間取り・住宅設備

小上がり和室は後悔する?注文住宅で失敗しない高さ・広さ・収納

本記事はプロモーション(PR広告)を含みます。

注文住宅のLDKを考えていると、「リビングの一角に小上がり和室を作りたい」と考えることがあります。

床を少し高くした畳スペースは、

「子どもの昼寝に使えそう」

「腰掛けられて便利そう」

「下を収納にできる」

「来客用の和室にも使える」

と魅力的に見えます。

一方で、実際の生活を想像すると、

「段差につまずかない?」

「ロボット掃除機が上がれない」

「収納を付けたら思ったより高くなった」

「リビングが狭く見えそう」

「老後は段差が邪魔にならない?」

など気になる点も少なくありません。

注文住宅では、収納・コンセント・家具・通路などを完成後の生活まで想定して決めることが重要です。既存の着工前チェック記事でも、家具・家電・収納・建具などを最終図面上で具体的に確認することを重視しています。

小上がり和室も同じです。

「おしゃれだから作る」のではなく、何に使うかを先に決め、高さ・広さ・収納・動線を逆算することが後悔を防ぐポイントです。

この記事では、小上がり和室のメリット・デメリットから、適切な高さの考え方、収納、子育て、来客、ロボット掃除機、コンセント、老後まで詳しく解説します。

この記事のポイント

  • 小上がり和室はすべての住宅に必要ではない
  • まず用途を決める
  • 高くするほど収納量は増やしやすい
  • 高さを出すほど段差も大きくなる
  • 子どもの転落を考える
  • 老後の上り下りも確認する
  • ロボット掃除機との相性に注意する
  • 引き出し収納は前方スペースが必要
  • 畳の上に家具を置くか決める
  • 来客宿泊なら建具・目隠しも考える
  • リビングとの視線の高さを確認する
  • コンセントを忘れない
  • 収納量だけで採用しない
  • フラットな畳コーナーとも比較する
  • 「小上がりあり・なし」の2案を見る

結論|小上がり和室は「高さ」より先に用途を決める

小上がり和室を考えるとき、

「高さは何cmがいいですか?」

から始めるのはおすすめできません。

まず、

何のために使う場所なのか

を決めてください。

例えば、

子どもの遊び場

  • おもちゃを広げる
  • 昼寝する
  • 絵本を読む

大人のくつろぎ

  • 座る
  • 横になる
  • テレビを見る

来客

  • 宿泊
  • お茶
  • 一時的な個室

収納

  • 季節用品
  • 子ども用品
  • 日用品

では、必要な高さ・広さ・建具が変わります。

つまり小上がり和室は、

用途→広さ→高さ→収納→建具

の順で考えると失敗しにくくなります。

小上がり和室とは?

小上がり和室とは、LDKなどの床より一段高くした畳スペースです。

完全な独立和室ではなく、

リビング

段差

畳スペース

という形でつながる間取りが多く見られます。

一方、段差を設けずLDKと同じ高さにした畳スペースは「畳コーナー」と呼ばれることがあります。

小上がり和室と畳コーナーの違い

小上がり

床に段差がある

フラット畳コーナー

LDKとほぼ同じ床高さ

です。

小上がりには、

  • 腰掛けやすい
  • 床下を収納にしやすい
  • 空間を視覚的に分けやすい

というメリットがあります。

一方、フラット畳コーナーには、

  • つまずきにくい
  • ロボット掃除機が移動しやすい
  • LDKと連続して使いやすい

というメリットがあります。

小上がり和室のメリット

リビングと空間を分けやすい

壁を作らなくても、高さの違いによって、

ここから畳スペース

と分かりやすくなります。

LDKを完全に分断せず、用途だけを緩やかに分けられるのが特徴です。

腰掛けとして使える

段差部分をベンチのように使える場合があります。

例えば、

ダイニング

小上がり

が近ければ、来客時の補助的な座席として使うこともできます。

ただし、座りやすさは段差高さによって大きく変わります。

子どもの遊び場にできる

小さい子どもがいる家庭では、

  • おもちゃ
  • 絵本
  • 昼寝

などのスペースとして使えます。

LDKから様子を確認しやすいのもメリットです。

横になりやすい

ソファとは違い、畳の上で横になれるため、

  • 昼寝
  • ごろ寝
  • 子どもの昼寝

などに使えます。

来客用スペースにできる

建具やロールスクリーンなどで仕切れるようにすれば、来客時の簡易的な個室として使える場合があります。

ただし、

畳がある=宿泊できる

とは限りません。

布団を敷ける広さや収納場所まで考える必要があります。

床下を収納にできる

小上がりの大きなメリットです。

床を高くした分、

  • 引き出し
  • 跳ね上げ収納

などを作れる場合があります。

ただし収納量だけで高さを決めると、段差が大きくなるため注意してください。

小上がり和室のデメリット

段差ができる

最大の注意点です。

LDKの中に、

フラット床

段差

ができます。

日常的に上り下りするため、

  • つまずき
  • 転倒

への配慮が必要です。

小さな子どもの転落

子どもが小さい時期は、小上がりの端から落ちる可能性を考える必要があります。

特に、

  • 寝返り
  • ハイハイ
  • 走り回る

時期です。

「子育てに便利だから小上がり」と決めるだけでなく、安全面も確認してください。

老後に段差が負担になる可能性

若い時には気にならなくても、将来は段差の上り下りを負担に感じる可能性があります。

毎日使う場所なら、長期的な使い方も考えましょう。

ロボット掃除機が上がれない場合がある

大きな段差がある小上がりでは、一般的なロボット掃除機が自力で移動できない場合があります。

すると、

LDK

ロボット掃除機

小上がり

別途掃除

となります。

ロボット掃除機を中心に掃除したい家庭では重要です。

リビングが狭く見える場合がある

小上がりは視覚的に空間を分けるため、場合によってはLDK全体の一体感が弱くなります。

特にコンパクトなLDKでは、

「畳スペースはあるけれどリビングが狭い」

と感じることがあります。

家具配置が制限される

小上がりを固定すると、

  • ソファ
  • ダイニングテーブル
  • テレビ

の置ける範囲が決まります。

将来模様替えをしたくても、小上がり自体は簡単に動かせません。

注文住宅では家具・家電の実寸を図面へ入れて確認することが重要です。既存の着工前チェック記事でも、家具配置と通路まで最終平面図で確認することを推奨しています。

小上がり和室は何畳必要?

必要な広さは用途によって変わります。

全国共通の正解はありません。

子どもの遊び・昼寝

コンパクトでも使える場合があります。

家族が横になる

大人が寝転べる寸法を確認します。

来客宿泊

布団を敷くスペースが必要です。

「4.5畳だから十分」と決めない

畳数だけではなく、

  • 収納
  • 建具
  • カウンター

まで入れた実際の有効寸法を見てください。

例えば4.5畳相当でも、一部へ収納やデスクを設ければ使える床面積は減ります。

布団を敷くなら実寸で確認する

来客用として使うなら、

  • 何人寝るか
  • 布団サイズ
  • 荷物置き場

を図面へ入れます。

「なんとなく一人くらい寝られそう」

ではなく具体的に確認しましょう。

小上がりの高さはどう決める?

小上がり高さは、住宅会社の仕様や収納方式などによって変わります。

一律に「○cmが正解」とは言えません。

高さを決めるポイントは、

  • 腰掛けるか
  • 収納を作るか
  • 子どもが使うか
  • 老後も使うか

です。

低めの小上がり

段差が比較的小さくなるため、上り下りしやすく感じる場合があります。

一方で床下収納の高さは取りにくくなります。

高めの小上がり

腰掛けや収納に活用しやすい可能性があります。

一方、

  • 転落
  • 上り下り

への注意が必要です。

収納量から高さを決めすぎない

「大きな引き出しを入れたいから高くする」

とすると、LDKに大きな段差ができます。

収納量は増えても、毎日使う場所として不便にならないか比較してください。

住宅会社へ断面図を見せてもらう

 

平面図では小上がりの高さが分かりにくいため、

断面・展開図で高さを確認する

ことをおすすめします。

実際の目線や段差を理解しやすくなります。

小上がり収納は便利?

便利ですが、収納方式によって使いやすさが変わります。

引き出し収納

横から引き出す

跳ね上げ収納

畳や床部分を開ける

などがあります。

引き出し収納の注意点

引き出すためには、

小上がりの前にスペースが必要

です。

例えば、

小上がり

ダイニングテーブル

が近すぎると、引き出しを開けるたび椅子を移動することになります。

家具を置いた状態で引き出す

必ず図面へ、

  • ソファ
  • テーブル
  • 椅子

を配置し、

引き出しが最大まで開くか確認してください。

深い収納ほど便利とは限らない

奥行きが深いと収納量は増えます。

しかし、

  • 奥の物が取れない
  • 何が入っているか忘れる

状態になりやすくなります。

第146記事のリビング収納と同じように、収納は大きさより出し入れしやすさが重要です。

【関連記事:リビング収納は必要?注文住宅で後悔しない位置・奥行き・中身

何を収納するか決める

小上がり下へ向いているのは、間取りや収納方式にもよりますが、

  • 季節用品
  • 子どものおもちゃ
  • 来客用品
  • 防災用品

などが候補です。

毎日使う物は取り出しやすい場所へ

毎日使う物を重い畳の下などへ入れると不便になる可能性があります。

使用頻度から収納場所を分けましょう。

来客布団を収納できる?

来客用和室として使うなら、

布団を敷く場所

布団収納

が必要です。

小上がり下へ収納できるか住宅会社へ確認してください。

畳の種類を確認する

畳にもさまざまな商品があります。

  • サイズ
  • 素材
  • 縁の有無

などを選べる場合があります。

住宅会社の標準仕様とオプション範囲を確認しましょう。

既存の標準仕様記事でも、注文住宅の「標準」は住宅会社ごとに異なるため、商品や仕様を個別に確認する必要があると解説しています。

畳の色はLDK全体で見る

サンプル1枚だけで選ぶのではなく、

  • フローリング
  • 建具
  • 壁紙
  • キッチン

との組み合わせを確認してください。

畳とフローリングの境目

小上がりは段差があるため境界が明確ですが、

  • 見切り材

なども内装の印象に影響します。

小上がりを子どもスペースにする

子育て期間には便利です。

例えば、

キッチン

ダイニング

小上がり

という配置なら、料理をしながら子どもの様子を確認しやすくなります。

おもちゃ収納を近くに作る

遊ぶ場所だけ作って収納がないと、おもちゃが畳上へ出しっぱなしになります。

小上がり下収納やリビング収納を組み合わせましょう。

おもちゃ収納は子ども自身が使える?

自分で片付けてほしいなら、

  • 引き出し重量
  • 高さ

も確認します。

大人しか開けられない収納では、子どもが自分で戻しにくくなります。

昼寝場所として使う

乳幼児の昼寝場所として便利ですが、小上がりの端からの転落には注意が必要です。

寝かせる予定なら、実際の使用方法まで住宅会社と相談しましょう。

子どもが成長した後は?

小学生になると、

  • 宿題
  • 読書

に使えるかもしれません。

さらに成長した後、

  • 大人のくつろぎ
  • 来客
  • 家事

など別用途へ変えられるか考えます。

小上がりにカウンターを作る?

畳スペースに、

  • 勉強
  • 在宅勤務
  • PC

用カウンターを設ける方法があります。

座る高さを確認する

畳へ直接座るのか、椅子を使うのかでカウンター高さが変わります。

「造作カウンターを付けたい」

だけではなく使い方を伝えましょう。

足元スペースを見る

掘りごたつのように足を下ろす形を検討する場合は、構造・収納との関係もあるため設計担当者へ確認してください。

コンセントを忘れない

カウンターを使うなら、

  • PC
  • スマートフォン
  • タブレット
  • デスクライト

などの電源が必要になります。

第134記事と合わせて確認してください。

【関連記事:注文住宅のコンセント位置で後悔しない!配置・数の決め方

小上がりでスマホを充電する?

畳の上で横になりながらスマホを使う家庭なら、近くに電源があると便利です。

ただしコードが段差部分を横切らない位置を考えます。

掃除用コンセントも必要?

掃除機の種類によります。

ロボット掃除機が上がれないなら、別の掃除方法を想定してください。

小上がりとロボット掃除機

ロボット掃除機を主力にする家庭では重要な検討項目です。

大きな段差がある場合、小上がりは別清掃になります。

小上がり専用に掃除機を使う?

例えば、

LDK
ロボット掃除機

小上がり
コードレス掃除機

という運用になります。

毎日の手間として許容できるか考えてください。

フラット畳なら掃除しやすい場合も

ロボット掃除機の移動を重視するなら、小上がりではなくフラット畳コーナーも比較してみましょう。

段差がないことで掃除動線を一体化しやすくなります。

小上がりにルンバ基地を作る?

床下スペースを活用してロボット掃除機基地を考えたくなる場合もありますが、採用機種のサイズやメンテナンス性、コンセントなどが必要です。

設備担当者へ具体的な機種を伝えて相談してください。

小上がりとソファは両方必要?

小上がりを作っても、通常のソファも置く家庭があります。

その結果、

小上がり

ソファ

ダイニング

でLDKが家具だらけになる場合があります。

座る場所を整理する

家族4人なら、

  • ソファ
  • ダイニング椅子
  • 小上がり

のどこで主に過ごすか考えてください。

小上がりが実質ほとんど使われない可能性もあります。

ソファなし+小上がりは?

小上がりをメインのくつろぎ場所にして、ソファを置かない考え方もあります。

LDKを広く使える場合がありますが、

  • 背もたれ
  • 座り心地

を重視する人には合わない可能性があります。

テレビとの位置

小上がりからテレビを見るなら、

  • 距離
  • 高さ

を確認します。

小上がりは床そのものが高いので、通常のソファとは目線高さが変わります。

テレビの高さも変わる?

小上がり・ソファ・ダイニングの全てから見る場合、どこを基準にテレビ位置を決めるか考えましょう。

小上がりとダイニング

ダイニング横に小上がりを作ると、段差部分をベンチ代わりに使える場合があります。

しかしダイニングテーブルとの高さが合わなければ使いにくくなります。

椅子を引くスペースを見る

小上がりに収納引き出しがある場合、

ダイニング椅子

収納引き出し

が干渉しないか確認します。

小上がりとリビング収納

小上がりを収納目的で作る前に、通常の壁面リビング収納でも十分ではないか比較してください。

第146記事で解説したように、文房具・薬・書類などは浅い収納の方が使いやすい場合があります。

【関連記事:リビング収納は必要?注文住宅で後悔しない位置・奥行き・中身

小上がり収納に向く物・向かない物を分ける

向きやすい候補

  • 季節用品
  • 来客用品
  • おもちゃ

別収納も検討したい物

  • 毎日使う書類
  • 文房具

などです。

頻度で分けましょう。

来客用和室として使う

小上がりを来客用にしたい場合は、

視線を遮れるか

が重要です。

LDKと完全オープンでは、宿泊時にプライバシーを確保できません。

建具を付ける?

例えば、

  • 引き戸
  • ロールスクリーン

などで仕切る方法があります。

ただし建具を設けると、

  • 引き込みスペース
  • 費用

が必要になります。

建具を普段どこへ収納する?

引き戸なら引き込む壁が必要です。

その壁には家具・コンセントを設置しにくくなる場合があります。

来客頻度を考える

年に1回しか泊まり客が来ないのに、大きな小上がり+建具を作る必要があるか比較しましょう。

来客より毎日の暮らしを優先する考え方も大切です。

親が泊まりに来る?

高齢の親が泊まる予定なら、小上がりの段差が使いやすいか確認してください。

上がるとき、下りるときの動作まで想像します。

仏間として使う?

家庭によっては小上がり畳スペースに仏壇を置きたい場合があります。

その場合は、

  • 仏壇サイズ
  • コンセント
  • 周辺収納

などを設計時に伝えてください。

小上がりと窓

畳スペースにも採光が欲しい場合があります。

ただし窓を付けすぎると、

  • 収納
  • カウンター
  • 建具

を付けられる壁が減ります。

第135記事と同じように窓位置は家具・視線まで含めて決めましょう。

【関連記事:注文住宅の窓の位置で後悔しない!採光・視線・家具配置の決め方

地窓を付ける?

低い位置の窓をデザインとして採用する方法もあります。

ただし、

  • 外からの視線
  • 家具
  • カーテン等
  • 掃除

を確認してください。

小上がりの照明

畳スペースを、

  • 遊び
  • 読書
  • 宿泊

に使うなら、それぞれ必要な明るさ・位置が変わります。

LDK照明だけで十分か確認しましょう。

ペンダント照明に注意

段差があるため床面自体が高くなっています。

通常の床を基準に照明高さを決めると、人の頭との距離が近くなる場合があります。

住宅会社へ、

小上がり床面からの照明高さはどれくらいですか?

と確認してください。

小上がりと天井高さ

床が上がる分、床から天井までの高さは小さくなります。

例えば同じ天井でも、通常LDK部分より小上がり側の体感高さが低くなります。

収納のため高くしすぎると圧迫感も

床を高くすると収納量は増やしやすくなりますが、頭上空間はその分小さくなります。

断面図で確認してください。

天井を変える方法も

住宅設計によっては天井形状を工夫できる場合があります。

ただし構造・設備・費用が関係するため設計担当者へ相談しましょう。

小上がりと吹き抜け

吹き抜け近くへ小上がりを設けると開放的に見える場合があります。

一方、音や空調などは吹き抜け全体の計画で確認してください。

【関連記事:吹き抜けは後悔する?注文住宅で寒さ・音・掃除に失敗しない対策

小上がりは寒い?

小上がりそのものがあるから寒いとは一律には言えません。

温熱環境は、

  • 住宅性能
  • 空調
  • 配置

などで変わります。

床下収納の有無も含めた具体的な納まりは住宅会社へ確認してください。

小上がりに床暖房は?

採用可否は住宅会社・設備・畳などの仕様によって異なります。

希望する場合は早い段階で相談してください。

小上がりと収納扉の標準仕様

収納を作る場合、

  • 引き出し
  • 金物

などが標準なのかオプションなのか確認します。

注文住宅の標準仕様は住宅会社ごとに異なるため、図面だけでなく仕様書・見積書も照合することが重要です。

見積もりは小上がり一式だけ見ない

「小上がり造作一式」

となっている場合でも、

  • 収納
  • 建具
  • カウンター
  • コンセント

がどこまで含まれるか確認してください。

小上がりあり・なしを比較する

おすすめは2案比較です。

A案

小上がり和室あり

B案

フラットなLDK+リビング収納

です。

比較するのは、

  • LDKの広さ
  • 収納量
  • 子どもの遊び場
  • 来客
  • 家具配置
  • 掃除

です。

フラット畳コーナーとも比較する

小上がり

  • 収納を作りやすい
  • 腰掛けられる
  • 空間を分けやすい

フラット畳

  • 段差がない
  • LDKと一体利用しやすい
  • 掃除動線をつなげやすい

という違いがあります。

和室を完全になくす案も見る

そもそも、

「畳が本当に必要か」

から考えても構いません。

来客はソファ、子どもはラグ、昼寝は寝室で十分という家庭もあります。

小上がり和室が向いている家庭

例えば次のような家庭です。

  • 畳で過ごす習慣がある
  • 子どもの遊び場が欲しい
  • リビングで横になりたい
  • 来客用スペースが必要
  • 小上がり下収納を具体的に使う
  • ソファとは別の居場所が欲しい

慎重に考えたい家庭

次の場合はフラット案とも比較しましょう。

  • ロボット掃除機を最大限使いたい
  • 段差を減らしたい
  • LDK面積が限られている
  • 来客がほとんどない
  • 大型収納が別にある
  • 家具配置を将来変えたい

平屋の小上がり

平屋でも採用できますが、住宅全体がフラットで移動しやすい点を重視しているのに、LDKだけ大きな段差を作ることが本当に合っているか確認してください。

2階リビングの小上がり

第142記事の2階リビングでも小上がりは作れます。

ただし2階へ、

  • LDK
  • 小上がり
  • 収納

をまとめることで床面積を使います。

限られた2階面積とのバランスを見ましょう。

【関連記事:2階リビングは後悔する?注文住宅で失敗しない間取りと生活動線

廊下なし間取りとの相性

LDKを中心とする廊下なし間取りでは、小上がり周辺が家族の通路になる場合があります。

第141記事と同じく、

家具+人の通路+段差

を同時に確認してください。

【関連記事:廊下なしの間取りは後悔する?注文住宅で失敗しない作り方

回遊動線を邪魔しない?

小上がりを配置した結果、

キッチン

洗面

などの移動が遠回りにならないか確認します。

回遊できることより、毎日の移動を短くする方を優先しましょう。

完成見学会で確認する

小上がりは写真だけでは高さを感じにくいため、実物を見ることをおすすめします。

既存の完成見学会記事でも、図面では分かりにくい広さ・動線・収納・設備を実物で確認することを重視しています。

実際に上がる・下りる

完成見学会では、

  • 上がる
  • 座る
  • 下りる

を試してみます。

段差が毎日の生活で負担にならないか体感してください。

腰掛けてみる

小上がり端へ座り、

  • 足が床につくか
  • 高すぎないか
  • 低すぎないか

を確認します。

引き出しを開ける

収納付きなら、

  • 最大まで開くか
  • 重くないか
  • 家具とぶつからないか

を見ます。

畳の上で立つ

床から天井までの高さを体感します。

特に高めの小上がりでは確認しておきましょう。

住宅会社へ聞きたい10の質問

1.この小上がりは何に使う想定ですか?

設計目的を明確にします。

2.高さは何cmですか?

図面で確認します。

3.なぜその高さなのですか?

収納・腰掛けなど理由を確認します。

4.収納はどれくらい使えますか?

床面積ではなく有効寸法を確認します。

5.引き出しを最大まで開けられますか?

家具配置も含めます。

6.ロボット掃除機ではどう掃除しますか?

日常の掃除方法を確認します。

7.来客用布団を敷けますか?

用途に合うか確認します。

8.コンセントは必要ありませんか?

PC・スマホ・掃除などを考えます。

9.フラット畳コーナーにするとどう変わりますか?

段差なし案と比較します。

10.同じ高さの小上がりを見学できますか?

実物で確認します。

小上がり和室チェックリスト

用途

  • 子どもの遊び
  • 昼寝
  • 大人のくつろぎ
  • 来客宿泊
  • 収納
  • 勉強・仕事

のどれに使うか決めた

広さ

  • 大人が横になれる
  • 布団を敷ける
  • おもちゃを広げられる
  • LDKを狭くしすぎない

高さ

  • 段差高さを確認した
  • 腰掛けやすいか確認した
  • 子どもの転落を考えた
  • 老後を考えた
  • 小上がり上の天井高さを確認した

収納

  • 収納する物を決めた
  • 引き出しを最大まで開けられる
  • 家具と干渉しない
  • 奥の物を取り出せる
  • 標準・オプションを確認した

家具

  • ソファ位置を決めた
  • テレビ位置を決めた
  • ダイニング位置を決めた
  • 椅子を引いても干渉しない

電気

  • コンセントを確認した
  • カウンター電源を確認した
  • 照明を確認した
  • スイッチ位置を確認した

掃除

  • ロボット掃除機の利用可否を考えた
  • 小上がり用の掃除方法を決めた
  • 畳の掃除方法を確認した

来客

  • 建具の必要性を考えた
  • 布団収納を確認した
  • 荷物置き場を確認した
  • プライバシーを確保できる

将来

  • 子ども成長後も使える
  • 来客が減っても使える
  • 老後も上り下りできるか考えた
  • フラット畳案と比較した
  • 小上がりなし案と比較した

よくある質問

小上がり和室は必要ですか?

必須ではありません。

畳で横になる、子どもを遊ばせる、収納を作るなど具体的な用途があれば便利です。

小上がり和室は後悔しやすい?

生活スタイルに合わなければ、段差・掃除・家具配置などで不便を感じる可能性があります。

用途を明確にしてから採用してください。

小上がりは何畳がおすすめ?

全国共通の正解はありません。

遊び場・来客宿泊・収納など用途によって必要な寸法が変わります。

高さは何cmがいい?

一律には決められません。

腰掛け、収納、子ども、老後などから住宅会社と決めてください。

小上がり下収納は便利?

用途に合えば便利です。

ただし引き出し収納では、前方へ引き出すスペースが必要です。

小上がりにロボット掃除機は使える?

段差によっては自力で上がれない場合があります。

採用予定機種と段差条件を確認し、別清掃が必要か考えてください。

子育てに向いていますか?

LDKから見守りやすく、遊びや昼寝に使えるメリットがあります。

一方、小さい子どもの転落には注意が必要です。

老後は不便?

段差が負担になる可能性があります。

長期的に使うならフラットな畳コーナーとも比較してください。

来客用和室にできますか?

できますが、布団を敷く広さ・布団収納・目隠し建具まで確認してください。

ソファと小上がりは両方必要?

家庭によります。

くつろぎ場所が重複し、LDKが狭くならないか確認してください。

小上がりにコンセントは必要?

スマホ、PC、掃除機などを使うなら検討してください。

第134記事のコンセント計画と合わせて確認しましょう。

小上がりを収納目的だけで作っていい?

収納のためだけなら、通常のリビング収納や階段下収納の方が使いやすい場合もあります。

複数案を比較してください。

小上がりとフラット畳はどちらがいい?

収納・腰掛けを重視するなら小上がり、段差の少なさ・掃除・LDKとの一体感を重視するならフラット畳が合う場合があります。

小上がり和室は完成見学会で見るべき?

おすすめです。

高さ・段差・収納・天井との距離は、図面より実物の方が理解しやすくなります。既存の完成見学会記事でも、図面だけでは分かりにくい動線や収納を実物で確認することを推奨しています。

まとめ|小上がり和室は「おしゃれ」より用途と段差で決める

小上がり和室には、

  • LDKと空間を分けやすい
  • 腰掛けとして使える
  • 子どもの遊び・昼寝場所になる
  • 大人が横になれる
  • 来客スペースにできる
  • 床下収納を作れる

というメリットがあります。

一方で、

  • 段差ができる
  • 子どもの転落に注意が必要
  • 老後に上り下りが負担になる場合がある
  • ロボット掃除機が移動できない場合がある
  • LDKが狭くなる
  • 家具配置を変えにくい
  • 収納引き出しと家具が干渉する

というデメリットもあります。

小上がり和室を検討するときは、次を確認してください。

  • 小上がりの用途を決める
  • 必要な畳スペースを決める
  • 布団を敷くなら実寸を入れる
  • 高さの理由を確認する
  • 子どもの転落を考える
  • 老後の上り下りを考える
  • ロボット掃除機の掃除方法を決める
  • 収納する物を決める
  • 引き出しの前方スペースを確認する
  • ソファ位置を決める
  • ダイニング位置を決める
  • テレビ位置を確認する
  • カウンターの用途を決める
  • コンセントを確認する
  • 照明高さを確認する
  • 天井高さを確認する
  • 来客用なら建具を検討する
  • 布団収納を確認する
  • フラット畳コーナーと比較する
  • 小上がりなし案とも比較する
  • 完成見学会で段差を体感する

着工前には、間取りだけではなく家具・収納・建具・コンセントなどを最終書類上で確認することが重要です。既存の着工前チェック記事でも、図面・仕様書・見積書を横断して確認することを推奨しています。

住宅会社へは特に次の7つを質問してください。

  1. この小上がりを何に使う想定ですか
  2. この高さにしている理由は何ですか
  3. 収納をなくして低くした場合はどう変わりますか
  4. 引き出しを家具配置後も最大まで開けられますか
  5. ロボット掃除機を使う場合、畳部分はどう掃除しますか
  6. フラットな畳コーナーにした場合のメリット・デメリットは何ですか
  7. 同じ高さ・広さの小上がりを完成住宅で確認できますか

小上がり和室で最も避けたいのは、

「写真がおしゃれだったから」

という理由だけで採用することです。

畳スペースが本当に必要なら、

誰が・いつ・何に使うのか

を決めてください。

収納が目的なら、本当に小上がりにする必要があるのか。

子ども用なら、10年後も使えるのか。

来客用なら、年に何回宿泊するのか。

このように考えることで、見た目だけではなく、長く使える小上がり和室を作りやすくなります。

※小上がり和室の適切な高さ、収納構造、畳・建具・床暖房などの仕様は住宅会社、構法、採用製品によって異なります。高さや収納量だけで決めず、断面図・家具配置・収納物まで確認したうえで住宅会社・設計担当者と検討してください。

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