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新築住宅の定期点検チェックリスト|1年・2年点検の確認箇所と保証の注意点

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新築住宅の1年・2年点検が近づくと、「どこを確認すればよいのか」「小さな壁紙の隙間や床鳴りも伝えてよいのか」「点検で見つかった問題は無料で直してもらえるのか」と迷う方も多いでしょう。点検当日に担当者へ任せるだけでは、雨の日だけの水染みや、家族しか気づいていない建具の不調を伝え漏らすことがあります。

結論は、点検前に部位別の確認表で住宅を見回り、不具合を写真・発見日・発生条件と一緒に記録し、保証の期限を確認して住宅会社へ伝えることです。1年点検では季節を一巡して分かった変化、2年点検では過去の補修箇所と期限が近い保証項目を重点的に確認します。ただし、点検の時期や無償補修の条件は住宅会社によって異なります。この記事では、そのまま使えるチェックリストから、当日の質問、点検が来ない場合の連絡方法まで整理します。

この記事のポイント

  • 1年・2年点検は、部位別のチェックリストと過去の記録を使って準備する
  • 小さな変化も記録するが、雨漏りや進行する漏水は定期点検まで待たない
  • 無料点検と無料補修は別で、保証期間も住宅全体で一律ではない
  • 点検後は原因・対応方法・費用・予定日を確認し、補修結果を保存する

新築住宅の定期点検チェックリスト

最初に、点検前に使う確認表を掲載します。ここでいうチェックは、施主が日常生活や地上からの目視で確認できる範囲を想定したものです。床下・小屋裏への進入、屋根への登上、配線や設備の分解は含みません。確認できない場所は「未確認」と記録し、住宅会社へ依頼してください。

1年点検の確認表

1年点検では、住み始めてから経験した暑さ、寒さ、雨、湿気などに伴う変化を整理します。点検日の天気だけで判断せず、「冬の朝だけ結露する」「強い雨と風が重なると窓の横が濡れる」といった過去の状況も伝えましょう。

確認する場所 施主が見る内容 担当者に伝える記録
□ 壁・天井・巾木 壁紙の隙間、浮き、剥がれ、ひび、染み 部屋・位置・発見日・広がり方
□ 床・階段 歩いたときの音、沈み、段差、反り、階段の異音 音がする位置と歩き方、発生時の動画
□ 室内ドア・収納扉 開閉時の擦れ、途中で止まる、ラッチがかからない どの扉か、常時か季節限定か
□ 窓・玄関ドア 開閉、施錠、気になる隙間、結露、水の跡 窓の位置、天候、室温・湿度の記録
□ キッチン・洗面台 収納内の水滴、排水の遅さ、異臭、扉の不調 水を使う前後の写真、発生する操作
□ 浴室・トイレ 水漏れ、排水、換気、設備のエラー 製品名・型番・エラー表示・頻度
□ 電気・換気設備 日常使用時の作動不良、異音、使い方の疑問 使用条件、表示、清掃・交換の履歴
□ 外壁・基礎・外構 地上から見えるひび、染み、沈下、水たまり 全景と近景、雨との関係、変化の有無

確認した項目にはチェックを付け、異常があるものだけ別紙に番号を振ると、点検当日のやり取りが簡単になります。「未使用」「家具で隠れて見られない」「高所のため未確認」は、異常なしと区別してください。空欄のままだと、担当者が確認済みと受け取る可能性があります。

家族全員へ気になる箇所を聞くことも大切です。普段料理をする人、子どもの部屋を使う人、庭や駐車場を管理する人では、気づく問題が異なります。家を一周する前に、家族のメモを集めておくと見落としを減らせます。

なお、住宅会社の正式な点検項目は別にあります。この表は施主が気になる変化を整理するための補助表であり、専門家の点検や原因調査を代わりに行うものではありません。

2年点検の確認表

2年点検では、1年点検と同じ部位を再確認したうえで、過去の補修が完了しているか、同じ症状が再発していないか、保証の期限が近づいていないかを確認します。「2年だから全部の保証が終わる」「2年点検の日までなら何でも無料」という理解は、どちらも正確ではありません。

確認する内容 具体的に見ること 用意するもの
□ 以前に補修した場所 同じ音・ひび・水漏れ・作動不良が戻っていないか 前回の写真、報告書、補修日
□ 未完了の指摘事項 部材待ち、仮補修、調査予定が放置されていないか メール、受付番号、合意した予定
□ 経過観察の項目 幅・範囲・頻度が変わったか、再確認日を迎えたか 同じ位置からの比較写真、観察記録
□ 期限が近い独自保証 対象部位、起算日、通知方法、免責事項 保証書、アフターサービス規準
□ 設備メーカーの保証 住宅会社の保証とは別の期限や延長契約があるか 製品保証書、購入・登録の記録
□ 季節限定の問題 冬の結露、梅雨の臭い、雨の日の染みなど 天候、室温・湿度、動画
□ 今後の維持管理 次の点検、清掃、交換、保証延長の条件 維持管理資料、点検スケジュール

例えば、1年点検で室内ドアを調整したのに再び擦れる場合は、「またドアが重い」だけでなく、調整した日、改善していた期間、再発した時期を説明します。担当者が変わっていても、過去の経緯を共有しやすくなるためです。

保証期限が点検予定日より前に来る項目は、点検を待たずに相談してください。点検の予約をしただけで個々の不具合を申し出たことになるとは限りません。症状と場所を具体的に伝え、受付日と今後の取り扱いについて回答を残してもらいましょう。

補修予定が期限後になる場合も、連絡しただけで保証が自動延長されると考えないことが重要です。申出済みの不具合をいつ、どの条件で対応するのか、住宅会社へ個別に確認します。

壁紙・床・階段の見方

室内の確認は、部屋ごとに「天井→壁→床→建具」の順で進めると整理しやすくなります。壁紙のつなぎ目だけでなく、窓の四隅、天井と壁の境目、ドア枠まわり、巾木との取り合いも見ておきましょう。

壁紙の小さな隙間を見つけても、写真だけで施工不良か自然な材料変化かを断定しないでください。見た目が似ていても、下地の状態や水分の影響など原因が異なる場合があります。まずは発見した事実を記録し、住宅会社へ判断の理由を聞くことが先です。

  • □ 同じ場所の隙間が以前より広がっていないか
  • □ 補修した箇所に再びひびが出ていないか
  • □ 壁紙の浮きと一緒に染み・湿り・臭いがないか
  • □ 複数の部屋で同じような変化が出ていないか
  • □ 下地の段差など、表面だけでは説明できない変化がないか

担当者が「よくある隙間です」と説明したら、補修するのか、様子を見るのか、その判断理由を確認します。様子を見る場合は、再連絡する変化と次に確認する時期も決めてください。「よくある」という言葉だけでは、施主が今後何をすればよいか分かりません。

床鳴りは、平面図のコピーへ音がする位置を印し、普段歩く程度の動作で動画を撮ります。音を出すために強く跳んだり、床へ過度な力をかけたりする必要はありません。季節や湿度との関係、靴下と素足での違い、どちら側から歩くと鳴るかなど、再現条件が分かる範囲で補足します。

床の沈みや傾きを感じる場合、建具の不調も同時に増えている場合は、床鳴りだけの問題として扱わず、その変化も一緒に相談しましょう。ビー玉が転がるかだけで構造の良否を判断することは避け、必要な測定や調査を住宅会社・専門家へ確認します。

階段では、踏んだ位置の音、手すりのぐらつき、踏板の違和感を通常の使用範囲で見ます。安全性に関わるぐらつきがあれば点検日を待たずに連絡し、確認が済むまで無理に使用しないでください。

原因や保証対応を詳しく知りたい場合は、新築の壁紙に隙間・ひび割れが出たときの確認方法と、新築住宅の床鳴りの原因と保証修理の進め方も参考にしてください。

水回り・設備の見方

水回りは、普段の使用前後で状態を比べることがポイントです。キッチンや洗面台の扉を開け、収納の底板、配管のまわり、床との境目に水滴や変色がないか確認します。収納内の物が濡れていた場合は、拭く前に安全な位置から写真を残しましょう。

場所 確認すること 伝え方の例
キッチン シンク下の水滴、排水、食洗機の作動、扉の干渉 「洗い物の後だけ、収納の右奥に水滴が付きます」
洗面台 排水接続まわり、引き出し内の湿り、異臭 「水を流す前は乾いていて、使用後に底板が濡れます」
トイレ 床の濡れ、流れ方、異音、便器まわりの変化 「使用後、便器の後ろ側に少量の水が残ります」
浴室 排水、扉、換気、給湯、エラー表示 「通常の排水時に水がたまり、以前より流れにくいです」
給湯器・換気設備 異音、作動、表示、清掃方法の疑問 「運転開始時に毎回この音が出ます。型番は○○です」

排水の遅さや臭いは、設備の状態だけでなく清掃・使用状況も関係します。取扱説明書に従って行った手入れ、いつから変化したか、複数の排水口で起きているかを伝えると、確認すべき箇所を絞りやすくなります。施主が配管を取り外して原因を探すことは避けてください。

設備は、製品本体の不調なのか、取付けや接続の問題なのか、設定や操作の問題なのかで相談先と対応が変わります。例えば、食洗機が動かない場合には、型番、表示されたコード、起きた操作を記録し、住宅会社が窓口になるのかメーカーへ直接連絡するのかを確認します。

水が流れ続ける、漏水が広がる、天井から水が落ちるなどの症状は、1年・2年点検まで待つ項目ではありません。安全を確保し、使うのをやめられる設備は使用を止め、住宅会社の緊急窓口へ連絡してください。止水方法が分かり安全に操作できる場合は、取扱説明書や担当者の指示に従います。濡れた電気設備や配線へは触れないようにしましょう。

雨の日に天井や壁が濡れる場合は、水回りの配管だけでなく雨水浸入の可能性もあります。状況の整理は、新築住宅の雨漏りと原因調査・修理の進め方で確認できます。

窓・建具・電気の見方

窓や室内ドアは、普段の力で開閉し、途中で引っかからないか、枠へ当たらないか、鍵がかかるかを確認します。勢いを付けないと閉まらない、毎回違う位置で止まるといった問題も記録の対象です。収納の引き出しや折れ戸など、普段あまり使わないものも忘れずに見ておきましょう。

不調がある場合は、「玄関ドア」「2階北側の引き戸」のように、担当者が迷わない呼び方で一覧へ記載します。季節によって症状が違うなら、その情報も添えてください。点検日には正常に動いていても、過去の動画があれば状況を説明できます。

自分で丁番や戸車を調整する前に、取扱説明書と住宅会社への相談を優先します。調整位置を変えると症状が再現できなくなったり、別の部分に負担がかかったりする可能性があるためです。電気錠の反応不良も、電池交換の手順を確認したうえで、解決しないときはエラーや使用条件を伝えましょう。

窓の水滴は、室内側・ガラス間・窓枠周辺のどこにあるかを分けて撮影してください。「結露しています」だけでは、室内湿度によるものか、製品や施工を確認すべき状態か判断しにくくなります。分かる範囲で室温、湿度、暖房の使用、換気設備の運転状況を記録すると相談の材料になります。

  • □ 窓と玄関ドアが無理なく開閉・施錠できる
  • □ 網戸やシャッターに引っかかり・異音がない
  • □ 室内ドアと収納扉が枠や床へ擦れていない
  • □ 普段使う照明・スイッチ・コンセントに作動不良がない
  • □ 換気設備の表示や音に、以前と違う状態がない

電気設備は日常の使用で気づいた不調を伝える範囲にとどめ、コンセントへ異物を入れる、配線を露出させるなどの確認はしないでください。焦げ臭さ、異常な発熱、火花などがあれば使用を中止し、状況に応じて緊急連絡を行います。

コンセントが家具で使いにくくなったなど、暮らしの変化による相談も点検時に伝えられます。ただし、施工上の不具合に対する補修と、使いやすくするための追加工事は分けて考えましょう。追加工事を希望する場合は、費用と工事内容を確認してから依頼します。

外壁・基礎・外構の見方

外回りは、地上から安全に見える範囲で確認します。外壁、基礎、雨どい、バルコニーの下面、玄関タイル、駐車場、フェンスなどを、建物の各面に沿って一周すると把握しやすくなります。

確認するのは、ひび割れだけではありません。雨の後に残る染み、シーリングの切れや剥がれ、外構の沈下、水の流れ方、設備のぐらつきなども一覧へ入れます。屋根や高所の状態は、見えないから異常なしとせず、住宅会社がどう確認するか尋ねてください。

対象 見ておく変化 依頼するときの要点
外壁・シーリング ひび、剥がれ、隙間、雨の跡 方角と位置、いつ気づいたか、雨との関係
基礎 ひび、欠け、表面の変色 全景と近景、長さ・広がりの変化
バルコニー・雨どい 排水の変化、水たまり、あふれ、外れ 雨の状況、清掃履歴、目視できる範囲
駐車場・アプローチ 沈下、段差、水の集中、ひび 場所、使用への支障、以前との違い
フェンス・屋外設備 傾き、固定部の違和感、異音 工事を依頼した会社、設置時期

基礎のひびは、幅だけで安全性を断定しないことが大切です。表面の仕上げ部分にあるのか、その内側にも関係するのか、段差や漏水を伴うのか、変化しているのかなど、現地で確認すべき情報があります。施主がひびへ充填材を入れる前に、担当者へ状態を見てもらいましょう。

外構工事を住宅会社とは別の業者へ依頼した場合、住宅会社の点検で見てもらえる範囲と、補修を申し出る相手が異なることがあります。契約書や請求書で工事の担当を確認し、建物と外構のどちらに関係する問題か分からなければ、双方へ同じ写真を共有します。

大雨の最中に外へ出たり、脚立で雨どいへ近づいたりする必要はありません。安全な位置から残せる記録を優先し、状況が落ち着いてから点検を依頼してください。この確認表を埋めるために危険な作業を行うことは避けましょう。

新築住宅の定期点検と保証の確認方法

確認箇所が分かったら、次に「誰へ、いつ、何を伝えるか」を決めます。定期点検は住宅会社が行うサービス、保証は不具合が生じたときの対応条件です。両者を分けて確認すると、点検当日の説明を理解しやすくなります。

点検前の書類と保証期限

点検前は、保証書、アフターサービス規準、点検スケジュール、設備の取扱説明書、前回の点検報告書を一か所へ集めます。書類を全部読み直す時間がない場合は、まず対象部位、期限、受付方法、費用条件を探してください。

書類 優先して見る内容
住宅会社の保証書 部位ごとの保証期間、起算日、保証対象、免責事項
アフターサービス規準 点検時期、申込方法、対象範囲、費用、担当窓口
設備メーカーの保証書 製品保証の期間、登録条件、延長保証の有無
前回の点検・補修記録 未完了事項、経過観察、交換部材、対応日
長期優良住宅の維持保全計画 認定された点検時期、対象部位、記録方法

無料点検を受けられることと、見つかった不具合が無料で直ることは別です。点検作業は無償でも、清掃や消耗品交換、使用に伴う傷、希望する仕様変更などは別料金となる場合があります。対象外と説明されたら、原因と保証書の該当箇所、必要な作業を確認しましょう。

新築住宅の法定の瑕疵担保責任では、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分について、売主や請負人が引き渡しから10年間の責任を負います。壁紙、室内建具、すべての住宅設備が一律に10年間無償補修されるという意味ではありません。対象となる不具合かどうかは、場所だけでなく原因や状態を踏まえて判断されます。

出典:国土交通省中部地方整備局「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律」

内装や設備について住宅会社独自の保証が付く場合は、期間も条件も契約ごとに異なります。「内装は必ず2年」といった一般論に頼らず、自分の住宅の保証書を基準にしてください。住宅会社の保証と製品メーカーの保証、延長保証を別々の欄へ書き出すと、連絡先を取り違えにくくなります。

例えば「引渡日:○年○月○日/室内建具の独自保証期限:○年○月○日/受付先:アフター窓口/今回の申出日:○年○月○日」とまとめます。日付の数え方が分からなければ、期限の具体的な日付を住宅会社へ確認しましょう。

長期優良住宅は、認定された維持保全計画に従う点検・修繕と記録保存が必要です。住宅会社の1年・2年点検と認定上の維持保全を同じものと考えず、計画に記載された項目をどの点検で確認するのか、足りない項目がないかを担当者へ尋ねます。

出典:国土交通省「長期優良住宅のページ」

保証延長のための指定点検や有償工事がある場合も、独自保証の条件と法定責任を混同しないでください。どの保証を延長するために何が必要なのかを確認することが先です。詳しくは、住宅会社の保証とアフターサービスの比較ポイントで整理しています。

写真と不具合メモの作り方

不具合の記録は、「場所」「症状」「発見日」「発生条件」「これまでの連絡」をセットにします。専門用語で原因を推測するより、何が起きたのかを具体的に書く方が、住宅会社の調査に役立ちます。

番号 場所・症状 発見日・条件 添付・依頼内容
01 2階南側寝室の窓上に染み ○月○日、強い雨の翌朝 全景と近景。浸水かどうか原因確認を希望
02 洗面台下の底板が濡れる ○月○日、水を使用した後 使用前後の写真。漏水箇所の調査を希望
03 廊下の一部で床が鳴る ○月ごろから、通常の歩行時 図面の印と動画。原因・対応方法を確認したい

上の表は記入例です。自分の住宅の症状に置き換えて使用してください。発見した日と発生した日は同じとは限りません。「今日見つけたが、いつからあるか分からない」という場合は、そのまま記載します。

写真は、場所が分かる全景と、症状が見える近景の2種類を用意します。ひびや隙間は、近くへ定規を添えると比較しやすくなりますが、定規で押したり隙間を広げたりする必要はありません。同じ位置・距離・照明で撮れる範囲でそろえ、後日変化を見られるようにします。

音や作動不良は動画が向いています。撮影前に部屋名と対象を映し、普段の動作を撮ってから、いつ起きるかを短く説明します。長時間の動画を何本も送るより、症状が分かる部分を整理して共有した方が、担当者が確認しやすくなります。

ファイル名は「02_洗面台_使用後_年月日」のように、一覧の番号と一致させると便利です。写真をアプリで送った場合も、元の画像は自分の端末や別の保存先へ残します。やり取りが続くと、どの写真が補修前の状態か分からなくなるため、補修後の記録は別に保管してください。

点検前に一覧を送るときは、緊急のものと通常の点検で相談するものを分けます。漏水など急ぐ症状を、長い一覧の途中へ埋め込まないことが重要です。連絡先を確認し、必要なら電話で緊急性を伝えたうえで写真と文章を送ります。

当日の質問と補修の確認

点検当日は、最初に不具合一覧を渡し、「この一覧の項目を確認したい」と伝えます。担当者の点検手順と合わせて確認し、終わる前に各番号の対応が決まったかを振り返りましょう。

聞きたい内容は、原因、追加調査の必要性、保証対象か、補修方法、費用、予定日の6つです。原因がその場で分からない場合は、分からないまま「問題なし」にするのではなく、誰が追加確認し、いつ回答するかを決めてもらいます。

担当者の説明 追加で確認する質問
「調整で直します」 どこを調整し、再発した場合はどう対応しますか
「経過観察にします」 何を記録し、どの変化で再連絡し、いつ再確認しますか
「保証対象外です」 原因と保証規準の該当箇所、費用がかかる作業を教えてください
「部材を取り寄せます」 入荷見込みと次回連絡日、使用上の注意はありますか
「担当部署へ確認します」 担当部署と回答予定日、問い合わせ先を教えてください

経過観察は、単に放置することではありません。例えば「同じ位置の写真を残し、変化があれば連絡する」「次回は○月に確認する」など、施主ができることを具体的にします。保証期限が近ければ、観察中に期限を迎える場合の扱いも別に確認してください。

有償の作業を勧められた場合は、調査費、作業費、材料費、出張費などの内容を見積書で確認します。調査してから費用が決まる場合には、まず調査そのものに料金が発生するか尋ねましょう。その場で承認を求められても、原因と範囲が分からないまま工事へ同意する必要はありません。

点検結果は、担当者名と日付が分かる報告書などで受け取ります。住宅会社の書式へ詳しい対応予定が書けない場合は、不具合一覧を添付する、メールで補足をもらうといった方法を相談してください。

本日の点検で確認した一覧の01〜03について、調査内容、保証の取り扱い、補修方法と予定日をご共有ください。その場で判断できなかった項目は、回答予定日もお知らせいただけると助かります。

書類への署名を求められたら、何を確認した書類か読んでから判断します。点検を受けた確認と、補修が完了した確認は別です。未完了の項目がある場合は、その事実が記録されているかを確かめましょう。

補修当日は、合意した作業が行われたか、対象の症状が改善したか、周囲へ新たな傷がないかを確認します。雨の日だけ起きる症状など、当日には確認できないものは、再確認の条件と連絡先を残してください。見た目がきれいになったことだけで、原因まで解消したとは限りません。

点検が来ないときの連絡

1年・2年点検の案内が届かない場合は、まず契約書やアフターサービス資料で、点検の設定と申込方法を確認します。会社によって、案内を受けて予約する方式、施主から申し込む方式などが異なり、時期も一律ではありません。

住宅会社の公式案内でも、定期巡回と定期点検の時期・内容が分けられている例があります。自宅に適用されるサービスを確認し、「新築なら必ずこの月に訪問がある」と決めつけないようにしましょう。

参考:細田工務店「定期巡回/定期点検システム」。個別会社のサービス例であり、すべての住宅会社に適用される条件ではありません。

点検予定が記載されているのに連絡がない場合は、営業担当者だけでなく、アフターサービスの正式窓口へ問い合わせます。引渡日、契約者名、住所、点検予定時期が分かる資料を手元に置くと確認が進みやすくなります。

件名:新築住宅の○年点検の日程確認

○年○月○日に引き渡しを受けた、○○住所の○○です。アフターサービス資料に記載された○年点検について、案内と予約方法を確認したくご連絡しました。受付先、点検対象、費用の有無、訪問可能な時期をご案内ください。気になる箇所は別紙の一覧と写真にまとめています。保証期限が近い項目もあるため、今回の申出の受付と、対応までの取り扱いについてご回答をお願いします。

返事がない場合は、いつ、どの窓口へ、何を送ったかを整理し、会社の責任者や本社窓口へ共有します。連絡手段を増やすだけでなく、受付されたかを確かめることが大切です。電話した場合は、日時、担当者名、回答内容をメモし、重要事項は後からメールなどで確認します。

不具合の補修を依頼しているのに進まない場合は、「点検の日程」と「補修の回答」を分けて尋ねてください。点検の予約が先になっても、症状の受付、必要な調査、保証の確認まで先送りにする必要はありません。

相談先に迷う場合は、国土交通大臣指定の住まいの相談窓口である住まいるダイヤルを利用できます。相談時には契約書、保証書、不具合の記録、住宅会社との連絡履歴を用意すると、状況を説明しやすくなります。専門家相談などの利用条件は、公式案内で確認してください。

相談先:住まいるダイヤル(住宅リフォーム・紛争処理支援センター)

別業者へ修理を依頼する前には、住宅会社や保証窓口へ対応を確認するのが基本です。ただし、連絡を待つ間に漏水が広がるなど緊急性があるときは、安全確保と被害拡大の防止を優先します。可能な範囲で補修前の写真、応急対応の内容、領収書を残し、費用負担については後から確認してください。応急対応をしただけで費用が必ず返ってくるわけではありません。

定期点検のよくある質問

新築の1年・2年点検は法律上の義務ですか?

すべての新築戸建てに共通して、住宅会社が必ず1年・2年に訪問する制度ではありません。一般的なアフター点検は、契約や会社のサービス内容を確認します。長期優良住宅の維持保全や独自の保証延長条件などは別に確認が必要です。完成時の検査と、入居後のアフター点検も混同しないでください。

小さな壁紙の隙間も伝えてよいですか?

気になる変化は伝えて構いません。伝えることと、無償補修になることは別です。写真、位置、発見日を残し、材料の変化として扱うのか、補修や原因確認が必要なのかを尋ねます。補修前に自分で隙間を埋めると状態を確認しにくくなるため、先に相談しましょう。

家が片付いていなくても受けられますか?

見栄えより、点検場所へ安全に近づけることが重要です。通路、点検口の周囲、洗面台やキッチンの収納内など、確認予定の場所を空けておきます。大型家具を無理に動かす必要はありません。家具で隠れている不具合がある場合は、移動の必要性や確認方法を事前に相談してください。

床下や小屋裏まで必ず見てもらえますか?

点検の対象範囲と方法によります。点検口から見るのか、内部へ入るのか、症状があるときだけ追加調査するのかを予約時に確認します。「定期点検」という名称だけで、建物内部のすべてを確認する検査だと考えないことが大切です。見ていない範囲も報告書で確認しましょう。

点検にかかる時間と費用はどのくらいですか?

住宅の規模、対象箇所、指摘事項、追加調査の有無によって変わるため、全国共通の時間や金額は示せません。予約時に予定時間、基本の点検費、追加調査・出張・補修の費用を尋ねます。当日の調整で済むものと、後日の工事になるものも分けて確認してください。

2年点検を過ぎたら修理は全部有料ですか?

住宅全体の保証が一斉に終わるわけではありません。法定の瑕疵担保責任、住宅会社独自の保証、製品メーカーの保証などで対象と期間が異なります。期限を過ぎても相談を諦めず、不具合の原因と適用される保証を確認しましょう。ただし、期間外の対応や無償補修を一律に約束することはできません。

点検日には症状が出なかったらどうしますか?

発生時の写真や動画、天候、使用条件を見せます。「今日は出ない」と「問題がない」は同じではありません。追加確認が必要か、症状が再発したときに何を記録するかを担当者と決めましょう。施主がわざと過酷な条件を作り、症状を再現することは避けてください。

点検で希望した設備変更も無料になりますか?

不具合の補修と、暮らしに合わせる変更工事は分けて考えます。棚を増やす、コンセントを移す、設備を別機種へ替えるなどの希望は、通常の保証補修と異なる相談です。住宅会社へ理由を伝え、必要な工事、費用、既存保証への影響を確認してから判断しましょう。

住宅会社が倒産した場合はどうしますか?

まず保証書や保険付保証明書で、保証窓口・保険法人と対象範囲を確認します。住宅会社の独自点検がそのまま継続するとは限りません。瑕疵保険や供託の制度に関わる対応と、内装・設備の修理は区別し、窓口へ個別に相談してください。国土交通省の案内には、住宅事業者が倒産した場合の保険・供託制度の説明があります。

参考:国土交通省中部地方整備局の住宅瑕疵担保履行制度案内

まとめと点検後の記録

新築住宅の定期点検は、チェックする場所を増やすだけでなく、見つかった変化を住宅会社へ具体的に伝え、対応結果まで確認することが大切です。1年点検では季節を通して分かった症状、2年点検では再発・未完了・保証期限を重点的に見直しましょう。

点検後は、次の項目を確認してください。

  • □ 指摘した不具合の一覧と、住宅会社の回答が残っている
  • □ 原因が未確定の項目は、調査担当と回答予定日が分かる
  • □ 補修方法、費用負担、予定日を確認できている
  • □ 経過観察の項目は、再連絡する条件と次の確認時期が決まっている
  • □ 補修後の写真・報告書と、未完了の項目を分けて保存している

点検・補修の記録は、その場限りの書類ではありません。次回点検で再発を確認するとき、部材を交換するとき、リフォームを考えるときにも使えます。国土交通省は、新築時の図面や点検・修繕の記録を住宅履歴情報として保存・蓄積し、維持管理などに活用する考え方を案内しています。

出典:国土交通省「住宅履歴情報とは」

保存先は、「引き渡し書類」「1年点検」「2年点検」「補修記録」のように分け、図面と写真が同じ不具合番号でたどれる形にします。住宅会社のアプリでしか見られない記録は、ダウンロードや写しの受領ができるか確認し、手元にも残しておくと後から振り返りやすくなります。

まず行うことは、保証書で期限を確かめ、このページの確認表を使って家族の気になる箇所を一枚の一覧へまとめることです。急ぐ不具合は点検を待たずに連絡し、それ以外は写真とともに事前共有してください。点検当日は一覧の回答を確認し、補修後まで記録をつなげていきましょう。

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