
注文住宅のキッチンを考えていると、
「冷蔵庫はキッチンの入口と奥のどっちがいい?」
「冷蔵庫を奥に置くと家族が邪魔になる?」
「カップボードと並べればいい?」
「パントリーの中に冷蔵庫を置いても使いやすい?」
と迷う方も多いでしょう。
キッチンでは、
シンク
コンロ
収納
に目が向きやすい一方、冷蔵庫の配置は後回しになりやすいポイントです。
しかし冷蔵庫は、家族全員が1日に何度も使う大型家電です。
料理をしている人だけでなく、
子どもが飲み物を取る
家族がおやつを取る
買ってきた食品をしまう
朝食を準備する
といった場面でも使います。
そのため配置を間違えると、
- 料理中に家族とぶつかる
- 冷蔵庫の扉を開けると通路が塞がる
- 冷蔵庫だけカップボードより大きく飛び出す
- 扉が壁に当たって十分に開かない
- パントリーへ入れたら料理中の移動が増えた
- 将来大きい冷蔵庫へ買い替えられない
- 搬入できる冷蔵庫が限られる
といった後悔につながります。
クリナップでも、冷蔵庫はキッチンの使い勝手へ大きく影響するため、キッチンプランの早い段階で配置を検討することが重要としています。
また、Panasonicもキッチン計画では冷蔵庫や家電の配置、扉の開閉方向、家事動線を含めて検討することを案内しています。
この記事では、注文住宅で冷蔵庫をどこに置けばいいのか、入口・奥・パントリー内の違い、扉の開き方、通路幅、カップボードとの奥行き、コンセント、搬入経路まで詳しく解説します。
この記事のポイント
- 冷蔵庫の配置は間取り初期に決める
- キッチン入口・奥・パントリー内を比較する
- 家族が冷蔵庫を使う動線を確認する
- 調理動線だけで決めない
- シンク・コンロとの距離を確認する
- ワークトライアングルを参考にする
- 冷蔵庫の扉が開く方向を確認する
- 壁と扉の干渉を確認する
- 冷蔵庫前の通路幅を確認する
- 扉を全開にした状態で確認する
- 野菜室・冷凍室の引き出しも確認する
- 本体幅だけでなく奥行き・高さも測る
- 放熱に必要な空間を確認する
- 冷蔵庫用コンセントを確認する
- カップボードとの出幅を確認する
- 将来大型冷蔵庫へ買い替える可能性を考える
- 玄関からキッチンまでの搬入経路を確認する
- パントリーへ置く場合は移動距離を確認する
- 買い物後の収納動線も考える
- 図面へ冷蔵庫の実寸を書き込む
結論|家族も使うなら「キッチン入口側」が有力候補

最初に結論です。
冷蔵庫配置に絶対的な正解はありませんが、
家族が頻繁に冷蔵庫を使う家庭では、キッチン入口側が有力候補
です。
例えば、
リビング
↓
冷蔵庫
↓
キッチン
という順番なら、料理をしている人の後ろを家族が横切らずに飲み物などを取りやすくなります。
クリナップでも、冷蔵庫をキッチン入口側へ配置すると、リビング・ダイニングからアクセスしやすく、調理中でも家族が飲み物などを取りやすい点をメリットとして紹介しています。
一方、
冷蔵庫を目立たせたくない家庭ではキッチン奥
も候補です。
さらに、
食品を一か所へまとめたい家庭ではパントリー内
という方法もあります。
重要なのは、
「見た目がきれいな場所」
ではなく、
誰が・いつ・どこから冷蔵庫へアクセスするか
で決めることです。
冷蔵庫配置はなぜ重要?

冷蔵庫は、キッチン家電の中でも特に大きな設備です。
一度位置を決めると、
- カップボード
- コンセント
- 通路
- パントリー
- 勝手口
など周囲の間取りも連動します。
後から簡単に位置を変えにくい
冷蔵庫自体は移動できます。
しかし、
冷蔵庫用スペース
コンセント
壁
収納
が固定されているため、大きく位置を変えるのは簡単ではありません。
そのため、
冷蔵庫位置は間取り確定前に決める
ことをおすすめします。
冷蔵庫配置の基本は3パターン
代表的なのは次の3つです。
| 配置 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| キッチン入口 | 家族が使いやすい | 冷蔵庫が見えやすい |
| キッチン奥 | 生活感を隠しやすい | 家族が調理スペースへ入る |
| パントリー内 | 食品をまとめやすい | 調理中の移動が増える |
クリナップでも、この3パターンを代表的な冷蔵庫配置として紹介しています。
冷蔵庫をキッチン入口に置く
まずおすすめしやすい配置です。
例えば、
ダイニング
↓
冷蔵庫
↓
シンク
↓
コンロ
という順番です。
メリット|家族が使いやすい
子どもが、
麦茶
牛乳
ヨーグルト
を取りたい場合でも、キッチン奥まで入る必要がありません。
調理者との動線が重なりにくい
調理中に、
家族
↓
冷蔵庫
↓
戻る
という動きが入口付近で完結します。
買い物後もしまいやすい
玄関やパントリーから近ければ、
買い物袋
↓
冷蔵庫
への収納動線も短くできます。
入口配置のデメリット
最大の注意点は、
冷蔵庫がリビング・ダイニングから見えやすいこと
です。
クリナップも、入口配置では生活感が見えやすく、扉の開閉によって入口が狭くなる可能性を挙げています。
冷蔵庫を目立たせたくない場合
カップボード
冷蔵庫
の面材や色をそろえる。
袖壁を作る。
入口から正面に見えない向きにする。
などを検討できます。
冷蔵庫をキッチン奥に置く
次は、
キッチン入口
↓
シンク・コンロ
↓
冷蔵庫
という配置です。
メリット|生活感を隠しやすい
リビング側から冷蔵庫が見えにくくなります。
冷蔵庫は大型家電なので、存在感があります。
キッチンをインテリアとしてすっきり見せたい場合には奥配置が候補になります。
クリナップも、キッチン奥への配置は冷蔵庫がリビング・ダイニングから見えにくく、生活感を軽減しやすいとしています。
デメリット|家族が料理中のキッチンへ入る
例えば料理中に、
子ども「ジュースが欲しい」
↓
キッチン奥の冷蔵庫へ
↓
調理者の後ろを通る
という状態になります。
包丁
熱い鍋
を扱っている最中なら、安全面にも注意が必要です。
クリナップでも、奥配置では家族が飲み物を取りに行く際に調理者の邪魔になりやすいため、通路幅への配慮が必要としています。
一人暮らし・二人暮らしなら問題になりにくい場合も
冷蔵庫を使う人数が少なければ、奥配置でも不便を感じにくい可能性があります。
反対に、
夫婦
+
子ども2人
など家族利用が多い場合は、実際の動線を確認してください。
冷蔵庫をパントリー内に置く
最近検討されやすいのが、
パントリー内へ冷蔵庫を置く方法です。
例えば、
キッチン
↓
パントリー
↓
冷蔵庫
です。
メリット|食品をまとめられる
パントリーには、
米
飲料
缶詰
レトルト
調味料
などを収納します。
そこへ冷蔵庫も置けば、
常温・冷蔵・冷凍食品を一つのエリアに集める
ことができます。
クリナップでも、パントリー内配置は食品をまとめやすく、生活感を隠しやすい点をメリットとして挙げています。
デメリット|料理中の移動が増える
例えば、
冷蔵庫から肉を出す
↓
キッチンへ戻る
↓
野菜を取り忘れる
↓
パントリーへ戻る
という動きになる可能性があります。
クリナップも、パントリー配置ではシンク・コンロとの距離が離れ、調理時の移動距離が長くなる傾向を指摘しています。
パントリー内なら必ず便利ではない
SNSなどでは、
「冷蔵庫を隠せてすっきり」
と見えます。
しかし毎日の調理では、
数歩の移動を何十回も繰り返す
可能性があります。
見た目と作業性のどちらを優先するか考えてください。
【関連記事:パントリーは必要?注文住宅で後悔しないキッチン収納の作り方】
冷蔵庫配置ではワークトライアングルも参考にする

キッチン動線を考える方法の一つに、
ワークトライアングル
があります。
これは、
冷蔵庫
シンク
コンロ
の3点を結んで三角形として考える方法です。
クリナップでは、3辺の合計360~600cm程度を使いやすさを考える一つの目安として紹介しています。
数字だけで決めない
ただし、
合計500cmだから正解
とは限りません。
途中に、
ダイニング椅子
家族の通路
ゴミ箱
があれば動線は変わります。
ワークトライアングルは、
間取りを比較する参考
として使うとよいでしょう。
冷蔵庫→シンクの動線を見る
料理では、
冷蔵庫から食材を出す
↓
シンクで洗う
という流れが多くあります。
この距離が極端に長くないか確認します。
シンク→コンロも確認
洗う
↓
切る
↓
加熱
の流れも確認してください。
冷蔵庫だけを便利な場所へ置いても、キッチン全体の動線が悪ければ使いにくくなります。
冷蔵庫の扉は開く方向が重要
配置と同じくらい重要なのが、
扉の開き方
です。
片開き
大きな一枚扉を開くタイプです。
左右どちらへ開くかが特に重要です。
観音開きタイプ
左右に分かれた扉を開きます。
片開きより一枚当たりの扉が小さいため、前方への張り出し方が変わります。
冷蔵庫によって仕様は異なるため、候補機種の寸法図を確認してください。
壁際では扉を全開できるか確認
例えば、
壁
↓
冷蔵庫
という配置では、
扉が壁に干渉する可能性があります。
クリナップも、収納などを冷蔵庫へぴったり設置すると扉を十分開けられず、中の物を取り出しにくくなる場合があるとしています。
「90度開けばいい」と思わない
冷蔵庫によっては、
棚
野菜室
ケース
などを取り外す際、扉をさらに開く必要がある場合があります。
将来のメンテナンスも含め、製品の説明書・寸法図を確認してください。
冷蔵庫前の通路幅も確認する
キッチン通路100cm
と聞くと十分に思えるかもしれません。
しかし、
冷蔵庫を開ける
↓
人が食材を取る
↓
別の人が後ろを通る
という状態では必要な空間が変わります。
通路寸法だけでは分からない
重要なのは、
冷蔵庫を開けた状態で何cm残るか
です。
特に片開きタイプでは扉が大きく通路側へ出るため、配置によっては通行を妨げることがあります。Panasonicも片開きタイプでは扉の開閉と人が使うスペースまで考慮して設置場所を選ぶことを案内しています。
【関連記事:キッチンの通路幅は何cm?90cm・100cm・120cmの違いと決め方】
冷蔵庫本体の奥行きを確認する
冷蔵庫で後悔しやすいのが、
奥行き
です。
図面では、
冷蔵庫
という四角だけが描かれている場合があります。
しかし実際には、
カップボード45cm
冷蔵庫70cm前後
などになれば、冷蔵庫だけ前へ出る可能性があります。
※実寸は製品ごとに異なります。
カップボードとの出幅を見る
例えば、
カップボード
↓
冷蔵庫
を一直線へ並べる場合、
冷蔵庫だけ大きく前へ出る
と、
通路
見た目
扉開閉
に影響します。
クリナップも、冷蔵庫が周囲の収納より前へ出ることで、見た目だけでなく通路や扉開閉へ影響する可能性を指摘しています。
【関連記事:カップボードの奥行きは何cm?45・55・65cmの違いと選び方】
冷蔵庫を壁へぴったり付けない
冷蔵庫は庫内を冷やすため、外部へ放熱します。
そのため本体寸法だけで設置スペースを決めないでください。
Panasonicでは、冷蔵庫の設置について本体サイズに加え、左右・上部・背面など、製品ごとに必要な放熱スペースを確認するよう案内しています。
必要寸法は機種によって違う
「左右○cm空ければ大丈夫」
と一律には決められません。
採用する冷蔵庫の、
仕様書
取扱説明書
据付説明書
を確認してください。
将来の買い替えスペースを考える
注文住宅では、
現在持っている冷蔵庫が入る
だけでは不十分です。
家は30年、40年と使う可能性がありますが、冷蔵庫は途中で買い替える可能性があります。
ぎりぎり寸法を避ける
現在、
幅65cm
の冷蔵庫だから、
設置スペース66cm
という計画では、将来選べる冷蔵庫が限定される可能性があります。
家族が増える可能性も考える
現在夫婦2人でも、
将来子どもが増える
まとめ買いが増える
冷凍食品を多く保存する
ようになれば、大容量冷蔵庫へ変更したくなる可能性があります。
「今の冷蔵庫+少し余裕」で考える
どこまで余裕を取るかは住宅面積にもよります。
住宅会社と相談しながら、
将来選択肢を狭めすぎない寸法
を検討してください。
冷蔵庫の高さも忘れない
幅・奥行きだけではありません。
上部へ、
吊戸棚
収納
垂れ壁
を設置すると、将来背の高い冷蔵庫へ買い替えられない可能性があります。
冷蔵庫上収納は慎重に
冷蔵庫上は収納に使えますが、
高くて使いにくい
放熱スペースが必要
将来の冷蔵庫サイズを制限する
可能性があります。
設置予定商品の条件を確認してください。
冷蔵庫用コンセントも先に決める
冷蔵庫位置を変更すると、
コンセント位置
も変わります。
クリナップでも、冷蔵庫位置を計画する際にはコンセントの有無・位置を同時に確認するよう案内しています。
コンセントが冷蔵庫の真後ろでいい?
位置は住宅会社・電気担当者と確認してください。
メンテナンス性
冷蔵庫の奥行き
コード位置
なども関係します。
【関連記事:注文住宅のコンセント位置で後悔しない!配置・数の決め方】
買い物動線から冷蔵庫を考える
冷蔵庫配置では、
料理するとき
だけでなく、
買い物から帰ったとき
を考えてください。
例えば、
玄関
↓
パントリー
↓
冷蔵庫
なら、買った食品を短い動線で片付けられます。
重い食品を運ぶ
水
牛乳
肉
冷凍食品
を持った状態で、
玄関
↓
リビングを横断
↓
キッチン奥
まで移動するのが毎回負担にならないか確認します。
勝手口を使う家庭
駐車場
↓
勝手口
↓
キッチン
という動線なら、勝手口と冷蔵庫の位置も重要です。
ただし、
冷蔵庫
↓
勝手口
↓
カップボード
のように収納が分断されると、キッチン背面を使いにくくなることがあります。
【関連記事:勝手口はいらない?注文住宅で後悔しない必要性と位置】
パントリーとの位置関係を考える
食品収納では、
冷蔵庫
と、
パントリー
をセットで考えます。
例えば、
買い物袋
↓
冷蔵品は冷蔵庫
↓
常温品はパントリー
という作業を一か所で済ませられると便利です。
冷蔵庫とパントリーを離しすぎない
常温食品
冷蔵食品
を同時に料理へ使うためです。
ウォークスルーパントリーなら動線を見る
玄関
↓
パントリー
↓
冷蔵庫
↓
キッチン
という回遊動線も考えられます。
ただし、
通路を作る分だけ収納壁が減る
点も確認してください。
アイランドキッチンの冷蔵庫配置
アイランドキッチンは左右から出入りできます。
そのため、
冷蔵庫をどちら側へ置くか
で家族の動線が変わります。
家族が使う側へ寄せる
例えばダイニング側から冷蔵庫を使うことが多いなら、家族がキッチン作業エリアへ深く入らず使える位置を検討します。
【関連記事:アイランドキッチンは後悔する?油はね・収納・通路幅の対策】
ペニンシュラキッチンでは入口側が重要
ペニンシュラは一方が壁に接しているため、基本的な出入口は一方向です。
冷蔵庫を一番奥へ置くと、
家族全員が同じ通路を通る
ことになります。
そのため、アイランド以上に入口側配置を比較する価値があります。
【関連記事:ペニンシュラキッチンは後悔する?収納・油はね・通路幅の対策】
冷蔵庫の横に壁を作る?
壁を作ると、
冷蔵庫側面を隠せる
キッチンがすっきり見える
というメリットがあります。
しかし、
扉開閉
放熱
将来の買い替えサイズ
に影響します。
壁の位置を冷蔵庫ぴったりにしない
現在の機種だけに合わせて壁を作ると、将来の冷蔵庫選びが難しくなる可能性があります。
冷蔵庫メーカーの設置条件と、住宅会社の設計を照合してください。
冷蔵庫は搬入経路も重要
設置スペースだけ確保しても、
そこまで運べなければ設置できません。
Panasonicは、大型冷蔵庫の搬入前に、
玄関
通路
曲がり角
階段
などを確認するよう案内しています。
注文住宅だから搬入できるとは限らない
例えば、
玄関は広い
↓
廊下も広い
↓
しかしキッチン入口だけ狭い
という場合があります。
確認する搬入経路
玄関
幅・高さ。
廊下
最も狭い場所。
ドア
扉を開けた有効幅。
曲がり角
冷蔵庫を回転できるか。
階段
2階キッチンなら特に重要。
キッチン入口
壁・収納との距離。
Panasonicも、本体寸法だけでなく扉・手すり・曲がり角など搬入経路全体を測る必要があるとしています。
2階リビングでは特に確認する
2階LDKの場合、
階段から冷蔵庫を搬入できるか
を早めに確認してください。
場合によっては、
バルコニーなどから搬入
する方法が必要になる可能性もあります。
【関連記事:2階リビングは後悔する?注文住宅で失敗しない間取りと生活動線】
冷蔵庫配置で後悔する7パターン
1.キッチン奥に置いて家族が邪魔になる
冷蔵庫利用者と調理者の動線が重なるケースです。
2.入口へ置いたら扉で通路が塞がる
扉を開けた状態を確認していないケースです。
3.壁が邪魔で扉を十分開けられない
本体寸法だけで設計したケースです。
4.カップボードより大きく飛び出した
冷蔵庫の奥行きを確認していないケースです。
5.将来大型冷蔵庫へ交換できない
現在の機種ぎりぎりで設計したケースです。
6.パントリーへ置いたら料理中に遠い
見た目を優先しすぎたケースです。
7.新しい冷蔵庫を搬入できない
搬入経路を確認していないケースです。
冷蔵庫配置を決める7ステップ
ステップ1|現在の冷蔵庫を測る
幅・高さ・奥行きを測ります。
ステップ2|将来必要なサイズを考える
家族人数・買い物方法を考えます。
ステップ3|入口・奥・パントリーを比較する
3案で検討します。
ステップ4|家族の動線を書く
飲み物を取る動線まで確認します。
ステップ5|扉を開けた状態を図面へ入れる
本体だけで判断しません。
ステップ6|通路・収納・コンセントを確認する
カップボードも含めます。
ステップ7|搬入経路を確認する
将来の買い替えまで考えます。
冷蔵庫配置チェックリスト
本体サイズ
- ☐ 現在の冷蔵庫の幅を測った
- ☐ 奥行きを測った
- ☐ 高さを測った
- ☐ 将来必要になりそうな大きさを考えた
- ☐ 設置に必要な放熱スペースを確認した
扉
- ☐ 片開き・観音開きなど扉方式を確認した
- ☐ 開閉方向を確認した
- ☐ 扉を全開できるか確認した
- ☐ 壁と干渉しないか確認した
- ☐ 野菜室・冷凍室を全開できるか確認した
動線
- ☐ 調理者から冷蔵庫への動線を確認した
- ☐ 家族から冷蔵庫への動線を確認した
- ☐ 子どもが飲み物を取る場合を確認した
- ☐ 買い物後の収納動線を確認した
- ☐ パントリーとの距離を確認した
キッチン
- ☐ シンクとの距離を確認した
- ☐ コンロとの距離を確認した
- ☐ 通路幅を確認した
- ☐ カップボードとの出幅を確認した
- ☐ 引き出しとの干渉を確認した
- ☐ ゴミ箱との干渉を確認した
電気
- ☐ 冷蔵庫用コンセント位置を確認した
- ☐ コンセントが使いやすい位置か確認した
- ☐ コードが無理な状態にならないか確認した
将来
- ☐ 大型冷蔵庫へ買い替えられる余裕を確認した
- ☐ 冷蔵庫上部の高さを確認した
- ☐ 冷蔵庫横の壁との余裕を確認した
- ☐ 将来の家族人数も考えた
搬入
- ☐ 玄関幅を確認した
- ☐ 廊下幅を確認した
- ☐ ドアの有効幅を確認した
- ☐ 曲がり角を確認した
- ☐ 階段を確認した
- ☐ キッチン入口を確認した
よくある質問
冷蔵庫はキッチンのどこに置くのがおすすめ?
家族全員が頻繁に使うなら、キッチン入口側が有力候補です。
クリナップでも、入口側はリビング・ダイニングからアクセスしやすく、調理中でも家族が冷蔵庫を利用しやすい配置として紹介されています。
冷蔵庫をキッチン奥に置くのは後悔する?
必ず後悔するわけではありません。
生活感を隠しやすいメリットがありますが、家族が冷蔵庫を使うたび調理エリアへ入ってくる可能性があります。
冷蔵庫をパントリーに置くと使いにくい?
食品をまとめて収納できるメリットがあります。
一方、シンクやコンロから離れると調理中の移動距離が長くなる可能性があります。
冷蔵庫とシンクは近い方がいい?
食材を出して洗う動作が多いため、適度に近い方が使いやすくなります。
ワークトライアングルも参考にしながらキッチン全体で判断してください。
ワークトライアングルとは?
冷蔵庫・シンク・コンロの3点を結んだ三角形です。
クリナップでは3辺合計360~600cm程度を一つの使いやすさの目安として紹介しています。
冷蔵庫は壁へぴったり置いていい?
採用する製品によります。
冷蔵庫は放熱スペースが必要なため、本体サイズだけでなく製品ごとに指定された左右・上部・背面等の必要スペースを確認してください。
冷蔵庫とカップボードの奥行きはそろえる?
必須ではありません。
ただし冷蔵庫だけ大きく前へ出ると、見た目・通路・扉開閉へ影響する可能性があります。
【関連記事:カップボードの奥行きは何cm?45・55・65cmの違いと選び方】
冷蔵庫前の通路は何cm必要?
冷蔵庫の大きさ・扉方式・利用人数によって異なります。
通路寸法だけでなく、冷蔵庫を開け、人が立った状態で後ろを通れるか確認してください。
冷蔵庫のコンセントはいつ決める?
間取り・電気配線計画の段階で冷蔵庫位置と同時に決めます。
【関連記事:注文住宅のコンセント位置で後悔しない!配置・数の決め方】
冷蔵庫の搬入経路も必要?
必要です。
Panasonicも冷蔵庫設置前に玄関・通路・曲がり角・階段などの搬入経路を確認するよう案内しています。
現在の冷蔵庫サイズに合わせれば大丈夫?
将来買い替える可能性を考え、ある程度余裕を持たせることをおすすめします。
現在の機種ぎりぎりで壁や収納を作ると、将来選べる冷蔵庫が限定される可能性があります。
まとめ|冷蔵庫は「料理する人」だけでなく家族全員の動線で配置する
注文住宅で冷蔵庫の配置を決めるとき、
料理する人から近い場所
だけで判断するのはおすすめできません。
冷蔵庫を使うのは、
料理する人
だけではないからです。
子どもが飲み物を取る。
家族がおやつを取る。
買い物から帰って食品をしまう。
朝食時に牛乳を取る。
このような動きをすべて考える必要があります。
代表的な配置は、
キッチン入口
家族が使いやすい。
キッチン奥
生活感を隠しやすい。
パントリー内
食品をまとめやすい。
の3種類です。
クリナップでもこの3パターンを紹介しており、入口配置は家族がアクセスしやすい一方で冷蔵庫が見えやすい、奥配置は生活感を隠しやすい一方で調理者との動線が重なりやすい、パントリー配置は食品を集約しやすい一方で調理動線が長くなる可能性があるとしています。
おすすめの確認順は、
- 現在の冷蔵庫サイズを測る
- 将来必要なサイズを考える
- 家族全員の冷蔵庫利用を考える
- 入口・奥・パントリー配置を比較する
- シンク・コンロとの距離を見る
- 扉を全開した状態を確認する
- 通路幅を確認する
- カップボードとの奥行きを確認する
- コンセントを決める
- 搬入経路を確認する
です。
特に重要なのは、
図面へ冷蔵庫本体だけを書き込んで終わらせないこと
です。
扉を開く。
冷凍室を引き出す。
その前に人が立つ。
後ろを別の家族が通る。
ここまで図面上で確認してください。
また、冷蔵庫は放熱のため製品ごとに必要な設置スペースがあります。Panasonicも、本体サイズだけでなく左右・上部・背面などの必要スペースを製品ごとに確認するよう案内しています。
さらに、冷蔵庫は将来買い替えます。
注文住宅完成時の冷蔵庫だけに合わせて、
壁
カップボード
収納
をぎりぎりに作ると、10年後に欲しい冷蔵庫を選べない可能性があります。
そして忘れてはいけないのが、
搬入経路
です。
Panasonicも冷蔵庫の設置では、設置場所だけでなく玄関・通路・扉・曲がり角など搬入経路を事前に測ることを案内しています。
冷蔵庫の配置で後悔しないためには、
「冷蔵庫をどこへ置けば見栄えがいいか」ではなく、「家族全員が10年後も使いやすく、買い替えもできる場所はどこか」
という視点で決めることが重要です。
※冷蔵庫の設置に必要な左右・上部・背面の空間、扉開閉寸法、搬入条件は製品ごとに異なります。間取り確定前に使用中または購入予定の冷蔵庫の最新寸法図・取扱説明書を確認し、将来の買い替え余裕も含めて住宅会社と調整してください。
関連記事:
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