間取り・住宅設備

注文住宅のコンセント位置で後悔しない!配置・数の決め方

本記事はプロモーション(PR広告)を含みます。

注文住宅の間取りを考えるとき、キッチンや収納、リビングの広さには時間をかけても、コンセントは最後に図面を見ながら短時間で決めてしまうことがあります。

しかし、実際に暮らし始めてから、

「ここにもコンセントを付ければよかった」

「ソファを置いたらコンセントが隠れた」

「掃除機のコードが届かない」

「キッチン家電を使うたびに差し替えている」

「スマホを充電する場所がない」

と後悔しやすいのがコンセントです。

家づくりスタートガイドの既存記事でも、電気打ち合わせではコンセント・スイッチ・LAN・テレビ端子などを、家具や家電を配置した状態で確認することをおすすめしています。

コンセント計画で重要なのは、単純に「各部屋に何個付けるか」ではありません。

どこで・何を・何台使うのかを先に決め、その場所へ必要な電源を配置することです。

また、コンセントが足りないと延長コードやテーブルタップへ頼りやすくなります。NITEによると、2019年から2024年までの6年間に報告された電源プラグ・電源コード・コンセント関連の事故は219件あり、その8割以上が火災につながった事故でした。

この記事では、注文住宅のコンセント位置で後悔しないために、リビング・キッチン・ダイニング・洗面・寝室・収納・玄関・屋外まで、場所別の配置ポイントと確認方法を詳しく解説します。

この記事のポイント

  • コンセントは「部屋ごとの個数」だけで決めない
  • 使う家電を先に一覧化する
  • 家具配置を決めてからコンセントを配置する
  • ソファやベッドで隠れないか確認する
  • キッチンは調理家電をすべて書き出す
  • ダイニングテーブル周辺の電源も検討する
  • 掃除機・ロボット掃除機の充電場所を決める
  • 洗面台ではドライヤー・美容家電を想定する
  • Wi-Fi・LAN・テレビ端子も同時に考える
  • 高さは全国一律の数字で決めない
  • 家電の電圧・回路条件は住宅会社へ確認する
  • 屋外電源や将来のEV充電も検討する
  • 延長コード前提の間取りにしない
  • 電気工事は資格のある専門業者へ任せる
  • 壁を仕上げる前に最終確認する

結論|家電を間取り図に書き込んでから決める

コンセントで後悔しない最も簡単な方法は、

間取り図へ家具と家電をすべて書き込むこと

です。

例えばリビングなら、

  • テレビ
  • レコーダー
  • ゲーム機
  • Wi-Fiルーター
  • スマートフォン
  • タブレット
  • ノートパソコン
  • 空気清浄機
  • 加湿器
  • 掃除機
  • ロボット掃除機
  • 扇風機

などを書き出します。

そして、それぞれについて、

どこで使う?

常時つなぐ?

充電だけ?

将来増える可能性は?

を考えます。

最後に、

家電の位置→家具の位置→人の動線→コンセント位置

の順番で確認してください。

コンセントだけを白紙の間取り図に配置するより、暮らしを想像しやすくなります。

コンセントは何個あればいい?

注文住宅でよくある質問ですが、

「LDKなら○個」「寝室なら○個」という全国共通の正解はありません。

家族構成や家電の数、家具配置によって必要数が違うからです。

例えば同じリビングでも、

A家庭

  • テレビ
  • Wi-Fi
  • スマホ充電

が中心。

B家庭

  • テレビ
  • ゲーム機3台
  • スピーカー
  • プロジェクター
  • 空気清浄機
  • ロボット掃除機
  • PC
  • スマートフォン4台

という場合では必要な電源が大きく異なります。

そのため、

部屋ごとの個数ではなく、使う機器の数から逆算する

方法がおすすめです。

コンセントは多ければ多いほどいい?

多ければ必ず便利とは限りません。

増やすほど、

  • 工事費
  • 壁面の見た目
  • 家具との干渉

などにも関係します。

使わない場所へ大量に付けるより、

必要な場所へ必要な数+将来分を少し考える

方が効率的です。

延長コード前提にしない

新築時から、

「足りなければ延長コードを使えばいい」

と考えるのはおすすめできません。

NITEでは、テーブルタップや延長コードなどの配線器具による事故が継続して発生しており、接続可能な最大消費電力を超えないことや、プラグ・コード・コンセントの異常を確認するよう注意喚起しています。

もちろん延長コードを適切に使う場面はあります。

しかし、新築時点で日常的な家電のために延長コードを何本も必要とする配置なら、コンセント計画を見直した方がよいでしょう。

最初に家電リストを作る

電気打ち合わせの前に、現在持っている家電と新居で購入する予定の家電を一覧にします。

リビング

  • テレビ
  • レコーダー
  • ゲーム機
  • スピーカー
  • 空気清浄機
  • 加湿器
  • 扇風機
  • スマートフォン
  • タブレット
  • パソコン

キッチン

  • 冷蔵庫
  • 電子レンジ
  • オーブン
  • 炊飯器
  • 電気ケトル
  • トースター
  • コーヒーメーカー
  • ミキサー
  • ホットプレート
  • 冷凍庫

洗面

  • ドライヤー
  • ヘアアイロン
  • 電気シェーバー
  • 電動歯ブラシ
  • 美容家電

寝室

  • スマートフォン
  • 照明
  • 加湿器
  • 空気清浄機
  • テレビ

この一覧だけでも必要なコンセントがかなり見えてきます。

家具配置を先に決める

コンセント計画で特に重要です。

既存の打ち合わせ記事でも、家具やドアを配置した状態でコンセントが隠れないか確認することをおすすめしています。

例えば、

壁
↓
コンセント
↓
幅2mのソファ

となれば、せっかく付けたコンセントが使いにくくなることがあります。

確認する家具は、

  • ソファ
  • テレビ台
  • ダイニングテーブル
  • ベッド
  • 食器棚
  • デスク
  • 本棚
  • チェスト

などです。

将来の家具配置も考える

現在の家具配置だけで決めると、模様替えしたときに困る可能性があります。

例えば子ども部屋なら、

小学生
↓
机+ベッド

高校生
↓
PC+スマートフォン+ゲーム

独立後
↓
書斎・趣味部屋

と使い方が変わるかもしれません。

家具を移動する可能性が高い部屋では、特定の一角だけに電源を集中させない考え方もあります。

コンセントの高さはどう決める?

コンセントの高さも、

「すべて床から○cmにすれば正解」というものではありません。

住宅会社には標準的な設置高さがある場合があります。

まず、

御社の標準コンセント高さはどの位置ですか?

と確認してください。

そのうえで用途ごとに変更を検討します。

高さを変えたい場所

代表的なのは、

  • テレビ周辺
  • デスク
  • キッチンカウンター
  • 洗面台
  • ベッド周辺
  • 冷蔵庫
  • エアコン
  • ロボット掃除機
  • 掃除機収納

などです。

ポイントは、

コンセント単体の高さではなく、家具・家電との位置関係

で考えることです。

リビングのコンセント

リビングでは家電が増えやすいため、重点的に確認します。

テレビ周辺

テレビ周辺では、

  • テレビ
  • レコーダー
  • ゲーム機
  • スピーカー
  • インターネット機器

など複数機器を使う場合があります。

コンセントだけでなく、

  • テレビ端子
  • LAN
  • 配線経路

も一緒に考えましょう。

壁掛けテレビは早めに決める

壁掛けテレビを予定しているなら、

  • テレビ位置
  • 高さ
  • 電源
  • 配線
  • 壁下地

を早めに住宅会社へ伝えます。

テレビボードを置く場合と壁掛けにする場合では、使いやすいコンセント位置が変わります。

ソファ周辺

忘れやすい場所です。

ソファでは、

  • スマートフォン
  • タブレット
  • ノートパソコン
  • 読書灯

などを使う可能性があります。

壁際にソファを置くなら、コンセントが完全に隠れないか確認しましょう。

リビング中央でも電源を使う?

間取りによっては、ソファやダイニングテーブルが壁から離れます。

その場合、

「壁にコンセントはあるが、使いたい場所まで遠い」

という問題が起こります。

床面や家具との組み合わせを含め、設計担当者へ相談するとよいでしょう。

ダイニングのコンセント

意外と忘れやすい場所です。

ダイニングでは、

  • ホットプレート
  • 卓上調理家電
  • ノートパソコン
  • スマートフォン
  • タブレット

などを使うことがあります。

特にダイニングテーブルで仕事や勉強をする家庭は電源を検討しましょう。

ダイニングテーブル位置を確定する

コンセント位置だけではなく、

  • テーブル幅
  • テーブル長さ
  • 椅子
  • 通路

を書き込んで確認します。

「テーブルからコンセントまでコードが横切る」

という状態は避けたいところです。

キッチンはコンセント後悔が出やすい

キッチンでは家電が多いため、特に慎重に計画します。

最初に、

常時接続する家電

と、

使うときだけ接続する家電

を分けます。

常時接続の例

  • 冷蔵庫
  • 電子レンジ
  • 炊飯器
  • 電気ポット
  • コーヒーメーカー

一時使用の例

  • ミキサー
  • ハンドブレンダー
  • ホットプレート
  • フードプロセッサー

家庭によって大きく異なるため、自分の家電を基準にしてください。

カップボード上の家電を並べる

電気図面を見る前に、

カップボードの上を上から見た図

を作ると分かりやすくなります。

例えば、

左
電子レンジ

中央
炊飯器・ケトル

右
コーヒーメーカー

というように決めます。

そのうえで必要な電源を住宅会社へ相談します。

キッチン家電の回路も確認する

キッチンには消費電力の大きい家電もあります。

必要な回路や電圧、同時使用条件は機器の仕様と住宅側の電気設計によって異なるため、

この家電を同時に使用する想定ですが、回路計画は大丈夫ですか?

と電気担当者へ確認してください。

コンセントの「口数」だけでなく、分電盤からの回路計画まで含めて確認することが重要です。

冷蔵庫位置を決める

冷蔵庫は、

  • 幅
  • 高さ
  • 奥行き
  • 扉の開き方

まで確認します。

現在の冷蔵庫だけでなく、将来大型へ買い替える可能性も考えます。

電源が冷蔵庫本体や収納と干渉しないか、住宅会社へ確認してください。

冷凍庫を置く予定はある?

近年はセカンド冷凍庫を利用する家庭もあります。

予定があるなら、

  • キッチン
  • パントリー
  • 収納

など置き場所を決め、必要な電源を確認します。

既存のパントリー記事でも、冷凍庫を設置するかどうかを収納計画時に確認する項目としています。

パントリーにもコンセントは必要?

使い方によります。

例えば、

  • 冷凍庫
  • 掃除機
  • 充電式家電
  • 調理家電

などを置くなら電源が必要になる可能性があります。

既存記事でもパントリー計画では、コンセントの必要性を確認することをおすすめしています。

【関連記事:パントリーは必要?注文住宅で後悔しないキッチン収納の作り方】

洗面所のコンセント

洗面台周辺も使用家電が増えやすい場所です。

例えば、

  • ドライヤー
  • ヘアアイロン
  • 電気シェーバー
  • 電動歯ブラシ
  • 美容家電

があります。

家族が朝同時に使うなら、使用人数まで考えましょう。

洗面収納の中で充電する?

電動歯ブラシやシェーバーなどを、

見える場所で充電したくない

という家庭もあります。

収納内部での充電を希望する場合は、採用する収納や機器の仕様、安全性を含めて住宅会社へ相談してください。

自己判断で収納内部に延長コードを引き込むのではなく、設計段階で確認する方が安心です。

ドライヤーの位置を具体化する

「洗面台にコンセントあり」

だけではなく、

  • 右手で使うか
  • 左手で使うか
  • 鏡との位置
  • コード長
  • 収納場所

まで考えます。

毎日使う家電ほど、少しの使いにくさが積み重なります。

洗濯機周辺

洗濯機周辺では、

  • 洗濯機
  • 乾燥機
  • 除湿機
  • サーキュレーター

などを使う可能性があります。

採用する機器によって必要な電気設備が異なるため、購入予定機種や将来設置したい機器を住宅会社へ伝えてください。

ランドリールーム

ランドリールームを作るなら、

  • 除湿機
  • サーキュレーター
  • アイロン
  • 衣類ケア家電

などを使う可能性も考えます。

既存のランドリールーム記事では、洗う・干す・乾かす・たたむ・収納する一連の動線を考えることを重視しています。

その動線の中でどの家電を使うかも確認してください。

【関連記事:ランドリールームは必要?注文住宅で後悔しない洗濯動線の作り方】

寝室のコンセント

寝室ではベッド位置が重要です。

よく使うのは、

  • スマートフォン
  • タブレット
  • 読書灯
  • 加湿器
  • 空気清浄機

などです。

ベッドサイズを先に決める

例えば、

  • シングル2台
  • ダブル
  • クイーン

ではベッド幅が違います。

ベッドを置いたらコンセントが隠れたり、片側だけ充電できなかったりすることがあります。

左右でスマートフォンを充電するなら、それを前提に配置してください。

ベッドの向きを変えられる?

将来の模様替えを考えるなら、

「この向き以外にはベッドを置けない」

という状態にならないか確認します。

寝室も家具配置とセットで考えましょう。

子ども部屋

子どもが小さいうちは電源をほとんど使わなくても、成長すると用途が増える可能性があります。

例えば、

  • 学習机
  • PC
  • スマートフォン
  • タブレット
  • ゲーム機
  • 照明

などです。

現在ではなく、中学生・高校生になった状態

も想像してください。

学習机の位置を想定する

窓やクローゼットだけを基準にコンセントを付けると、机を置いたときに遠くなる可能性があります。

机をどの壁へ置くか、間取り段階で検討しましょう。

書斎・ワークスペース

在宅勤務をする場合は、コンセントだけでなく通信環境も重要です。

使用する可能性があるものは、

  • PC
  • モニター
  • プリンター
  • デスクライト
  • スマートフォン
  • 充電器

などです。

LAN端子やWi-Fi環境も同時に考えます。

Wi-Fiルーターの置き場所を先に決める

Wi-Fiルーターを、

「完成してから空いている棚に置く」

とすると、電源やLANの場所が合わない可能性があります。

新築時に、

  • ONU
  • ルーター
  • LAN配線
  • 電源

などの置き場所を住宅会社へ相談してください。

情報機器を収納に隠す場合

収納内へ通信機器をまとめたい場合は、

  • 電源
  • 配線
  • 熱
  • メンテナンス性
  • 電波環境

なども考える必要があります。

設備を完全に隠すことだけを優先せず、点検・交換のしやすさも確認してください。

玄関のコンセント

玄関も忘れやすい場所です。

例えば、

  • 電動自転車バッテリー
  • 掃除機
  • 季節家電
  • 装飾照明

などの用途が考えられます。

家庭によっては玄関周辺で充電する機器が増えます。

シューズクローク

玄関収納・土間収納を作る場合も、

そこで何を保管するか

から考えます。

既存の玄関収納記事でも、靴だけでなくベビーカー・アウトドア用品・コートなど、収納物を具体化して広さや配置を決めることをおすすめしています。

充電機器を置くなら住宅会社へ電源の必要性を相談してください。

掃除機用コンセント

コード式掃除機を使うなら、

どこからどこまで掃除できるか

を考えます。

例えば、

リビング
↓
廊下
↓
玄関

までコードが届くか、途中で差し替えるかを想像します。

コードレス掃除機の充電場所

コードレスなら、

「どこで充電するか」

が重要です。

候補は、

  • リビング収納
  • 廊下収納
  • ファミリークローゼット
  • 洗面収納

などです。

掃除機収納を作ったのに、

収納の中に電源がなく、結局外で充電する

ということがないようにします。

ロボット掃除機

ロボット掃除機を使うなら基地位置を決めます。

確認するのは、

  • 本体サイズ
  • 充電基地
  • ゴミ収集機能
  • 周囲のスペース
  • 電源

です。

収納内へ基地を作る場合は、使用機種の設置条件やメンテナンス方法も確認してください。

ファミリークローゼット

ファミリークローゼットでは、衣類収納だけでなく、

  • 掃除機
  • 衣類ケア家電
  • 充電機器

を置くか検討します。

既存記事でもファミリークローゼットは広さだけでなく、何を収納し、どの動線で使うかを重視しています。

【関連記事:ファミリークローゼットは必要?注文住宅で後悔しない収納動線】

トイレ

トイレも設備によって電源が必要です。

住宅設備側の電源に加え、

  • 暖房器具
  • 掃除用品
  • 将来追加する設備

などの使用予定があるなら住宅会社へ相談しましょう。

トイレは狭いため、収納・便器・扉との干渉も確認してください。

廊下

廊下はコンセントを忘れやすい場所です。

用途として考えられるのは、

  • 掃除機
  • 季節装飾
  • 一時的な家電

などです。

ただし、使う予定がなければ無理に増やす必要はありません。

間取り全体の掃除動線から判断しましょう。

階段周辺

階段ではコンセントよりスイッチ位置の方が重要なこともあります。

上下階から照明操作しやすいかなど、電気打ち合わせで確認します。

コンセント・照明・スイッチは別々ではなく、生活動線を歩くように確認することがポイントです。

屋外コンセント

屋外も忘れないようにします。

使用例は、

  • 高圧洗浄機
  • 電動工具
  • 庭の照明
  • イルミネーション
  • 掃除
  • 電動自転車
  • 防犯設備

などです。

設置場所や使用環境に合った器具が必要になるため、住宅会社・電気工事業者へ用途を伝えて選定してもらってください。

駐車場の電源

将来的に電気自動車などを検討する可能性があるなら、設計段階で住宅会社へ伝えておく方法があります。

2026年には経済産業省の充電インフラ関連制度でも戸建住宅向け充電用コンセントが対象として扱われています。

現在EVを所有していなくても、

  • 駐車位置
  • 分電盤との関係
  • 将来配線
  • 充電設備

をどこまで準備しておくか相談できます。

制度や補助の条件は将来変わるため、家づくり時点の最新情報を確認してください。

防犯カメラの電源

将来、

  • 防犯カメラ
  • センサーライト
  • インターホン周辺機器

などを追加する可能性もあります。

外壁完成後に配線を追加するより、設計時に候補位置を伝えておくと検討しやすくなります。

バルコニー・テラス

屋外で、

  • 掃除
  • 照明
  • 季節用品

などに電源を使うか確認します。

「念のため」で付けるのではなく、具体的な用途から決めましょう。

収納の中にコンセントを付ける?

便利な場合があります。

例えば、

  • コードレス掃除機
  • ロボット掃除機
  • プリンター
  • 通信機器

などです。

ただし、機器によって発熱・換気・設置条件が異なります。

収納内部で家電を使用・充電する場合は、機器メーカーの取扱説明書や住宅会社の電気設計を確認してください。

隠しすぎない

コンセントは目立たない方がおしゃれに見える場合があります。

しかし、

見えない=使いやすい

ではありません。

例えば家具の完全な裏側では、

  • 抜き差しできない
  • プラグが圧迫される
  • 掃除しにくい

という問題が出ることがあります。

NITEでも、プラグやコードへ引っ張り・曲げなどの負荷が加わったことによる事故が報告されています。

見た目と使いやすさ、安全性を両立させましょう。

家具でプラグを押さえない

テレビ台、ベッド、冷蔵庫、棚などを置いたとき、家具がプラグやコードを強く圧迫しないか確認してください。

新居へ持ち込む家具の、

  • 幅
  • 高さ
  • 奥行き

を測っておくことが重要です。

コンセントの増設は後からできる?

住宅の構造や配線経路によっては後から増設できる場合があります。

しかし、

  • 壁
  • クロス
  • 配線
  • 分電盤

などの確認が必要になることがあり、新築時より簡単とは限りません。

さらに、コンセント増設などの電気工事は自己判断で行わないでください。

経済産業省の電気工事業に関する案内でも、一般住宅などでコンセント増設等の電気工事を行う場合が、電気工事業・電気工事士制度の対象として扱われています。

DIYで増設しない

「コンセントくらいなら自分で増やせそう」

と考えないようにしましょう。

家庭内配線に関わる工事には資格が必要となる作業があります。エアコン工事についても経済産業省は、作業内容に応じて電気工事士資格が必要になることを案内しています。

新築後に追加したい場合も、住宅会社や資格のある電気工事業者へ相談してください。

電気打ち合わせは間取り図だけでしない

電気図面には、

  • コンセント
  • スイッチ
  • 照明
  • LAN
  • テレビ端子

など多くの記号が並びます。

図面だけを見ると生活イメージが湧きにくいため、

朝起きてから寝るまでをシミュレーション

してみましょう。

朝の動線

例えば、

寝室
↓
洗面
↓
ドライヤー
↓
キッチン
↓
コーヒーメーカー

という流れです。

それぞれどこで電気を使うか確認します。

帰宅後の動線

玄関
↓
スマホ
↓
電動自転車バッテリー
↓
リビング
↓
PC

など、自分の生活に合わせて考えます。

夜の動線

リビング
↓
スマホ充電
↓
寝室
↓
枕元

と移動します。

生活動線で確認すると、

「ここで充電したい」

という場所が見つかります。

掃除の日も想像する

掃除するとき、

  • 掃除機
  • ロボット掃除機
  • 高圧洗浄機

などをどこから使うか確認します。

通常生活だけでなく、掃除・メンテナンス時も考えると抜けを減らせます。

季節も変えて考える

夏は、

  • 扇風機
  • サーキュレーター

冬は、

  • 加湿器
  • 季節家電

などを使う可能性があります。

新築打ち合わせが夏なら冬の家電を、冬なら夏の家電を忘れないようにしましょう。

10年後を考える

注文住宅は長く住む家です。

将来、

  • 子どものPC
  • 在宅勤務
  • 電動自転車
  • EV
  • 防犯カメラ
  • 新しい家電

などが増える可能性があります。

将来の家電をすべて予測することはできませんが、

変化しやすい場所に少し余裕を持たせる

考え方は有効です。

電気図面チェックのおすすめ方法

図面を印刷して、次のように色分けします。

赤

常時接続する家電

青

充電する機器

緑

時々使う家電

黄

将来使う可能性があるもの

これだけでもコンセントの過不足を確認しやすくなります。

1部屋ずつ確認する

家全体を一度に見ると漏れやすいため、

  1. 玄関
  2. LDK
  3. キッチン
  4. パントリー
  5. 洗面
  6. ランドリー
  7. トイレ
  8. 寝室
  9. 子ども部屋
  10. 収納
  11. 屋外

という順番で確認します。

コンセントチェックリスト

リビング

  • テレビ

  • レコーダー

  • ゲーム機

  • Wi-Fi

  • スマートフォン

  • PC

  • 空気清浄機

  • 加湿器

  • 掃除機

  • ロボット掃除機

  • ソファ周辺

ダイニング

  • ホットプレート

  • 卓上家電

  • スマートフォン

  • PC

  • テーブル位置との距離

キッチン

  • 冷蔵庫

  • 電子レンジ

  • 炊飯器

  • 電気ケトル

  • トースター

  • コーヒーメーカー

  • 調理家電

  • 冷凍庫

  • 必要な回路を確認した

洗面・ランドリー

  • ドライヤー

  • ヘアアイロン

  • 電動歯ブラシ

  • シェーバー

  • 洗濯機

  • 乾燥機

  • 除湿機

  • サーキュレーター

寝室

  • ベッドサイズを確認した

  • 両側で充電できる

  • 読書灯

  • 加湿器

  • 空気清浄機

  • 模様替えを考えた

子ども部屋

  • 学習机

  • PC

  • スマートフォン

  • ゲーム

  • 将来の家具配置

収納

  • コードレス掃除機

  • ロボット掃除機

  • プリンター

  • 通信機器

  • 家電の設置条件を確認した

玄関

  • 電動自転車

  • 掃除機

  • 玄関収納

  • 季節用品

屋外

  • 高圧洗浄機

  • 庭

  • テラス

  • 防犯カメラ

  • センサーライト

  • 駐車場

  • 将来のEV充電

配置

  • 家具で隠れない

  • ドアと干渉しない

  • コードが通路を横切らない

  • 抜き差しできる

  • 掃除しやすい

  • 使用場所から遠すぎない

住宅会社へ聞きたい10項目

1.標準で何か所付いていますか?

標準仕様と追加費用を確認します。

2.追加するといくらですか?

追加単価・見積もり方法を確認します。

3.いつまで変更できますか?

電気配線の確定時期を確認します。

4.標準の設置高さは?

住宅会社の基準を確認します。

5.高さ変更できますか?

家具・家電に合わせます。

6.この家電に専用の電源計画は必要ですか?

機器仕様と回路を確認します。

7.キッチン家電を同時使用できますか?

回路計画を確認します。

8.LAN配線はどこへ入れますか?

通信計画も同時に決めます。

9.将来EVを使う場合はどう準備しますか?

駐車場と電気設備を確認します。

10.壁を仕上げる前に位置確認できますか?

変更できる時期と現場確認方法を聞きます。

現場で最終確認する

住宅会社によって対応は異なりますが、可能であれば配線工事の段階で位置を確認できるか聞いてみましょう。

図面上では分からなかった、

  • 高さ
  • 家具との位置
  • ドアとの位置
  • キッチンとの位置

が実物では分かりやすくなる場合があります。

ただし現場で勝手に電気業者へ変更指示を出さないようにしてください。

変更は現場監督や住宅会社の正式な窓口を通します。

完成見学会でもコンセントを見る

第127記事で解説した完成見学会も参考になります。

実際の住宅を見ながら、

なぜここにコンセントを付けたのですか?

と聞くと、設計時に想定した生活スタイルが分かる場合があります。既存の完成見学会記事でもコンセント・スイッチを確認項目として挙げています。

【関連記事:完成見学会で見るところは?注文住宅のチェックポイント】

よくある質問

注文住宅のコンセントはいくつ必要ですか?

全国一律の正解はありません。

部屋ごとに数字を決めるより、使用する家電・家具・生活動線を書き出して必要数を決める方法がおすすめです。

コンセントは多い方がいいですか?

不足しないことは重要ですが、多ければ必ず使いやすいわけではありません。

必要な位置に配置されていることの方が重要です。

コンセントの高さは何cmがいいですか?

用途によって異なるため、一つの数字ですべて決めないことをおすすめします。

まず住宅会社の標準高さを確認し、ベッド・デスク・キッチンなど用途に合わせて調整してください。

ソファの後ろにコンセントを付けてもいいですか?

家具とプラグが干渉しないよう確認する必要があります。

ソファの幅・奥行き・背面形状を確認し、住宅会社へ相談してください。

ベッドの後ろはどうすればいいですか?

ベッド幅と位置を先に決めましょう。

左右でスマートフォンなどを充電する場合は、実際のベッド配置を図面へ書いて確認してください。

キッチンは何個必要ですか?

使用家電によって異なります。

冷蔵庫・電子レンジ・炊飯器など常時接続するものと、ミキサーなど一時使用する家電をすべて書き出してください。

また、コンセント口数だけでなく回路計画についても電気担当者へ確認しましょう。

キッチン家電は全部同じコンセントで使えますか?

機器の消費電力や回路計画によって異なります。

使用予定家電を住宅会社へ伝え、必要な回路・電圧・同時使用条件を確認してください。

洗面所にコンセントはいくつ必要ですか?

家族が何を同時に使うかで考えます。

ドライヤー・ヘアアイロン・シェーバー・電動歯ブラシなどを書き出しましょう。

収納内にコンセントを付けてもいいですか?

住宅会社へ相談できます。

ただし、収納内部で充電・使用する機器によって設置条件が異なるため、機器の取扱説明書や電気設計を確認してください。

ロボット掃除機用は必要ですか?

使用する予定なら、基地位置と電源を設計時に決めておくと配置しやすくなります。

機種によって必要な周辺スペースが違うため、採用予定機種の仕様も確認しましょう。

パントリーにコンセントは必要ですか?

冷凍庫・掃除機・調理家電などを置くなら検討する価値があります。

既存のパントリー記事でも、コンセントの必要性を確認項目にしています。

屋外コンセントは必要ですか?

庭掃除、高圧洗浄機、防犯設備などを使うなら検討できます。

使用目的を住宅会社へ伝え、屋外環境に適した設備を選んでもらいましょう。

将来EVにするか分からなくても準備した方がいい?

将来的に可能性があるなら、設計段階で相談しておく方法があります。

2026年時点でも戸建住宅向け充電用コンセントは国の充電インフラ関連施策で扱われていますが、制度は変わるため建築時点の最新条件を確認してください。

コンセントは後から増設できますか?

建物の構造や配線状況によって可能な場合がありますが、新築時と同じように簡単とは限りません。

また、コンセント増設などの電気工事は資格制度の対象となる作業です。自己判断で工事せず、専門業者へ依頼してください。

DIYで増設してもいいですか?

おすすめできません。

一般住宅の配線変更やコンセント増設など、電気工事士の資格が必要になる作業があります。経済産業省でも電気工事士制度について案内されています。

延長コードを使えばコンセントは少なくてもいいですか?

新築当初から延長コードへの依存を前提にするのはおすすめできません。

NITEでは、プラグ・コード・コンセント関連事故について、最大消費電力の超過やコードへの負荷などに注意するよう呼びかけています。

コンセント位置はいつまで変更できますか?

住宅会社や工事工程によって異なります。

配線や壁下地、内装工事が進むほど変更の影響が大きくなる可能性があるため、電気打ち合わせ時に変更期限を確認してください。

現場で電気屋さんに追加を頼んでもいいですか?

直接変更を依頼するのは避けましょう。

追加費用や図面、回路、工程に影響する可能性があるため、現場監督や住宅会社の正式な窓口へ伝えてください。

まとめ|コンセントは暮らしをシミュレーションして決める

注文住宅のコンセント計画で失敗しないために重要なのは、

「各部屋に何個付ければいいか」だけを考えないこと

です。

家づくりスタートガイドの既存記事でも、電気打ち合わせでは家具やドアを配置した状態でコンセントが隠れないか確認し、冷蔵庫・電子レンジ・掃除機・スマートフォンなど実際に使用する機器を想定することをおすすめしています。

確認ポイントをまとめます。

  • 家電リストを作る
  • 常時接続と一時使用を分ける
  • 家具配置を決める
  • 家具で隠れない位置にする
  • 将来の模様替えを考える
  • リビングの充電場所を考える
  • テレビ周辺の機器を数える
  • ダイニングで使う家電を考える
  • キッチン家電を全部書き出す
  • キッチンの回路計画を確認する
  • 冷蔵庫・冷凍庫の位置を決める
  • 洗面の美容家電を考える
  • ランドリーで使う家電を考える
  • ベッド幅を確認する
  • 子どもの成長後を考える
  • PC・LAN・Wi-Fiも考える
  • 掃除機の充電場所を決める
  • ロボット掃除機基地を決める
  • 玄関収納内の電源を検討する
  • 屋外電源を確認する
  • 防犯設備を考える
  • 将来のEV充電を検討する
  • コンセント高さは用途別に考える
  • 延長コード頼みにしない
  • 電気工事をDIYしない
  • 現場で勝手に変更指示を出さない
  • 配線工事前後の確認方法を聞く

NITEによると、2019年から2024年の6年間に報告されたプラグ・コード・コンセント関連事故は219件あり、8割以上が火災につながっています。コンセント計画では使いやすさだけでなく、プラグやコードへ無理な負荷をかけない配置や、延長コードへ過度に依存しない計画も重要です。

最後に住宅会社へ、次の7つを確認してください。

  1. この家具配置でコンセントが隠れませんか
  2. 使用予定の家電を同時に使える回路計画ですか
  3. コンセントの標準高さはどこですか
  4. 用途に合わせて高さを変更できますか
  5. 追加・移動できる期限はいつですか
  6. LAN・テレビ・EVなど将来設備も含めて検討できますか
  7. 壁を仕上げる前に位置を再確認できますか

コンセントは、小さな設備ですが毎日の生活に直結します。

間取り完成後に余った壁へ配置するのではなく、

「ここで何をするか」→「何を使うか」→「家具はどこか」→「電源はどこか」

の順番で決めることが、後悔しないコンセント計画の基本です。

※コンセントの必要数・位置・高さ・回路・電圧などは、住宅の設計、使用する家電、施工方法によって異なります。インターネット上の「おすすめ個数」「おすすめ高さ」をそのまま採用せず、実際に使用する家具・家電の仕様を確認し、住宅会社・設計担当者・電気工事の専門担当者と相談して決めてください。

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