
注文住宅で人気の収納の一つが、パントリーです。
「食品ストックをたくさん収納したい」
「キッチンをすっきり見せたい」
「まとめ買いするから収納がほしい」
「調理家電を隠したい」
「パントリーがある家は便利そう」
このように考えて、パントリーを検討する人は多いでしょう。
結論から言うと、パントリーは買い物量が多い家庭や、キッチンをすっきり保ちたい家庭にはかなり便利です。
ただし、作れば必ず使いやすくなるわけではありません。
パントリーで後悔する人の多くは、次の点を甘く見ています。
- 奥行きが深すぎて物が埋もれる
- キッチンから遠くて使いにくい
- 何を入れるか決めずに作っている
- ゴミ箱や家電の場所を考えていない
- 湿気や換気を考えていない
- 扉の有無を適当に決めている
- 収納量ばかり見て動線を見ていない
つまり、パントリーは「広ければ便利」ではありません。
本当に大事なのは、買う・しまう・出す・使う・片付ける流れに合っているかです。
この記事では、パントリーが必要な家庭・不要な家庭、後悔しない広さや配置、ウォークイン型・壁面型の違い、キッチン収納で失敗しない考え方を初心者向けに解説します。
この記事でわかること
- パントリーとは何か
- パントリーが必要な家庭
- パントリーが不要な家庭
- パントリーのメリット・デメリット
- 後悔しない広さと奥行き
- キッチンから使いやすい配置
- ウォークイン型と壁面型の違い
- ゴミ箱・家電・食品ストックの収納方法
- 住宅会社に確認すべき質問
パントリーとは

パントリーとは、食品や日用品、調理家電などを収納するためのキッチン周辺の収納スペースです。
主に、次のような物を収納します。
- 食品ストック
- 米
- 水
- 缶詰
- レトルト食品
- お菓子
- 調味料
- 飲料
- 非常食
- キッチンペーパー
- ラップ
- ゴミ袋
- 調理家電
- ホットプレート
- ミキサー
- 予備の食器
- 弁当用品
- 掃除用品
パントリーの目的は、単に食品を多くしまうことではありません。
本来の目的は、キッチンで使う物を取り出しやすく、管理しやすくすることです。
パントリーがうまく機能すると、キッチンの作業台やカップボードが散らかりにくくなります。
一方で、パントリーの作り方を間違えると、奥に何があるかわからない収納になります。
「広いパントリーを作ったのに、賞味期限切れの食品ばかり出てくる」という失敗も珍しくありません。
パントリーは必要?
パントリーが必要かどうかは、家庭の買い物スタイルとキッチンの使い方で変わります。
パントリーが向いているのは、次のような家庭です。
- まとめ買いをよくする
- 食品ストックが多い
- 子どものお菓子や飲料を多く置く
- 米や水を多めに保管したい
- 調理家電が多い
- キッチンをすっきり見せたい
- 防災用の備蓄を置きたい
- 共働きで買い物頻度を減らしたい
- ネットスーパーや宅配をよく使う
- 来客時に生活感を隠したい
一方で、次のような家庭では優先度が低い場合があります。
- こまめに買い物する
- 食品ストックが少ない
- キッチン収納だけで足りる
- 延床面積に余裕がない
- パントリーを作ると通路が狭くなる
- 調理家電が少ない
- 収納を増やすと物を溜め込みやすい
- 食品管理が苦手
厳しく言えば、「人気だからパントリーを作る」は弱いです。
必要なのは、今の買い物量、食品ストック量、調理家電の数、キッチンの使い方から逆算することです。
パントリーは、家庭によってはかなり便利です。
しかし、使い方が曖昧なまま作ると、ただの物置になります。
パントリーのメリット
キッチンがすっきりする
パントリーの大きなメリットは、キッチンをすっきり保ちやすいことです。
食品ストックや調理家電が出しっぱなしになると、キッチンはすぐに散らかります。
特に、次のような物は置き場に困りやすいです。
- 米
- 水
- 缶詰
- お菓子
- 調味料ストック
- ホットプレート
- ミキサー
- 炊飯器の予備釜
- 弁当用品
- キッチンペーパー
- ゴミ袋
パントリーがあれば、これらをまとめて収納できます。
その結果、キッチンカウンターやカップボードに物が出にくくなります。
ただし、パントリー内が整理されていなければ意味がありません。
キッチンをすっきりさせるには、パントリーの中も見やすく、取り出しやすくする必要があります。
食品ストックを管理しやすい

パントリーがあると、食品ストックを一か所で管理しやすくなります。
食品がキッチン、床下収納、吊戸棚、廊下収納などに分散していると、何がどこにあるかわからなくなります。
その結果、同じ物を買いすぎたり、賞味期限切れを出したりします。
パントリーで食品をまとめれば、在庫管理がしやすくなります。
特に、次のような家庭には便利です。
- まとめ買いが多い
- 子どものお菓子が多い
- レトルト食品を常備している
- 非常食を置きたい
- ネットスーパーを使う
- 水や飲料を箱買いする
- 共働きで買い物頻度を減らしたい
ただし、食品管理が苦手な人ほど、奥行きの深いパントリーは危険です。
奥の物が見えないと、食品ロスが増えます。
パントリーは「入る量」より「見える収納」を優先してください。
まとめ買いに対応しやすい

パントリーがあると、まとめ買いに対応しやすくなります。
共働き家庭や子育て世帯では、週末にまとめて買い物することも多いでしょう。
そのときに収納場所がないと、キッチンや床に食品があふれます。
パントリーがあれば、買ってきた食品や日用品をまとめて収納できます。
特に便利なのは、玄関からキッチン・パントリーまでの動線が短い間取りです。
玄関 → パントリー → キッチン
この動線があると、重い買い物袋をすぐ収納できます。
逆に、パントリーがキッチンの奥にあり、玄関から遠いと、買い物後の片付けが面倒になります。
パントリーは、キッチン動線だけでなく帰宅動線とも関係します。
防災備蓄を置きやすい
パントリーは、防災備蓄の収納にも使えます。
地震や台風などに備えて、水、非常食、カセットコンロ、電池などを保管したい家庭も多いでしょう。
パントリーに置きやすい防災用品は次のとおりです。
- 飲料水
- 非常食
- レトルト食品
- 缶詰
- カセットボンベ
- 紙皿
- 紙コップ
- ラップ
- ウェットティッシュ
- 懐中電灯
- 電池
ただし、防災用品をすべてパントリーに詰め込むと、普段使いの食品と混ざって管理しにくくなります。
防災備蓄は、普段使う食品と分けてゾーンを決めるのがおすすめです。
また、水や米は重いので、棚の上に置くのは危険です。
重い物は下段に置く設計にしましょう。
パントリーのデメリット
面積を使う
パントリーのデメリットは、面積を使うことです。
注文住宅では、収納を増やすほど他の空間が削られます。
パントリーを広くすると、次の場所に影響することがあります。
- キッチン
- ダイニング
- リビング
- 玄関収納
- 洗面所
- ランドリールーム
- 廊下
- 個室
特に、延床面積が限られている家では注意が必要です。
パントリーを作るためにキッチン本体が狭くなったり、ダイニングが使いにくくなったりするなら本末転倒です。
パントリーは便利ですが、家全体の優先順位の中で考える必要があります。
収納を増やすことだけが正解ではありません。
物を溜め込みやすい
パントリーがあると、物を溜め込みやすくなります。
収納が多い家ほど片付くと思いがちですが、それは違います。
収納が多いと、不要な物を置き続ける余裕も生まれます。
パントリーで起こりやすい失敗は次のとおりです。
- 賞味期限切れの食品が増える
- 同じ調味料を何本も買う
- 奥の物が見えなくなる
- 使わない家電が置かれる
- 空き箱や紙袋が溜まる
- 非常食の期限管理ができない
パントリーは、管理できる人には便利です。
しかし、管理しない人にとっては、物を隠す場所になるだけです。
パントリーを作るなら、定期的に見直す前提で考えてください。
奥行きが深いと使いにくい
パントリーで最も多い失敗が、奥行きが深すぎることです。
奥行きが深いと、たくさん収納できそうに見えます。
しかし、食品や日用品は奥行きが深い収納と相性が悪いです。
奥の物が見えなくなり、取り出しにくくなるからです。
特に、次のような物は浅い棚の方が管理しやすいです。
- 缶詰
- 調味料
- レトルト食品
- お菓子
- 乾物
- 薬味
- ラップ
- ゴミ袋
- キッチンペーパー
パントリーの棚は、奥行き30〜45cm程度を目安にすると使いやすいです。
奥行きが深い収納にする場合は、引き出しケースや収納ボックスを使って、奥の物も取り出せるようにしましょう。
扉の開閉が面倒になる
パントリーに扉を付けるかどうかも重要です。
扉があると生活感を隠せます。
一方で、頻繁に出入りする場合は開け閉めが面倒になります。
特に、料理中に何度も使うパントリーなら、扉が邪魔になることがあります。
扉付きパントリーの注意点は次のとおりです。
- 開き戸だと通路をふさぐ
- 引き戸にするには壁面が必要
- 折れ戸は開閉にクセがある
- ロールスクリーンは見た目と耐久性に注意
- 扉を閉めっぱなしにすると湿気やにおいがこもる
来客から見える場所なら扉付きが有利です。
毎日頻繁に使うなら、扉なしやロールスクリーンも選択肢になります。
「隠したい」のか「使いやすくしたい」のか、優先順位を決めてください。
パントリーの種類
壁面収納型
壁面収納型のパントリーは、キッチン横や背面に浅い棚を設けるタイプです。
最も使いやすい形の一つです。
メリットは次のとおりです。
- 物が見やすい
- 取り出しやすい
- 奥行きが浅く管理しやすい
- キッチンから使いやすい
- 省スペースで作れる
- 食品ロスを防ぎやすい
デメリットは、大量収納には向きにくいことです。
ただし、一般的な家庭なら、壁面収納型で十分な場合も多いです。
収納は広さより見やすさが重要です。
食品ストック中心なら、ウォークイン型より壁面収納型の方が使いやすいこともあります。
ウォークイン型
ウォークイン型は、人が中に入れるパントリーです。
収納量を多く確保しやすく、調理家電や防災備蓄も置きやすいのが特徴です。
メリットは次のとおりです。
- 収納量が多い
- 家電も置きやすい
- 生活感を隠しやすい
- 食品や日用品をまとめられる
- 防災備蓄も置きやすい
一方で、デメリットもあります。
- 通路分の面積が必要
- 奥行きが深いと物が埋もれる
- 照明が必要
- 換気が必要
- 扉の位置で使い勝手が変わる
- 狭いと出入りしにくい
ウォークイン型は便利ですが、面積効率は壁面収納型より落ちる場合があります。
人が歩くスペースが必要だからです。
収納量を優先するなら良いですが、狭い家で無理に作ると他の空間を圧迫します。
ウォークスルー型
ウォークスルー型は、通り抜けできるパントリーです。
玄関とキッチンをつなぐように配置すると、買い物後の収納が楽になります。
理想的な流れは次のとおりです。
玄関 → パントリー → キッチン
メリットは次のとおりです。
- 買い物後の収納が楽
- 帰宅動線とキッチン動線がつながる
- 重い荷物を運ぶ距離が短い
- 家事動線が良くなりやすい
ただし、デメリットもあります。
- 通路が増えて収納量が減る
- 来客動線と重なると生活感が見える
- 扉が多くなる
- 回遊動線にした結果、無駄な面積が増える
ウォークスルー型は便利ですが、通路を作る分だけ面積を使います。
本当に移動距離が短くなるかを確認してから採用しましょう。
パントリーの広さ
パントリーの広さは、収納する物の量と使い方で変わります。
目安は次のとおりです。
| 広さ | 向いている使い方 |
|---|---|
| 0.5畳前後 | 食品ストックを少量収納 |
| 1畳前後 | 食品・日用品をある程度収納 |
| 2畳前後 | まとめ買い・家電・防災備蓄にも対応 |
| 3畳以上 | 大量収納・冷凍庫・家電置き場にも対応 |
ただし、広ければよいわけではありません。
広いパントリーは、管理が甘いと物が増えすぎます。
一般的な家庭なら、1〜2畳程度でも十分に機能することがあります。
重要なのは広さより、棚の奥行き、棚の高さ、配置、照明、コンセントです。
1畳のパントリー
1畳のパントリーは、注文住宅で採用しやすい現実的なサイズです。
食品ストック、日用品、キッチンペーパー、調味料の予備などを収納できます。
1畳で使いやすくするには、次を意識してください。
- 棚を可動棚にする
- 奥行きを深くしすぎない
- 重い物は下段に置く
- よく使う物は目線の高さに置く
- 照明を付ける
- 扉の開閉スペースを確認する
1畳でも、棚の作り方が良ければかなり使えます。
逆に、2畳あっても奥行きが深すぎると使いにくくなります。
2畳のパントリー
2畳あれば、食品ストックだけでなく、調理家電や防災備蓄も置きやすくなります。
まとめ買いが多い家庭には使いやすい広さです。
2畳で検討したい収納は次のとおりです。
- 食品ストック棚
- 飲料収納
- 米収納
- 調理家電置き場
- ゴミ袋収納
- 防災備蓄
- 冷凍庫スペース
- 可動棚
ただし、2畳にするなら、通路幅と棚の奥行きを確認してください。
人が入って作業するため、棚を詰め込みすぎると狭くなります。
3畳以上のパントリー
3畳以上のパントリーは、かなり収納力があります。
冷凍庫、家電、食品ストック、防災備蓄、日用品までまとめて収納できます。
ただし、全員に必要な広さではありません。
3畳以上が向いている家庭は次のとおりです。
- まとめ買いが多い
- 食品ストックがかなり多い
- 家族人数が多い
- 冷凍庫を置きたい
- 調理家電が多い
- 防災備蓄をしっかり置きたい
- キッチンを生活感なく見せたい
注意点は、広いほど物が増えやすいことです。
管理しないと、パントリー内が倉庫になります。
広いパントリーを作るなら、ゾーン分けと在庫管理が必須です。
パントリーの配置
キッチン横
最も使いやすいのは、キッチン横のパントリーです。
料理中にすぐ食品や調味料を取り出せます。
キッチン横が向いているのは、次のような使い方です。
- 調味料を取り出す
- 食品ストックを使う
- 調理家電を出す
- キッチンペーパーを補充する
- ゴミ袋を取る
- お菓子や飲料を出す
料理中に頻繁に使う物を入れるなら、キッチン横が便利です。
ただし、来客から見えやすい位置なら、扉やロールスクリーンで隠す工夫も必要です。
キッチン背面
キッチン背面にパントリー収納を設ける方法もあります。
カップボードと一体化しやすく、動線も短くなります。
メリットは次のとおりです。
- 調理中に使いやすい
- 食器棚と連携しやすい
- 家電収納と一体化できる
- 壁面収納として見やすい
- 省スペースで作れる
キッチン背面収納は、見た目と収納力のバランスが取りやすいです。
ただし、冷蔵庫、食器棚、家電収納、ゴミ箱との配置バランスが重要です。
背面収納に詰め込みすぎると、かえって使いにくくなります。
玄関近く
玄関近くのパントリーは、まとめ買いや宅配利用が多い家庭に向いています。
買い物後、重い荷物をすぐ収納できるからです。
特に便利なのは、玄関からパントリーを通ってキッチンへ行ける間取りです。
玄関 → パントリー → キッチン
ただし、玄関近くに作る場合は注意点もあります。
- キッチンから遠くならないか
- 来客から中が見えないか
- 土間収納と役割が重複しないか
- 食品保管に適した環境か
- 湿気や温度変化は問題ないか
玄関近くは便利ですが、キッチンから遠くなると日常使いしにくくなります。
買い物後の収納と、料理中の使いやすさの両方を確認しましょう。
パントリーに入れる物
パントリーに何を入れるかを決めずに作るのは危険です。
最初に収納する物を具体的に決めましょう。
食品ストック
食品ストックは、パントリーの中心です。
収納する物は次のようなものです。
- レトルト食品
- 缶詰
- 乾麺
- 米
- 調味料
- お菓子
- 飲料
- 粉類
- 乾物
- インスタント食品
- 非常食
食品は、賞味期限があるため見やすさが重要です。
棚の奥に埋もれる収納は避けましょう。
同じ種類ごとにまとめ、ラベルや収納ボックスを使うと管理しやすくなります。
調理家電
パントリーには、使用頻度が低い調理家電を収納することもあります。
たとえば、次のような家電です。
- ホットプレート
- たこ焼き器
- ミキサー
- フードプロセッサー
- ホームベーカリー
- 電気圧力鍋
- コーヒーメーカー
- 炊飯器の予備
- 電気ケトル
家電を置くなら、コンセントが必要か確認してください。
パントリー内で家電を使うのか、出して使うのかによって設計が変わります。
重い家電は高い棚に置くと危険です。
腰から下の位置に置く方が安全です。
日用品
パントリーには、食品だけでなく日用品を置くこともできます。
- キッチンペーパー
- ラップ
- アルミホイル
- ゴミ袋
- 洗剤
- スポンジ
- ペーパータオル
- ウェットティッシュ
- ティッシュ
- 掃除用品
ただし、日用品を置きすぎると食品と混ざって使いにくくなります。
食品ゾーン、日用品ゾーン、防災ゾーンのように分けると管理しやすくなります。
ゴミ箱
パントリーにゴミ箱を置くかどうかも重要です。
キッチンで後悔しやすいのが、ゴミ箱の置き場を決めていないことです。
ゴミ箱で考えるべき種類は次のとおりです。
- 燃えるゴミ
- プラスチック
- 缶
- ビン
- ペットボトル
- 紙類
- 生ゴミ
- 資源ゴミ
パントリーにゴミ箱を置くと、キッチンをすっきり見せやすくなります。
ただし、においや動線に注意が必要です。
料理中に何度も捨てるゴミ箱が遠いと、使いにくくなります。
ゴミ箱は隠すことより、使いやすさを優先してください。
パントリーで後悔する例
奥の物が見えない
最も多い失敗は、奥の物が見えないことです。
奥行きの深い棚に食品を詰め込むと、何があるかわからなくなります。
その結果、同じ物を買いすぎたり、賞味期限切れを出したりします。
対策は次のとおりです。
- 棚の奥行きを浅めにする
- 可動棚にする
- 収納ボックスを使う
- ラベルを貼る
- 食品の種類ごとに分ける
- 重い物は下段に置く
- 定期的に在庫を見直す
パントリーは、見える収納にしなければ意味がありません。
キッチンから遠い
パントリーがキッチンから遠いと、使いにくくなります。
料理中に何度も取りに行く必要があるからです。
特に、調味料や食品ストックを日常的に使うなら、キッチンからの距離は重要です。
パントリーが遠いと、結局よく使う物はキッチンに出しっぱなしになります。
その結果、せっかくパントリーを作ってもキッチンは片付きません。
日常使いする物を入れるなら、キッチンからすぐ届く場所に作りましょう。
扉が邪魔
パントリーの扉で後悔することもあります。
開き戸の場合、開けたときに通路をふさぐことがあります。
引き戸の場合は、壁面が必要です。
ロールスクリーンは手軽ですが、頻繁に使う場所では上げ下げが面倒になることもあります。
扉を決めるときは、次を確認してください。
- 料理中に開けっぱなしにするか
- 来客から見えるか
- 通路幅は足りるか
- 湿気やにおいがこもらないか
- 子どもが使いやすいか
- 掃除しやすいか
見た目だけで扉を選ぶと、毎日の使い勝手で後悔します。
コンセントがない
パントリーに調理家電を置くなら、コンセントが必要です。
コンセントがないと、家電置き場として使えません。
コンセントが必要になりやすい物は次のとおりです。
- 冷凍庫
- 電子レンジ
- 炊飯器
- コーヒーメーカー
- ホームベーカリー
- 電気圧力鍋
- 充電式掃除機
- ルーター
- 除湿機
パントリー内で家電を使うなら、コンセントの位置と数を必ず確認してください。
また、発熱する家電を置く場合は換気にも注意が必要です。
照明が暗い
パントリー内の照明も重要です。
暗いパントリーは使いにくいです。
特にウォークイン型や奥行きのあるパントリーでは、照明がないと奥の物が見えません。
おすすめは、人感センサー付きの照明です。
両手がふさがっていても自動で点灯するため、買い物後にも便利です。
照明を軽く見ると、毎日の小さな不満になります。
パントリーが向いている家庭
パントリーが向いているのは、次のような家庭です。
- まとめ買いをする
- 食品ストックが多い
- 家族人数が多い
- 子どものお菓子や飲料が多い
- ネットスーパーを使う
- 共働きで買い物頻度を減らしたい
- 調理家電が多い
- キッチンをすっきり保ちたい
- 防災備蓄を置きたい
- ゴミ箱を隠したい
こうした家庭では、パントリーの価値が出やすいです。
特に、キッチン横や玄関からの動線上に作れるなら、使いやすくなります。
パントリーが不要な家庭
一方で、次のような家庭ではパントリーの優先度は下がります。
- こまめに買い物する
- 食品ストックが少ない
- 調理家電が少ない
- キッチン収納だけで足りる
- 延床面積に余裕がない
- 収納があると物を溜め込む
- 在庫管理が苦手
- リビングや収納を優先したい
パントリーを作らない選択も、間違いではありません。
大切なのは、自分たちの暮らしに必要かどうかです。
流行りだから作るのではなく、買い物量とキッチン動線から判断しましょう。
住宅会社に聞くべき質問
パントリーで後悔しないために、住宅会社へ次の質問をしてください。
配置について
- キッチンから何歩で行けますか?
- 玄関からの買い物動線は良いですか?
- 冷蔵庫との位置関係は使いやすいですか?
- 来客から中が見えませんか?
- ゴミ箱を置いても使いやすいですか?
- 通路幅は狭くありませんか?
広さについて
- 何畳のパントリーですか?
- 家族の食品ストック量に合っていますか?
- まとめ買いに対応できますか?
- 防災備蓄も置けますか?
- 調理家電を置く余裕はありますか?
- 冷凍庫を置けますか?
棚について
- 棚の奥行きは何cmですか?
- 可動棚にできますか?
- 重い物を置いても大丈夫ですか?
- 食品が見やすい高さですか?
- 収納ボックスを入れやすいですか?
- 棚の数は足りますか?
設備について
- 照明はありますか?
- 人感センサーにできますか?
- コンセントはありますか?
- 換気は必要ですか?
- 扉は開き戸・引き戸・なしのどれが合いますか?
- 湿気やにおい対策は大丈夫ですか?
使い方について
- 食品ストックはどこに置きますか?
- ゴミ箱はどこに置きますか?
- 調理家電はどこに置きますか?
- 米や水など重い物はどこに置きますか?
- 非常食の置き場はありますか?
- 掃除用品や日用品も入れますか?
この質問に明確に答えられない場合、パントリーの計画が甘い可能性があります。
「パントリーがあります」だけでは不十分です。
何を、どこに、どう収納するかまで確認してください。
パントリーチェックリスト
必要性
□ まとめ買いをよくする
□ 食品ストックが多い
□ 調理家電が多い
□ 防災備蓄を置きたい
□ キッチンをすっきり保ちたい
□ ゴミ箱の場所を決めたい
□ ネットスーパーや宅配を使う
配置
□ キッチンから近い
□ 玄関からの動線が良い
□ 冷蔵庫との距離が近い
□ 調理中に使いやすい
□ 来客から見えにくい
□ 通路幅が狭くない
□ 扉の開閉が邪魔にならない
収納
□ 棚の奥行きが深すぎない
□ 可動棚にした
□ 重い物は下段に置ける
□ 食品が見やすい
□ 収納ボックスを使いやすい
□ 防災備蓄の場所がある
□ ゴミ袋や日用品も置ける
設備
□ 照明がある
□ 人感センサーを検討した
□ コンセントがある
□ 換気を確認した
□ 冷凍庫を置くなら電源がある
□ 家電を置くなら放熱を考えた
□ 扉の種類を確認した
管理
□ 食品の期限を管理できる
□ 種類ごとにゾーン分けできる
□ 買いすぎを防げる
□ 定期的に見直せる
□ 奥の物が埋もれない
□ 物を溜め込みすぎない
よくある質問
Q1. パントリーは必要ですか?
まとめ買いをする家庭、食品ストックが多い家庭、調理家電が多い家庭には便利です。
ただし、食品が少ない家庭や、こまめに買い物する家庭では不要な場合もあります。
Q2. パントリーは何畳必要ですか?
少量の食品ストックなら0.5〜1畳、まとめ買いや日用品収納まで考えるなら1〜2畳、冷凍庫や防災備蓄まで置くなら2畳以上を検討します。
ただし、広さより棚の奥行きと配置が重要です。
Q3. パントリーの奥行きはどれくらいが使いやすいですか?
食品や日用品なら、奥行き30〜45cm程度が使いやすいです。
奥行きが深すぎると、奥の物が見えにくくなり、食品ロスにつながります。
Q4. パントリーに扉は必要ですか?
来客から見える場所なら扉があると便利です。
ただし、料理中に頻繁に使う場合は、扉の開閉が面倒になることもあります。
使いやすさと見た目のバランスで判断しましょう。
Q5. パントリーに冷凍庫を置いてもいいですか?
置けます。
ただし、コンセント、放熱スペース、床の強度、扉の開閉、動線を確認してください。
冷凍庫を置くなら、設計段階で住宅会社に伝えるべきです。
Q6. パントリーで後悔しやすいポイントは何ですか?
多いのは、奥行きが深すぎる、キッチンから遠い、食品が見えない、扉が邪魔、コンセントがない、照明が暗い、物を溜め込みすぎるという失敗です。
まとめ|パントリーは広さより使いやすさで決める
パントリーは、注文住宅のキッチン収納を快適にする便利なスペースです。
まとめ買いが多い家庭、食品ストックが多い家庭、キッチンをすっきり見せたい家庭には相性が良いです。
ただし、作れば必ず便利になるわけではありません。
最後に、重要ポイントをまとめます。
- パントリーは食品や日用品を収納するキッチン周辺収納
- 必要かどうかは買い物量と食品ストック量で決まる
- キッチンから近い配置が使いやすい
- 玄関から近いと買い物後の収納が楽
- 奥行きが深すぎると物が埋もれる
- 棚は可動棚にすると使いやすい
- ゴミ箱や調理家電の場所も考える
- コンセントと照明は忘れない
- 扉の有無は見た目と使いやすさで判断する
- 広さより管理しやすさが重要
パントリーで後悔しないためには、「とりあえず広めに作る」という考えを捨てることです。
何を入れるのか。
どれくらい買い置きするのか。
料理中にどれくらい使うのか。
ゴミ箱や家電を置くのか。
玄関からの買い物動線は良いのか。
ここまで具体的に決めて初めて、使いやすいパントリーになります。
注文住宅では、収納を増やすことより、生活に合った収納を作ることが重要です。
パントリーを採用するなら、広さ、奥行き、棚、照明、コンセント、キッチン動線まで確認し、後悔しないキッチン収納を目指しましょう。
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