間取り・住宅設備

廊下なしの間取りは後悔する?注文住宅で失敗しない作り方

本記事はプロモーション(PR広告)を含みます。

注文住宅の間取りを考えていると、

「廊下は何も置けないから、できるだけなくしたい」

「廊下を減らしてLDKを広くしたい」

「30坪前後なら廊下なしの方が効率的では?」

と考えることがあります。

確かに、廊下を短くできれば、同じ延床面積でもLDK・収納・居室などへ面積を配分しやすくなります。

家づくりスタートガイドの既存記事でも、狭小地など限られた面積を有効活用する方法として「廊下を短くする」考え方を紹介しています。

しかし、廊下には単なる「移動スペース」以外にも、

  • 部屋同士を離す
  • 音を伝わりにくくする
  • 来客から生活空間を隠す
  • トイレや洗面の出入口をLDKから離す
  • 家族の動線を整理する

といった役割があります。

廊下を完全になくした結果、

「トイレのドアがダイニングから見える」

「寝室の音がリビングへ伝わる」

「来客がいるとお風呂へ行きにくい」

「LDKが家中の通り道になった」

と後悔する可能性もあります。

この記事では、廊下なし・廊下を減らした間取りのメリットとデメリット、LDK・トイレ・洗面・寝室・玄関とのつなぎ方、音・プライバシー・家具配置まで、注文住宅で失敗しない考え方を詳しく解説します。

この記事のポイント

  • 廊下は短いほど必ず良いわけではない
  • 廊下を減らすと居室へ面積を回しやすい
  • 完全な廊下ゼロにこだわる必要はない
  • LDKを家中の通り道にしすぎない
  • トイレの出入口とダイニングの位置を確認する
  • 洗面・脱衣所と来客動線を分ける
  • 寝室とLDKの間に緩衝スペースが必要な場合がある
  • ドアが増えると家具を置ける壁が減る
  • 収納を「廊下代わり」にする方法もある
  • 回遊動線と廊下なしは別に考える
  • 子どもの成長後のプライバシーも確認する
  • 来客中の入浴・トイレ動線を考える
  • 将来の介助や移動も考える
  • 図面には家具を入れて確認する
  • 「廊下をなくす」より「不要な廊下だけ減らす」が基本

結論|廊下ゼロではなく「役割のない廊下」を減らす

注文住宅では、

「廊下=無駄な面積」

と考えすぎないことが重要です。

確かに、

玄関

長い廊下

LDK

というだけの廊下なら、短くすることで間取りを効率化できる可能性があります。

しかし、

LDK

短い廊下

トイレ・洗面・寝室

のような廊下は、

音・視線・におい・プライバシーを分ける緩衝スペース

として役立つ場合があります。

つまり、目指すべきなのは、

廊下を完全にゼロにすることではなく、目的のない移動スペースを減らすこと

です。

間取りを見るときは、廊下一つひとつについて、

この廊下は何のためにある?

と確認してください。

答えが、

「ただ移動するだけ」

なら短縮を検討できます。

一方、

「LDKからトイレを見えなくする」

「寝室とリビングを離す」

という役割があるなら、残す価値があります。

廊下なしの間取りとは?

「廊下なし」と呼ばれる間取りにも、いくつかのタイプがあります。

玄関から直接LDK

玄関ホールからLDKへ入り、1階に長い廊下を設けない形です。

LDKから各部屋へ入る

LDKを中心に、

  • 洗面
  • トイレ
  • 階段
  • 個室

などへ直接アクセスします。

ホールを小さくする

廊下を完全になくさず、必要最低限のホールだけ残す方法です。

回遊動線にする

廊下一本ではなく複数ルートで移動できるようにします。

第138記事で解説した回遊動線も、移動効率を高める考え方の一つですが、

廊下を減らすことと回遊できることは同じではありません。

廊下なし間取りのメリット

まずメリットを確認しましょう。

LDKを広くしやすい

例えば同じ延床面積でも、廊下へ使っていた部分をLDKへ加えられれば、居住スペースを広くできます。

特に敷地や建物面積が限られる住宅では有効です。

既存記事でも、狭小地では「廊下を短くする」「収納を集約する」など、限られた面積を有効活用する方法を紹介しています。

収納へ面積を使える

廊下を減らした分を、

  • パントリー
  • ファミリークローゼット
  • 玄関収納
  • 廊下収納

などへ使える可能性があります。

ただし、

廊下をなくしたのに収納も作らず、単純にLDKだけ広くする

と、物が出しっぱなしになって結果的に狭く感じることがあります。

移動距離を短くしやすい

例えば、

キッチン

長い廊下

洗面

より、

キッチン

洗面

と直接つながる方が移動は短くなります。

家事動線を重視する家庭ではメリットがあります。

延床面積を抑えられる場合がある

希望するLDK・個室・水回りを確保しながら廊下面積を減らせれば、建物全体をコンパクトにできる場合があります。

ただし、

廊下をなくせば必ず建築費が大幅に安くなる

というわけではありません。

間取り・構造・建具・設備などによって総額は変わります。

家族が顔を合わせやすい

LDKを中心に各部屋へ移動する間取りでは、家族がリビングを通る機会が増えます。

リビング階段にも似た特徴があります。

家族の気配を感じやすい一方、後述するプライバシーとのバランスが重要です。

廊下なし間取りのデメリット

廊下を減らすことで問題になりやすいのが、

生活空間と移動空間が同じになること

です。

LDKが家中の通り道になる

例えば、

玄関

LDK

階段

洗面

LDK

寝室

トイレ

LDK

子ども部屋

となれば、家族が移動するたびLDKを通ります。

家族同士なら気にならなくても、

  • 来客
  • 子どもの友達
  • 宅配対応

などでは落ち着かない場合があります。

トイレの位置が難しい

廊下をなくした間取りで特に注意したいのがトイレです。

例えば、

ダイニングテーブル

数メートル

トイレドア

という配置では、食事中に出入りが気になる可能性があります。

音やにおいだけでなく、

トイレに入る姿が直接見えるか

も確認してください。

トイレの前に短いホールを作る

廊下を完全になくすのではなく、

LDK

短いホール

トイレ

とするだけでも、視線をずらせる場合があります。

わずかな面積でも役割があります。

第139記事の2階トイレと同様、トイレでは便器の位置だけでなく出入口と周囲の部屋との関係が重要です。

【関連記事:2階トイレは必要?注文住宅で後悔しない数・位置・音対策

洗面所が丸見えになる

廊下なしで、

LDK

洗面

と直接つなぐ間取りは家事動線として便利です。

一方、ドアを開けると、

  • 洗面台
  • 洗濯物
  • 脱衣スペース

などがLDKや来客から見える場合があります。

特に洗面と脱衣所が一体の場合は注意してください。

来客中にお風呂へ行きにくい

例えば来客がLDKにいるとき、

浴室

洗面・脱衣

LDK

という動線しかなければ、入浴後に必ず来客の近くを通ることになります。

家族の生活時間と来客時間が重なる家庭では不便です。

洗面と脱衣所を分ける方法

プライバシーが気になる場合は、

LDK

洗面

脱衣・浴室

のように分ける方法があります。

家族や来客は洗面を使えますが、脱衣スペースまでは見えにくくできます。

【関連記事:洗面所と脱衣所は分けるべき?注文住宅で後悔しない水回り動線

寝室の音が気になる

1階に寝室を作る場合、LDKから直接寝室へ入る間取りでは、

  • テレビ
  • 会話
  • キッチン
  • 食器洗い

などの音が伝わりやすく感じる可能性があります。

生活時間が違う家族がいる場合は特に確認してください。

寝室とLDKの間に収納を挟む

例えば、

LDK

クローゼット

寝室

または、

LDK

短いホール

寝室

とすることで、直接隣接させない方法があります。

廊下を完全になくすより、

必要な場所にだけ緩衝スペースを設ける

方が暮らしやすい場合があります。

子ども部屋は成長後を考える

小さいうちは、

リビング

子ども部屋

が便利です。

しかし、中学生・高校生になると、

  • 友達
  • 勉強
  • オンライン通話
  • 着替え

などでプライバシーを求めるようになる可能性があります。

現在の年齢だけで間取りを決めないようにしましょう。

ドアを開けると室内が見える?

LDKから子ども部屋へ直接入る間取りなら、ドアを開けた瞬間に室内が丸見えになる可能性があります。

ドア位置を少しずらすだけでも視線を変えられる場合があります。

設計担当者へ、

ソファからこのドアを見たとき、部屋の中まで見えますか?

と確認してみましょう。

玄関ホールは必要?

「廊下なし」と考えたとき、玄関ホールまでなくしたくなることがあります。

例えば、

玄関ドア

すぐLDK

という間取りです。

面積効率は高くなりますが、

  • 宅配
  • 来客
  • 外気
  • 視線

との関係を確認する必要があります。

玄関から室内が丸見えにならない?

玄関ドアを開けると、

  • ソファ
  • ダイニング
  • キッチン

まで見える間取りがあります。

家族は気にならなくても、宅配便など短時間の対応でも室内が見えます。

壁・収納・ドアなどで視線をずらせないか検討してください。

玄関収納をホール代わりにする

例えば、

玄関

シューズクローク

短いホール

LDK

という形なら、単なる廊下ではなく収納を兼ねられます。

床面積を使うなら、

移動+収納

のように複数の役割を持たせる考え方が有効です。

【関連記事:玄関収納・土間収納は必要?注文住宅で後悔しない帰宅動線

廊下収納を活用する

廊下を完全になくさなくても、その壁面を収納として活用すれば「ただ通るだけ」の空間ではなくなります。

例えば、

  • 日用品
  • 掃除用品
  • 書類
  • タオル
  • 家族共有品

などです。

ただし、収納扉を開けたときに通路をふさがないか確認してください。

階段位置との関係

廊下を減らすため、

LDK

階段

とするリビング階段も代表的な方法です。

しかし第136記事で解説したように、リビング階段では、

  • 冷暖房
  • におい
  • 来客動線

まで考える必要があります。

【関連記事:リビング階段は寒い?注文住宅で後悔しない間取りと対策

リビング階段にすれば必ず効率的?

必ずしもそうではありません。

階段位置によっては、

  • ソファ
  • ダイニング
  • キッチン

の配置が難しくなる場合があります。

廊下を減らした結果、LDK内部に長い通路を作ってしまえば、本当の意味で面積を有効活用できていない可能性があります。

LDK内の「見えない廊下」に注意

非常に重要なポイントです。

図面上は廊下0㎡でも、

玄関

LDK中央

階段

という家族動線のため、LDKの一部を常に空けておく必要があることがあります。

この部分は実質的に、

LDKの中にある廊下

です。

図面上の「廊下」という名称だけで面積効率を判断しないようにしましょう。

家具を置いたら通れない?

廊下なし間取りでは、LDKの中を人が頻繁に通ります。

そこへ、

  • ソファ
  • ダイニングテーブル
  • テレビ
  • 収納

を置いた状態で移動できるか確認してください。

既存の着工前チェック記事でも、最終平面図には家具・家電の実寸を入れ、通路や扉・引き出しまで確認することをおすすめしています。

ソファの前を毎回横切らない?

例えば、

玄関

ソファ前

階段

という動線なら、テレビを見ている人の前を家族が何度も通ります。

廊下をなくした代わりに、生活空間を横切るストレスが増えていないか確認しましょう。

ダイニングの後ろを通る?

椅子に人が座っているとき、後ろを通れるスペースがあるか確認します。

家具のない間取り図だけでは判断できません。

ダイニングチェアを引いた状態まで図面へ入れてもらいましょう。

回遊動線との違い

第138記事で紹介した回遊動線は、複数の移動ルートを作る考え方です。

廊下なし間取りは、

移動専用スペースを減らす考え方

です。

例えば回遊動線を作るために通路を増やせば、廊下面積に近いスペースが増える場合があります。

そのため、

廊下を減らしたい+回遊したい

を同時に求めすぎると、矛盾するケースもあります。

【関連記事:回遊動線は後悔する?注文住宅で失敗しない間取りの作り方

最短動線と回遊動線どちらを優先?

例えば、

キッチン

洗面

を直接つなげれば、一本の短い動線で済みます。

それを、

キッチン

パントリー

玄関

洗面

LDK

キッチン

と一周できるようにすると、出入口と通路が増えます。

家事効率だけが目的なら、

短い直線動線の方が合う

こともあります。

廊下なしと収納の関係

廊下を削った面積を収納へ使うなら効果的ですが、注意したいのは壁です。

収納には、

  • ハンガーパイプ
  • 引き出し

を設置する壁が必要です。

廊下をなくしてドアをたくさん作ると、逆に収納できる壁が減る場合があります。

ファミリークローゼットを通路にしすぎない

例えば、

玄関

ファミリークローゼット

洗面

LDK

とすれば廊下の代わりになります。

しかしファミリークローゼットが完全な通路になると、その部分へ衣類を収納できません。

「通れる収納」より「物が入る収納」を優先した方がよい家庭もあります。

パントリーを通路にする?

同じように、

玄関

パントリー

キッチン

という動線もあります。

買い物後は便利ですが、出入口が2つになるため棚を設置できる壁が減ります。

【関連記事:パントリーは必要?注文住宅で後悔しないキッチン収納の作り方

廊下は音を分ける役割もある

例えば、

LDK

廊下

寝室

なら、寝室とLDKの間に距離ができます。

廊下をなくして直接隣り合わせにすると、音が伝わりやすく感じる場合があります。

音を重視する家庭では、

廊下を削る面積と静かさのどちらを優先するか

を考えてください。

在宅勤務にも影響する

書斎がLDKへ直接つながっている場合、

  • テレビ
  • 子どもの声
  • キッチン

などが仕事中に気になる可能性があります。

在宅勤務が多い家庭なら、書斎まで短い廊下や収納を挟むことも検討できます。

夜勤・早朝勤務がある家庭

家族の生活時間が違う場合は、廊下の役割が大きくなります。

例えば夜勤明けで昼に寝る家族がいるなら、

LDK
|壁|
寝室

より、

LDK

ホール・収納

寝室

の方が生活音を分けやすい場合があります。

廊下なしと冷暖房

廊下を減らし空間同士をつなげると、冷暖房する空間の考え方も変わります。

例えば、

LDK

階段

2階ホール

まで大きくつながる間取りなら、LDKだけを一室として考えるのではなく空調計画全体を確認します。

吹き抜け・リビング階段を組み合わせる場合は特に重要です。

【関連記事:吹き抜けは後悔する?注文住宅で寒さ・音・掃除に失敗しない対策

ドアを減らしすぎない

廊下をなくし、

「全部オープンにすれば広く見える」

と考えることがあります。

しかしドアには、

  • におい
  • 冷暖房
  • 視線

を分ける役割があります。

必要な場所には建具を設けることも重要です。

引き戸を活用する

限られた面積では、引き戸によって開き戸の開閉スペースを抑えられる場合があります。

ただし引き戸を引き込む壁には、

  • コンセント
  • スイッチ
  • 家具

などを配置しにくくなることがあります。

建具単体ではなく壁全体で確認してください。

ドア同士の干渉を確認する

廊下なし間取りでは一つの空間に複数のドアが集中することがあります。

例えば、

LDK角

トイレドア
洗面ドア
収納ドア

という配置です。

既存の着工前記事でも、ドア同士・家具・スイッチ・通路との干渉を最終確認することを推奨しています。

コンセント位置も確認する

壁が減れば、コンセントを設置できる場所も限られます。

例えばLDKの壁面が、

  • 洗面ドア
  • トイレドア
  • 階段

で分断されると、コンセント配置が難しくなることがあります。

【関連記事:注文住宅のコンセント位置で後悔しない!配置・数の決め方

スイッチの位置も重要

廊下なし・回遊型の住宅では、一つの部屋に複数の出入口ができる場合があります。

どの方向から入っても照明を操作しやすいか確認してください。

電気図面だけでなく、実際に歩く順番で確認します。

掃除はしやすい?

廊下が少なければ掃除する床面積を抑えられる可能性があります。

一方、LDKへ家族の通行が集中すると、

  • ほこり

が生活空間へ集まりやすくなる場合があります。

特に玄関から直接LDKへ入る間取りでは、玄関収納や床の掃除動線も確認しましょう。

ロボット掃除機との相性

段差や扉が少なければ、ロボット掃除機が移動しやすい場合があります。

ただし、

  • 家具
  • ラグ
  • 充電基地

などにも左右されます。

廊下なしだけを理由にロボット掃除機が使いやすいとは限りません。

平屋は廊下なしと相性がいい?

平屋では上下移動がないため、中央にLDKを置き各部屋へアクセスする間取りも考えやすくなります。

一方、

LDK

寝室・子ども部屋・トイレ・洗面

をすべて直接つなぐと、音や視線の問題が出ることがあります。

寝室ゾーンだけ短い廊下で分ける方法も検討してください。

2階建てなら?

2階建てでは階段位置がポイントです。

玄関から、

LDK

リビング階段

2階

とすれば1階廊下を減らしやすくなります。

一方、家族・来客の全員がLDKを通ることになります。

暮らし方に合うか確認してください。

廊下なし間取りが向いている人

次のような家庭では検討しやすいでしょう。

  • 延床面積を抑えたい
  • LDKをできるだけ広くしたい
  • 家族がLDK中心で生活する
  • 来客が比較的少ない
  • 家族の生活時間が近い
  • 水回りをコンパクトにまとめたい
  • 個室間のプライバシーを強く求めない

ただし、条件に当てはまっても必ず廊下なしが正解とは限りません。

廊下なしを慎重に考えたい人

次の場合は短い廊下を残す案も比較してください。

  • 来客が多い
  • 在宅勤務が多い
  • 家族の生活時間が違う
  • 音に敏感
  • 1階寝室がある
  • トイレをLDKから離したい
  • 洗面・脱衣所を見せたくない
  • 子どものプライバシーを重視したい

「廊下あり案」も必ず比較する

おすすめは、

A案

廊下を極力なくしたプラン

B案

短い廊下を残したプラン

の2つを比較することです。

見る項目は、

  • LDK面積
  • 収納量
  • 家具配置
  • 視線
  • トイレ位置
  • 洗面動線
  • 来客動線

です。

例えば廊下を1~2㎡増やすことでトイレ・寝室のプライバシーが大幅に改善するなら、その面積には価値がある可能性があります。

図面の「廊下面積」だけで判断しない

図面で廊下0㎡になっていても、LDK内に家族が通るためのスペースが必要なら、実質的な通路があります。

反対に、廊下として表記されていても、

  • 収納
  • 洗面
  • ライブラリー

など別の役割を持たせられる場合があります。

部屋名ではなく使い方を見る

ことが重要です。

廊下を収納スペースにする

例えば少し広めのホール壁面へ、

  • 本棚
  • 可動棚
  • 家族収納

を設ければ、単なる通路ではなくなります。

ただし収納扉を開いた状態で人が通れるか確認してください。

スタディスペースを兼ねる?

広めの2階ホールに、

  • カウンター
  • 本棚

を設け、スタディスペースとして使う方法もあります。

ただし、

「廊下に机を付けたが暗くて使わない」

とならないよう、

  • 照明
  • コンセント
  • 空調

まで確認してください。

老後は廊下なしが便利?

移動距離が短い間取りは老後にもメリットがあります。

ただし重要なのは、

廊下があるかないかではなく、必要な場所同士が近いこと

です。

例えば、

寝室

トイレ

洗面

が短距離なら使いやすくなります。

一方、LDKを横切らなければトイレへ行けない間取りが将来も使いやすいかは確認が必要です。

介助スペースも考える

将来介助が必要になった場合は、単に移動距離だけでなく、

  • 出入口
  • 建具
  • 家具
  • 曲がり角

なども関係します。

新築時に将来の暮らし方をすべて予測することはできませんが、家具を置いた後も移動しやすいかは確認しておきましょう。

完成見学会で廊下を歩く

廊下なし間取りは完成見学会で実際に体験すると分かりやすくなります。

確認するのは、

  • 玄関からLDK
  • LDKからトイレ
  • LDKから洗面
  • LDKから階段
  • LDKから寝室

です。

【関連記事:完成見学会で見るところは?注文住宅のチェックポイント

トイレのドアを開けた状態を見る

完成見学会では、

トイレのドアを開けたとき、ダイニングからどう見えますか?

と確認してください。

図面より実物の方が視線を理解しやすくなります。

ソファへ座って確認する

ソファ位置から、

  • 玄関
  • トイレ
  • 洗面
  • 階段

がどのように見えるか確認します。

人の移動がテレビ前を横切らないかもチェックしましょう。

夜の生活も想像する

昼間の見学会でも、

夜21時

  • 子どもが寝る
  • 大人はテレビを見る
  • 一人がお風呂に入る

という場面を想像します。

音とプライバシーの問題は、夜の方が分かりやすいからです。

着工前に最終確認する

廊下・壁・建具は工事が進んでから変更しにくい部分です。

既存の着工前記事でも、

  • 階段
  • 廊下
  • 建具
  • 収納
  • 家具配置
  • 通路幅

を最終平面図でまとめて確認することを推奨しています。

図面へ家具を入れたうえで最終承認してください。

廊下なし間取りチェックリスト

面積

  • 廊下を減らす目的を決めた

  • LDKがどれだけ広くなるか確認した

  • 収納がどれだけ増えるか確認した

  • 廊下あり案と比較した

玄関

  • 玄関からLDKが丸見えにならない

  • 宅配対応時の視線を確認した

  • 玄関収納を確認した

  • 靴・荷物の動線を確認した

LDK

  • ソファ位置を決めた

  • テレビ位置を決めた

  • ダイニング位置を決めた

  • 家族の通路を確認した

  • テレビ前を横切らない

トイレ

  • ダイニングから直接見えない

  • ソファから直接見えない

  • 音を確認した

  • におい・換気を確認した

  • 来客利用を考えた

洗面・浴室

  • 洗面台が丸見えにならない

  • 脱衣所が見えない

  • 来客中の入浴動線を確認した

  • 洗濯物が見えない

寝室・個室

  • LDKからの音を確認した

  • ドアを開けても室内が丸見えにならない

  • 子どもの成長後を考えた

  • 在宅勤務を考えた

建具

  • ドア同士がぶつからない

  • 引き戸の引き込み壁を確認した

  • 家具に当たらない

  • 通路をふさがない

電気

  • コンセント位置を確認した

  • スイッチ位置を確認した

  • 家具で隠れない

  • 照明の操作動線を確認した

将来

  • 子どもの成長後を考えた

  • 家族の生活時間の変化を考えた

  • 老後の寝室位置を考えた

  • 移動・介助を考えた

住宅会社へ聞きたい10の質問

1.この廊下はなくせますか?

構造・動線を確認します。

2.なくすと何㎡をほかに使えますか?

効果を数値で確認します。

3.廊下なしでLDK内に通路が増えませんか?

見えない廊下を確認します。

4.トイレの出入口はダイニングから見えませんか?

視線を確認します。

5.洗面・脱衣所は来客から見えませんか?

プライバシーを確認します。

6.寝室へLDKの音は伝わりませんか?

生活時間を考えます。

7.家具を置いても通れますか?

実寸家具で確認します。

8.短い廊下を残した案も作れますか?

比較します。

9.収納を廊下代わりにできますか?

面積を有効活用します。

10.似た間取りの完成住宅を見学できますか?

実物で確認します。

よくある質問

廊下なしの間取りはおすすめですか?

延床面積を効率的に使いやすいメリットがありますが、すべての家庭におすすめとは限りません。

トイレ・洗面・寝室のプライバシーや音まで確認してください。

廊下は無駄なスペースですか?

移動だけの長い廊下なら短くできる可能性があります。

一方、部屋同士を離したり視線を遮ったりする役割もあるため、すべて無駄とは言えません。

30坪くらいなら廊下なしがいいですか?

建物面積だけでは決まりません。

家族構成、部屋数、水回り、階段位置などによって適した間取りは異なります。

廊下をなくすとLDKは広くなりますか?

廊下面積をLDKへ回せるプランなら広くできます。

ただしLDK内部に家族の通路が必要になる場合は、実際に家具を置ける範囲も確認してください。

廊下なしだとトイレの音が気になりますか?

トイレ位置によります。

LDKから直接トイレへ入る間取りでは、視線・音が気になる場合があるため、短いホールを挟む案なども比較しましょう。

廊下なしだと洗面所が丸見えですか?

間取りによります。

LDKから直接つなぐ場合は、ドアを開けた状態で洗面・脱衣スペースがどこまで見えるか確認してください。

寝室はLDKから直接入ってもいい?

家族の生活時間や音への感じ方によります。

静かさを重視するなら、収納や短いホールを挟む方法も検討できます。

玄関ホールもなくしていい?

可能な間取りはありますが、玄関ドアを開けたときの視線、宅配対応、外気との関係を確認してください。

リビング階段にすれば廊下を減らせますか?

減らしやすい場合があります。

ただし冷暖房・音・におい・来客動線も確認してください。

回遊動線と廊下なしは相性がいい?

場合によります。

回遊ルートを増やすことで、逆に通路面積が増えるケースもあります。頻繁に使う動線だけを回遊させることをおすすめします。

廊下を収納にできますか?

廊下壁面へ収納を作る方法があります。

ただし収納扉を開けたときの通路幅や収納物の出し入れを確認してください。

廊下なしは子育て家庭に向いていますか?

LDKを中心に家族が顔を合わせやすいメリットがあります。

一方、子どもが成長すると個室のプライバシーを求める可能性もあるため長期的に考えましょう。

廊下なしは老後に便利?

移動距離を短くできる可能性はあります。

ただし重要なのは廊下の有無ではなく、寝室・トイレ・水回りなど必要な場所が近く、家具を置いた後も移動しやすいことです。

完成見学会で何を見ればいい?

玄関からLDK、LDKからトイレ・洗面・階段・寝室まで実際に歩いてください。

ソファやダイニングに座った位置から各出入口がどう見えるかも確認しましょう。

廊下はいつまで変更できますか?

住宅会社や設計・申請・工事の進捗によって異なります。

壁・建具・階段などへ影響する可能性があるため、早い段階で比較してください。既存記事でも、工事工程が進むほど間取り変更の範囲が狭くなり、費用や工期へ影響する可能性を解説しています。

まとめ|廊下をなくすより「役割のない廊下」を減らす

廊下なしの間取りには、

  • LDKを広くしやすい
  • 収納へ面積を回しやすい
  • 移動距離を短くしやすい
  • コンパクトな住宅を作りやすい

というメリットがあります。

既存記事でも、狭小地で限られた面積を有効活用する方法として「廊下を短くする」考え方を紹介しています。

しかし、廊下には、

  • 視線を遮る
  • 音を分ける
  • トイレをLDKから離す
  • 寝室を生活空間から離す
  • 家族と来客の動線を整理する

という役割があります。

そのため、

「廊下は1㎡でも少ない方が得」

という考え方だけでなく、

「その廊下が何を守っているのか」

まで確認してください。

廊下なし間取りで特に確認したいポイントは次のとおりです。

  • 廊下をなくす目的を決める
  • LDK内部の見えない通路を確認する
  • 家具を実寸で配置する
  • 玄関からLDKへの視線を見る
  • トイレの出入口を見る
  • ダイニングからトイレが見えないか確認する
  • 洗面・脱衣所のプライバシーを見る
  • 来客中の入浴動線を考える
  • 寝室への音を考える
  • 子ども部屋の将来を考える
  • 在宅勤務を考える
  • リビング階段との関係を見る
  • 回遊動線を作りすぎない
  • 収納できる壁を残す
  • ドア同士の干渉を見る
  • コンセントを確認する
  • スイッチを確認する
  • 老後の生活動線を考える
  • 廊下あり案も比較する
  • 完成見学会で実際に歩く

着工前には、廊下だけを単独で見るのではなく、壁・柱・階段・建具・収納・家具配置・通路幅をまとめて確認することが重要です。既存の着工前チェック記事でも、家具や家電の実寸まで最終平面図へ入れて確認することをおすすめしています。

最後に住宅会社へ、次の7つを質問してください。

  1. この廊下は何のために必要ですか
  2. なくすと実際に何㎡をLDKや収納へ使えますか
  3. 廊下をなくしたことでLDK内に通路が増えませんか
  4. トイレ・洗面・寝室のプライバシーは保てますか
  5. 家具を配置した状態でも家族が自然に移動できますか
  6. 短い廊下を残した案と比較できますか
  7. 同じような廊下の少ない完成住宅を見学できますか

廊下をなくす目的は、

図面上の廊下面積を0㎡にすることではありません。

同じ30坪の住宅でも、

廊下が少なくてもLDKが通り道だらけの家と、

必要な場所だけ短い廊下を設け、家具・収納・プライバシーを確保した家では、暮らしやすさが異なります。

注文住宅では、

「廊下をなくす」ではなく「不要な廊下をなくす」。

この考え方で間取りを比較しましょう。

※廊下や通路、建具の配置は、住宅の構造、間取り、家族構成、家具寸法などによって適切な形が異なります。「廊下なしなら面積効率が良い」と一律に判断せず、家具を配置した図面で実際の移動経路・音・視線・プライバシーまで確認し、住宅会社や設計担当者と比較してください。

関連記事: