 補助金
  • 工期遅延に関する契約条項

施主だけで一方的に延期を決めるのではなく、住宅会社へ問題点を書面で伝え、対応を協議してください。

引き渡しチェックリスト

建物・補修

□ 施主検査の指摘一覧を用意した
□ 補修箇所を再確認した
□ 補修後の傷がない
□ 未完成工事を確認した
□ 未完成工事の期限を決めた
□ 設備が正常に動く
□ 清掃が完了している
□ 追加・変更工事を確認した

法定・設計書類

□ 確認済証を受け取った
□ 検査済証を受け取った
□ 確認申請図書を受け取った
□ 工事監理報告書を受け取った
□ 最終配置図を受け取った
□ 最終平面図を受け取った
□ 電気設備図を受け取った
□ 給排水設備図を受け取った
□ 外構図を受け取った
□ 最終仕様書を受け取った

保証・保険

□ 保険付保証明書を受け取った
□ 住宅会社の保証書を受け取った
□ 地盤保証書を受け取った
□ 防蟻保証書を受け取った
□ 設備保証書を受け取った
□ 長期保証の条件を確認した
□ 定期点検の時期を確認した
□ 緊急連絡先を確認した

鍵・付属品

□ 玄関鍵の本数を確認した
□ 電子キーを確認した
□ 勝手口鍵を確認した
□ 宅配ボックス鍵を確認した
□ リモコンの数量を確認した
□ 工事用キーの扱いを確認した
□ 予備部品を受け取った
□ 補修用材料を受け取った

設備説明

□ 給湯器の説明を受けた
□ 24時間換気の説明を受けた
□ 分電盤の説明を受けた
□ 水道元栓を確認した
□ 電気錠の説明を受けた
□ 太陽光発電の説明を受けた
□ 蓄電池の説明を受けた
□ メーカー保証登録を確認した

お金・手続き

□ 最終見積書を確認した
□ 追加工事を確認した
□ 減額工事を確認した
□ 支払済み金額を確認した
□ 最終支払額を確認した
□ 振込先名義を確認した
□ 登記手続きを確認した
□ 住宅ローン実行を確認した
□ 火災保険開始日を確認した
□ 補助金手続きを確認した

署名

□ 引渡確認書を読んだ
□ 未完成工事が記載されている
□ 未交付書類が記載されている
□ 鍵の受領数が正しい
□ 補修完了前に完了署名していない
□ 署名書類の写しを受け取った

よくある質問

引き渡し当日は何時間かかりますか?

建物の大きさ、設備説明、書類の量によって異なります。

補修確認、設備説明、書類確認、鍵の受け取りを短時間で済ませると、確認漏れが起きやすくなります。

住宅会社へ当日の予定表をもらい、十分な時間を確保してください。

引き渡しと引っ越しは同日でも大丈夫ですか?

可能な場合もありますが、おすすめしません。

書類や設備説明を落ち着いて確認できず、補修漏れが見つかっても対応する時間を取れない可能性があります。

できる限り、引き渡しから引っ越しまで数日空けると確認しやすくなります。

検査済証が後日でも引き渡しを受けてよいですか?

完了検査が終わっており、単に書類交付を待っているケースも考えられます。

ただし、完了検査自体が未実施、または是正事項が残っている可能性もあるため、検査日、結果、交付予定日を確認してください。

説明が曖昧な場合は、設計者や確認検査機関などへ確認します。

補修が一部残っていても引き渡しを受けられますか?

軽微な補修で、内容、期限、担当者、再確認方法が書面化されている場合には、引き渡しを受けるケースがあります。

水漏れ、安全上の問題、設備の未完成、契約と異なる施工などがある場合は慎重に判断してください。

鍵を受け取ったら工事用キーは使えなくなりますか?

玄関錠の種類によっては、本鍵を使用すると工事用キーが使えなくなる仕組みがあります。

すべての住宅で同じではないため、住宅会社へ確認してください。

最終金は引き渡し前に払うのですか?

支払時期は工事請負契約書によって異なります。

金融機関から住宅会社へ直接振り込まれる場合もあります。

建物の完成状況、最終見積額、補修状況を確認し、契約で定めた方法に従って支払います。

保証はいつから始まりますか?

一般的には引渡日を起点とする保証がありますが、設備メーカー保証などは購入日、設置日、保証登録日などが起点になる場合があります。

各保証書の開始日を確認してください。

表題登記は誰が行いますか?

建物表題登記は、自分で申請することもできますが、土地家屋調査士へ依頼することが一般的です。

所有権保存登記や抵当権設定登記は、司法書士へ依頼するケースが多くなります。

担当者、費用、申請日、完了予定日を確認してください。

瑕疵保険の証明書がありません

保険付き住宅の場合は、住宅会社へ保険法人名と保険付保証明書の交付予定を確認してください。

保険証券の発行手続きは、工事完了と引渡日決定後に事業者が行う仕組みです。

引き渡し後に傷を見つけたらどうしますか?

発見した日、場所、状態を写真で記録し、すぐ住宅会社へ連絡してください。

引っ越し後は、引き渡し前からあった傷か、家具搬入などで付いた傷か判断しにくくなるため、荷物を入れる前の写真が役立ちます。

まとめ|書類と建物を受け取る日

注文住宅の引き渡しは、鍵を受け取って終わる手続きではありません。

確認すべきポイントを整理します。

  • 施主検査の補修箇所を再確認する
  • 未完成工事を一覧化する
  • 契約と最終仕様を照合する
  • 検査済証を確認する
  • 工事監理報告書を受け取る
  • 最終図面と仕様書を受け取る
  • 瑕疵保険と住宅会社の保証書を確認する
  • 鍵とリモコンの数量を確認する
  • 設備の操作説明を受ける
  • 最終見積書と精算書を確認する
  • 追加工事と減額工事を確認する
  • 引渡確認書を読んでから署名する
  • 火災保険の補償開始日を確認する
  • 登記と住宅ローンの手続きを確認する
  • 定期点検と緊急連絡先を確認する
  • 受け取った書類を紙とデータで保存する

最も避けたいのは、入居日が迫っているからという理由で、未完成工事や未交付書類を確認せずに引き渡しを受けることです。

引き渡し後でも住宅会社の保証を利用できる場合はありますが、引き渡し前に確認できた問題を後回しにすると、補修時期や責任を巡って話し合いが難しくなる可能性があります。

引き渡し当日は、次の4点を最後に確認してください。

  1. 建物は完成しているか
  2. 補修は終わっているか
  3. 書類と鍵はそろっているか
  4. 最終金額は正しいか

すべてに納得したうえで、引渡確認書へ署名し、新しい住宅の鍵を受け取りましょう。

※引き渡し、残代金、未完成工事、登記、住宅ローンの扱いは、契約内容や金融機関によって異なります。重大な不具合や金銭上の争いがある場合は、自己判断で署名や支払い停止を行わず、住宅専門の相談窓口や弁護士などへ相談してください。

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