間取り・住宅設備

室内干しスペースはどこがいい?注文住宅で後悔しない場所と広さ

本記事はプロモーション(PR広告)を含みます。

注文住宅を建てるとき、「室内干しスペースをどこに作るか」は意外に重要なポイントです。

共働きで夜に洗濯する家庭、花粉や雨を気にせず干したい家庭では、

「洗面所に物干しを付ければいい?」

「ランドリールームまでは必要ない?」

「2階ホールに干すのはどう?」

「リビングに洗濯物が見えるのは嫌」

と迷うことがあります。

家づくりスタートガイドには、すでに「ランドリールームは必要?」という専用記事があります。既存記事では、洗う・干す・たたむ・しまうまでの洗濯動線全体を扱っています。

【関連記事:ランドリールームは必要?注文住宅で後悔しない洗濯動線の作り方

そこで第145記事では、独立したランドリールームを作るかどうかではなく、

「室内干しをするなら、家のどこへ物干しスペースを作るのがよいか」

に絞って解説します。

室内干しは、空いている天井へ物干し金物を付ければ完成ではありません。

  • 洗濯機からの距離
  • 干す量
  • 乾かし方
  • コンセント
  • 換気
  • 収納
  • 家族の通り道
  • 来客からの視線

までセットで決めることが、後悔を減らすポイントです。

この記事のポイント

  • 室内干しスペースは洗濯機からの距離が重要
  • ランドリールームがなくても室内干しは作れる
  • 家族人数だけで必要な広さを決めない
  • 現在干している洗濯物の量を測る
  • 洗面脱衣所は動線が短い
  • 2階ホールは空間を活用しやすい
  • リビング干しは視線に注意する
  • 寝室干しは生活空間との相性を見る
  • 浴室乾燥だけにするかも比較する
  • 24時間換気と衣類乾燥は目的を分けて考える
  • 除湿機用コンセントを忘れない
  • サーキュレーター等の置き場も考える
  • 室内物干し金物の下地を確認する
  • 窓・カーテン・扉と物干しが干渉しないようにする
  • 「干す場所」だけでなく「しまう場所」まで考える

結論|洗濯機・干す場所・収納を一直線に考える

室内干しスペースを決めるとき、最初に考えてほしいのは、

「どこなら一番乾きそうか」だけではありません。

洗濯の流れを、

洗う

洗濯機から出す

干す

乾かす

取り込む

たたむ

しまう

まで一つの動線として考えてください。

例えば、

1階洗濯機

2階室内干し

1階ファミリークローゼット

では、洗濯物を持って階段を往復します。

一方、

洗濯機

室内物干し

ファミリークローゼット

が近ければ、毎日の移動を減らせます。

既存の都市部住宅記事でも、洗濯機・干す場所・室内干しスペース・収納の階が分かれると日々の負担が増えるため、洗濯動線を最初から考えることを重視しています。

室内干しで最初に確認したいのは、次の5点です。

  1. どこで洗うか
  2. どれくらい干すか
  3. どう乾かすか
  4. どこでたたむか
  5. どこへしまうか

この順番で考えれば、必要な場所が見つかりやすくなります。

室内干しスペースとは?

室内干しスペースとは、住宅内で洗濯物を干せる場所のことです。

必ずしも独立した部屋である必要はありません。

例えば、

  • 洗面脱衣所
  • ランドリールーム
  • 2階ホール
  • 廊下
  • リビング横
  • 寝室
  • 浴室

などへ物干し設備を設置できます。

つまり、

室内干しスペース=ランドリールーム

ではありません。

ランドリールームとの違い

室内干しスペース

既存の部屋やホールなどの一部に物干し設備を設ける方法

ランドリールーム

洗濯・乾燥・物干し・たたむ作業などをまとめる専用空間

と考えると分かりやすいでしょう。

既存サイトにはランドリールーム専用記事がすでにあるため、ランドリールームを作る場合の詳細はそちらと合わせて確認してください。

【関連記事:ランドリールームは必要?注文住宅で後悔しない洗濯動線の作り方

室内干しのメリット

まず、室内干しを新築時から計画するメリットを確認します。

天候に左右されにくい

雨の日でも室内で干せます。

梅雨時期だけでなく、突然の雨を気にしにくい点もメリットです。

夜でも洗濯しやすい

共働き家庭では、

夜に洗濯

室内へ干す

翌朝または翌日取り込む

という生活ができます。

「晴れている昼間に外へ干す」ことを前提にしなくて済みます。

花粉や周辺環境を気にしにくい

花粉・道路・周辺環境などの理由から、外干しを避けたい家庭にも向いています。

既存の都市部住宅記事でも、道路や隣家、防犯などの条件によって外干ししにくいケースがあるため、室内干しやランドリールームまで含めて洗濯動線を検討することをすすめています。

防犯面でも使いやすい

留守中に洗濯物を屋外へ出しておきたくない家庭なら、室内干しを基本にできます。

特に帰宅時間が遅い家庭では検討しやすいでしょう。

室内干しで後悔する理由

一方で、新築時に物干し設備を付けたものの、

「結局使いにくい」

となるケースも考えられます。

代表的なのは次のような問題です。

  • 洗濯機から遠い
  • 干せる量が足りない
  • 通路をふさぐ
  • 洗濯物が来客から見える
  • コンセントがない
  • 収納場所まで遠い
  • 物干し竿が高すぎる
  • ドアと干渉する

重要なのは、

物干し設備ではなく、洗濯という作業全体を設計すること

です。

どれくらいの広さが必要?

「室内干しスペースは何畳必要?」

と考えたくなりますが、全国共通の正解はありません。

家族人数が同じでも、

  • 毎日洗濯する
  • 2日に1回まとめ洗いする
  • 乾燥機を併用する
  • タオルだけ乾燥機
  • 衣類だけ干す

などで必要な物干し量は変わります。

現在の洗濯物を測る

新築前におすすめなのが、

現在使っている物干し竿の長さを測ること

です。

例えば、

現在の室内干し
竿A

竿B

ハンガーラック

でどれくらい使っているかを確認します。

「4人家族だから○畳」という考え方より、実際の洗濯物量を反映できます。

一番多い日の洗濯物を見る

通常日だけではなく、

  • バスタオル
  • シーツ
  • 子どもの体操着
  • 雨の日のまとめ洗い

などが重なった日を想像してください。

普段ぎりぎりの物干し量だと、洗濯物が増えた日に足りなくなります。

乾燥機と併用するなら小さくできる場合も

例えば、

乾燥機

  • タオル
  • 下着

室内干し

  • シャツ
  • おしゃれ着
  • 乾燥機に入れたくない衣類

と分ければ、室内干しスペースを抑えられる場合があります。

洗濯設備を先に決めてから必要量を考えましょう。

室内干しはどこがいい?

代表的な候補を順番に比較します。

洗面脱衣所

非常に分かりやすい場所です。

洗濯機が洗面脱衣所にあるなら、

洗う

取り出す

その場で干す

ことができます。

メリット

  • 洗濯機から近い
  • 濡れた洗濯物を運ばなくてよい
  • 生活空間から見えにくい
  • 家事動線を短くしやすい

という特徴があります。

洗面脱衣所のデメリット

問題は、家族が同時に使うことです。

洗濯物を干した状態で、

  • 洗顔
  • 着替え
  • 入浴
  • ドライヤー

をすると、邪魔になる可能性があります。

特にコンパクトな洗面脱衣所では注意してください。

洗濯物の下を歩かない?

物干し竿の位置を決めるときは、

洗面台

洗濯機

浴室

の移動を邪魔しないか確認します。

干していない状態だけで図面を見ないようにしましょう。

洗面所と脱衣所を分ける場合

既存サイトでは、洗面所と脱衣所を分ける専用記事があります。

洗面と脱衣を分けるなら、

  • 脱衣・ランドリー側に室内干し
  • 洗面は家族・来客が使用

という分け方もできます。

【関連記事:洗面所と脱衣所は分けるべき?注文住宅で後悔しない水回り動線

ランドリールーム

洗濯作業を一か所へまとめたい家庭には向いています。

洗濯機

室内干し

たたむ

収納

まで近づけやすいのがメリットです。

一方で、専用部屋を作るため床面積が必要になります。

ランドリールームを作るほどではない場合

「独立した3~4畳の部屋はいらない」

と考える家庭でも、

洗面脱衣所の一角

室内物干し

という方法があります。

0か100かで考える必要はありません。

2階ホール

意外に使いやすい候補です。

2階廊下・階段ホールに余裕があれば、物干し設備を設けられる場合があります。

メリット

  • 専用室を作らずに済む
  • 日中使わない空間を活用できる
  • 寝室・クローゼットが2階なら収納まで近い

という特徴があります。

2階ホールの注意点

洗濯機が1階なら、

濡れた洗濯物

階段

2階

へ運びます。

毎日の作業なので注意してください。

既存の都市部住宅記事でも、洗濯機・物干し・収納を別階にすると移動負担が増えることを指摘しています。

階段を洗濯カゴで上る?

実際の生活では、空の手で階段を上るわけではありません。

濡れた洗濯物が入ったカゴを持ちます。

両手がふさがる可能性もあります。

2階ホール干しを採用するなら、現在の洗濯量を持った状態を想像してください。

2階収納なら相性がよい

ファミリークローゼットや各寝室収納も2階なら、

干す

取り込む

しまう

まで同じ階にできます。

どの工程を短くするかで判断しましょう。

リビング横

LDK近くへ室内干しを設ける方法もあります。

暖房・冷房を使う生活空間に近く、洗濯物の状態を確認しやすいのが特徴です。

一方で最大の問題は、

洗濯物が見えること

です。

来客時に洗濯物が見えない?

例えば、

玄関

LDK

室内干し

が真正面なら、来客から洗濯物が見える場合があります。

普段は気にならなくても、

  • 来客
  • 宅配
  • 子どもの友達

が来ると気になる家庭があります。

リビング隣に小さなスペースを作る

完全なランドリールームにせず、

LDK

引き戸

室内干しスペース

のように区切る方法もあります。

使用時だけ閉められるため、視線を抑えやすくなります。

リビング内の物干しは家具にも注意

天井付け物干しをリビングに設けるなら、

  • ソファ
  • テレビ
  • ダイニングテーブル
  • 照明

との位置を確認してください。

物干しを下ろした状態で家具と干渉しないかを見ることが重要です。

ダイニングテーブルの上に干さない

図面上では天井が空いていても、真下にダイニングテーブルが来る場合があります。

洗濯物から水滴が落ちる可能性も考え、食事スペースとの位置関係を確認してください。

寝室

寝室へ室内物干し設備を付ける方法もあります。

洗濯物を収納するクローゼットが近いことがメリットです。

一方で、

  • 就寝空間
  • 洗濯物
  • 湿気
  • 家具

の関係を確認する必要があります。

ベッドの上に物干しを付けない

物干し設備の真下がベッドでは、

  • 干しにくい
  • 取り込みにくい

場合があります。

寝室なら、ベッドを置いた実寸図で物干し位置を確認しましょう。

子ども部屋は将来使えなくなる

子どもが小さいうちは空き部屋を室内干しにする家庭もあります。

しかし将来子ども部屋になれば、洗濯物を干せなくなります。

新築時だけ空いている部屋を恒久的な室内干し計画にしない

ことが重要です。

浴室

浴室乾燥設備を利用する方法もあります。

生活空間から洗濯物が見えにくい点がメリットです。

ただし、

  • 入浴
  • 洗濯
  • 乾燥

の時間が重ならないか確認してください。

夜に家族全員が入浴する時間帯に洗濯物を干したい家庭では、使い方を整理する必要があります。

浴室乾燥だけで足りる?

洗濯量や設備によります。

普段は乾燥機、雨の日だけ浴室乾燥という家庭もあれば、毎日大量に室内干しする家庭もあります。

設備名だけで判断せず、生活パターンから決めてください。

サンルーム・物干し専用空間

室内と屋外の中間のような物干し空間を設ける場合もあります。

ただし、

  • 夏の日射
  • 冬の温度
  • 掃除
  • 建築費

などを確認します。

「日当たりがよい=一年中快適に干せる」と単純に考えないことが大切です。

南向きなら乾きやすい?

室内干しでは、

方角だけで場所を決めない

ようにしましょう。

洗濯物の乾き方は、日射だけではなく空気の流れや室内環境にも関係します。

南側の一等地を室内干し専用にすることで、リビングや居室の窓配置が不利になる場合もあります。

窓は必要?

室内干しスペースだから必ず窓が必要とは限りません。

窓には採光などのメリットがありますが、

  • 収納壁が減る
  • カーテンと物干しが干渉する
  • 外から洗濯物が見える

場合もあります。

第135記事と同じく、窓は「なんとなく明るくするため」ではなく目的から決めましょう。

【関連記事:注文住宅の窓の位置で後悔しない!採光・視線・家具配置の決め方

窓を開ければ乾くとは限らない

天候や外気条件によっては窓を開けない方がよい日もあります。

そのため、

窓を開けることだけを室内干しの乾燥計画にしない

ことをおすすめします。

住宅会社へ、換気・空調・除湿設備などを含めて相談してください。

24時間換気があれば乾く?

ここは注意したいポイントです。

国土交通省によると、住宅ではシックハウス対策などのため、原則として換気回数0.5回/h以上の機械換気設備、いわゆる24時間換気システムなどが必要です。

しかし、この換気設備は住宅の空気環境を維持するための設備です。

したがって、

「24時間換気があるから大量の洗濯物も必ず短時間で乾く」

とは考えない方がよいでしょう。

室内干しについては、住宅の換気計画とは別に、

  • 干す量
  • 空気の動き
  • 除湿
  • 空調

などを設計担当者と確認してください。

寒いから24時間換気を止める?

室内干しの有無にかかわらず、自己判断で常時停止する前提の設計はおすすめできません。

国土交通省では、住宅の換気設備について、自宅にどのような設備が設置されているかを把握し、適切に換気することを案内しています。

住宅会社・設備メーカーの説明に従って使用してください。

除湿機を使うならコンセント必須

室内干しで後から困りやすいのが電源です。

除湿機を使うなら、

  • 置き場所
  • コンセント
  • コード
  • 排水・タンク処理

まで考えます。

延長コード前提にしない

洗面所から遠いコンセントまで延長コードを引くより、新築時に使う場所へ適切な電源を計画しておく方がすっきりします。

第134記事と合わせて電気図面で確認してください。

【関連記事:注文住宅のコンセント位置で後悔しない!配置・数の決め方

サーキュレーター等の置き場

空気を動かす機器を使用する予定なら、

  • 床置き
  • 棚置き

などの場所を決めておきます。

洗濯物の真下へ置いて通路をふさがないか確認しましょう。

コンセントを低い位置だけにしない?

使用予定の機器によって使いやすい高さは変わります。

どの商品をどこへ置く予定なのか住宅会社へ伝えて決めてください。

物干し金物の種類

室内干し設備にはさまざまなタイプがあります。

例えば、

  • 天井固定型
  • 昇降型
  • 着脱型
  • 壁付け型

などです。

商品によって必要な取付条件が異なります。

天井下地を確認する

非常に重要です。

既存の着工前チェック記事でも、室内物干しなどを取り付ける場合は、下地補強を確認して位置を図面へ記載することを推奨しています。

また、標準仕様記事でも室内物干しは、後から変更しにくい下地・配線計画として設計段階で確認する項目に挙げています。

住宅会社へ、

この位置に室内物干しを取り付けられる下地がありますか?

と確認してください。

後から好きな場所へ付けられる?

天井や壁の構造、製品条件などによって異なります。

「あとでホームセンターの商品を好きな場所へ付ければいい」

とは決めず、設計時に予定位置を伝えておく方が安心です。

物干し位置の高さ

高すぎると、

  • ハンガーを掛けにくい
  • 取り込みにくい

という問題があります。

反対に低すぎると、

  • 頭に当たる
  • 通行を邪魔する

場合があります。

家族の身長から決める

「一般的な高さ」だけではなく、実際に洗濯する人が使いやすいか確認してください。

完成見学会で同じ商品があれば操作してみると参考になります。

昇降式を検討する

使うときだけ下げ、使用後は上げられるタイプもあります。

ただし、

  • 操作方法
  • 耐荷重
  • メンテナンス

などは採用する製品の仕様を確認してください。

物干し竿を出しっぱなしにする?

毎日室内干しするなら、毎回着脱する設備が面倒になる家庭もあります。

一方、来客時に洗濯物を隠したいなら収納できる方が便利です。

使用頻度から選びましょう。

ドアと干渉しない?

室内物干しでよく確認したいポイントです。

例えば、

洗面ドア

物干し竿

が重なると、洗濯物を掛けた状態でドアを開けにくくなる場合があります。

引き戸でも確認する

引き戸なら扉そのものは室内へ出ませんが、

  • 洗濯物
  • スイッチ

との位置関係があります。

図面では必ず物干し竿を下ろした状態まで確認しましょう。

窓・カーテンとの干渉

窓前へ洗濯物を干す場合、

  • カーテン
  • ロールスクリーン
  • 窓開閉

を邪魔しないか確認します。

室内干し中も窓を操作したいなら重要です。

照明と干渉しない?

天井には、

  • 照明
  • ダウンライト
  • 火災警報器
  • 換気設備

などがあります。

室内物干しだけを最後に追加すると配置が窮屈になる場合があります。

設備を天井伏図などでまとめて確認してください。

エアコンの真正面でいい?

空調と室内干しの関係は住宅や設備によって異なります。

「エアコンの風を直接当てれば絶対に正解」と決めず、

  • 家族が過ごす場所
  • 洗濯物
  • エアコン位置

を含めて住宅会社へ相談してください。

室内干しスペースに収納は必要?

洗濯物を干すだけなら不要な場合もあります。

しかし、

  • ハンガー
  • 洗濯ばさみ
  • 洗剤
  • アイロン

などをどこへ置くか考えましょう。

ハンガー収納を作る

ハンガーを毎回別室から運ぶと面倒です。

物干し場所の近くへ、

  • ハンガーパイプ
  • 小型収納
  • かご

などを設置すると使いやすくなります。

洗濯カゴ置き場

洗濯カゴは意外に大きな物です。

図面に、

「洗濯機は入った」

だけでは不十分です。

  • 洗濯前の衣類
  • 洗濯後の衣類

を入れるカゴがどこにあるか確認してください。

たたむ場所を決める

乾いた洗濯物を、


ベッド
ソファ

へ持っていってたたむ家庭も多いでしょう。

新築では、

  • カウンター
  • 作業台

を設ける方法もあります。

ただし本当に立ってたたむ習慣があるか考えてください。

カウンターを作って使わない例

「ランドリーにはカウンターが必要」

と思って作っても、

  • 洗濯カゴ置き
  • 日用品置き

になり、衣類をたたまない家庭もあります。

現在の家事方法に合うか確認しましょう。

干したまま収納する?

最近は、

洗う

干す

ハンガーのまま収納

という方法を採用する家庭もあります。

この場合は、

室内干しとクローゼットの距離

が非常に重要になります。

ファミリークローゼットと近づける

例えば、

ランドリー

ファミリークローゼット

なら、乾いた衣類を短距離で収納できます。

既存サイトにはファミリークローゼット専用記事があります。

【関連記事:ファミリークローゼットは必要?注文住宅で後悔しない収納動線

収納まで階段を使わない?

室内干しが1階、家族全員の衣類が2階なら、乾いた洗濯物を毎回階段で運びます。

濡れた状態より軽くても毎日の家事です。

「干す場所」だけ最適化しないことが重要です。

タオル収納は洗面近く

タオルを室内干しした後、

洗面
浴室

で使うなら、その近くへ収納した方が移動を減らせます。

衣類とタオルを別の場所へ収納する方法もあります。

室内干しと回遊動線

第138記事で解説した回遊動線を組み合わせる方法もあります。

例えば、

洗面

ランドリー

ファミリークローゼット

LDK

という形です。

ただし通り抜けを増やすことで収納壁が減る場合があります。

【関連記事:回遊動線は後悔する?注文住宅で失敗しない間取りの作り方

通路に干さない

回遊動線上へ洗濯物を干すと、

「回遊できるけれど洗濯中は通れない」

という状態になります。

物干し設備を下ろした状態で通路を確認してください。

廊下を室内干しにする?

廊下やホールを物干しに活用できる場合があります。

専用室を増やさずに済むメリットがあります。

しかし、

人が通る場所と洗濯物を干す場所が重なる

点には注意してください。

廊下幅だけで判断しない

人が通れる幅が残っていても、

  • タオル
  • シーツ

が横へ広がります。

実際に洗濯物を掛けた状態を想像してください。

玄関から見えない?

廊下干しの場合、玄関から洗濯物が見えることがあります。

第144記事で解説した玄関ホールの視線と合わせて確認しましょう。

【関連記事:玄関ホールは必要?注文住宅で後悔しない広さ・視線・動線

2階リビング住宅ではどこへ干す?

第142記事の2階リビングでは、洗濯機・浴室も2階へ集める場合があります。

その場合、

2階洗濯

2階室内干し

2階収納

とまとめやすくなります。

【関連記事:2階リビングは後悔する?注文住宅で失敗しない間取りと生活動線

水回りが1階なら注意

2階リビングでも浴室・洗濯機が1階なら、洗濯物を上へ運ぶ可能性があります。

階数ではなく工程で比較してください。

室内干しと間取りの優先順位

室内干しを重視しすぎて、

  • LDK
  • 収納
  • 洗面
  • 子ども部屋

が狭くなることもあります。

そこで、3つの案を比較してみましょう。

A案

専用ランドリールーム

B案

洗面脱衣所+物干し

C案

2階ホール+物干し

です。

何を優先するか

比較するのは、

  • 床面積
  • 建築費
  • 洗濯機との距離
  • 収納との距離
  • 来客からの視線
  • 毎日の移動

です。

「ランドリールームが人気だから」ではなく、自分の家事方法で決めてください。

室内干し設備は標準仕様?

住宅会社によって異なります。

物干し金物本体だけでなく、

  • 取付費
  • 下地
  • 竿
  • 電源

などの扱いを確認してください。

既存の標準仕様記事でも、室内物干しを予定している場合は下地などを設計段階で確認することを挙げています。

見積もりに含まれているか確認する

図面に物干し記号があっても、

  • 本体
  • 取付
  • 竿

のすべてが含まれているとは限りません。

最終見積書・仕様書を照合してください。

完成見学会で室内干しを見る

完成見学会は非常に参考になります。

見るポイントは、

  • 洗濯機との距離
  • 物干し竿の高さ
  • 物干し量
  • 通路
  • コンセント
  • 収納

です。

【関連記事:完成見学会で見るところは?注文住宅のチェックポイント

実際に物干しを下げてもらう

昇降式・着脱式の場合は、住宅会社の許可を得て操作方法を見せてもらうと分かりやすくなります。

確認するのは、

  • 操作しやすさ
  • 高さ
  • 竿位置

です。

洗濯機から歩いてみる

室内干しスペースだけを見るのではなく、

洗濯機

物干し

収納

を実際に歩きます。

家事動線として評価してください。

住宅会社へ聞きたい10の質問

1.我が家の洗濯量ならどこに室内干しするのが便利ですか?

生活スタイルから提案してもらいます。

2.洗濯機から何歩ですか?

移動距離を確認します。

3.一度にどれくらい干せますか?

物干し量を確認します。

4.乾燥機を併用すると必要スペースは変わりますか?

設備と一緒に考えます。

5.除湿機などを使う場合、コンセントはありますか?

電源を確認します。

6.室内物干しの下地は入っていますか?

取付条件を確認します。

7.物干しを使用中でも家族が通れますか?

通路を確認します。

8.来客から洗濯物が見えませんか?

視線を確認します。

9.乾いた洗濯物はどこへ収納しますか?

収納動線を確認します。

10.似た室内干しスペースを見学できますか?

実物で確認します。

室内干しスペースチェックリスト

洗濯量

  • 1日の洗濯回数を確認した
  • 一番多い日の量を確認した
  • 現在の物干し長さを測った
  • シーツを干す場所を考えた
  • 乾燥機との役割を分けた

場所

  • 洗面脱衣所
  • ランドリールーム
  • 2階ホール
  • リビング横
  • 寝室
  • 浴室

を比較した

動線

  • 洗濯機から近い
  • 階段を使わないか確認した
  • 取り込む場所を決めた
  • たたむ場所を決めた
  • 収納までの距離を確認した

物干し

  • 竿の長さを確認した
  • 竿の高さを確認した
  • 昇降方法を確認した
  • 下地を確認した
  • 耐荷重など採用製品の仕様を確認した

通路

  • 洗濯物を干しても通れる
  • ドアと干渉しない
  • 窓と干渉しない
  • カーテンと干渉しない
  • 家具と干渉しない

電気・設備

  • 除湿機用コンセントを確認した
  • 空気を動かす機器の置き場を決めた
  • 照明を確認した
  • 換気設備を確認した
  • エアコンとの位置を確認した

収納

  • ハンガー置き場を決めた
  • 洗濯カゴ置き場を決めた
  • 洗剤収納を決めた
  • タオル収納を決めた
  • 衣類収納との距離を確認した

視線

  • 玄関から見えない
  • LDKから気にならない
  • 来客時に隠せる
  • 子どもの友達から見えにくい

将来

  • 子ども部屋を室内干し前提にしていない
  • 家族人数の変化を考えた
  • 乾燥機導入後も使える
  • 老後も使いやすい高さにできる

よくある質問

室内干しスペースはどこがおすすめですか?

洗濯機・収納との位置関係によります。

洗面脱衣所、ランドリールーム、2階ホールなどが候補ですが、最も重要なのは洗う・干す・しまう移動を短くできることです。

室内干しは何畳必要ですか?

家族人数だけでは決められません。

洗濯頻度、乾燥機の使用、干す衣類の種類によって異なります。

現在使っている物干しスペースを測る方法がおすすめです。

ランドリールームは必須ですか?

必須ではありません。

洗面脱衣所や2階ホールへ室内物干しを設ける方法もあります。

既存サイトにはランドリールーム専用記事がありますので、専用室を検討する場合は合わせて確認してください。

洗面脱衣所に室内干ししてもいい?

洗濯機から近く便利です。

ただし、家族の着替え・入浴・洗面動線を洗濯物が邪魔しないか確認してください。

2階ホール干しは便利?

収納も2階なら便利な場合があります。

一方、洗濯機が1階なら濡れた洗濯物を階段で運ぶことになります。

リビング干しは後悔しますか?

家事のしやすさでは便利な場合がありますが、生活感・来客からの視線が気になる可能性があります。

使用中の見え方を確認してください。

室内干しに窓は必要?

必須ではありません。

窓だけに乾燥を頼らず、住宅の換気・空調・除湿方法を含めて考えてください。

24時間換気があれば洗濯物は乾きますか?

24時間換気は、住宅内の適切な空気環境を維持するための設備です。国土交通省では住宅について原則0.5回/h以上の機械換気設備が必要と説明しています。

大量の洗濯物の乾燥能力とは別に考え、必要に応じて空調・除湿などを住宅会社へ相談してください。

除湿機用コンセントは必要?

除湿機を使う予定なら、新築時に使いやすい位置へコンセントを検討することをおすすめします。

室内物干しは後付けできますか?

住宅や製品によって可能な場合がありますが、取付下地や天井・壁の条件があります。

新築時に位置が決まっているなら下地を含めて設計しておく方が確認しやすくなります。既存の着工前記事でも、室内物干しは下地補強を確認する設備として挙げています。

物干し竿は高い方がいい?

高ければ通行しやすくなりますが、洗濯物を掛けにくくなる場合があります。

主に洗濯する人の身長や採用設備の操作方法に合わせて決めましょう。

室内干しスペースに収納は必要?

必須ではありませんが、ハンガー・洗濯カゴ・洗剤などを近くに置けると便利です。

ファミリークローゼットと隣接させた方がいい?

乾いた衣類をハンガーのまま収納する家庭では便利です。

ただし収納量や回遊通路とのバランスも確認してください。

浴室乾燥があれば室内干しスペースはいらない?

家庭によります。

浴室乾燥をいつ・どれくらい使うか、入浴時間と重ならないかを確認してください。

乾燥機があれば室内干しはいらない?

乾燥機に入れたくない衣類を干す可能性があります。

完全になくす前に、現在乾燥機を使わず干している衣類を確認してください。

完成見学会では何を見ればいい?

洗濯機から物干し、物干しから収納まで実際に歩いてください。

物干し設備を使用した状態で通路・扉・窓が使えるかも確認しましょう。

まとめ|室内干しは「干す場所」ではなく洗濯動線で決める

室内干しスペースには、

  • 雨の日でも干しやすい
  • 夜でも洗濯しやすい
  • 外部環境を気にしにくい
  • 防犯面で外干しを避けやすい

というメリットがあります。

一方で、場所を間違えると、

  • 洗濯機から遠い
  • 階段を毎日往復する
  • 通路をふさぐ
  • 来客から洗濯物が見える
  • 干せる量が足りない
  • コンセントがない
  • 収納まで遠い

という後悔につながります。

既存の都市部住宅記事でも、洗濯機・干す場所・室内干しスペース・バルコニー・ファミリークローゼットなどをまとめて考える重要性を挙げています。

また、新築時に室内物干しを設置する場合は、取付位置だけではなく下地補強も確認する必要があります。既存の着工前チェック記事でも、室内物干しは設計段階で下地位置を図面へ反映すべき設備として扱っています。

最後に、確認ポイントをまとめます。

  • 現在の洗濯量を確認する
  • 一番多い日の洗濯量を見る
  • 現在の物干し長さを測る
  • 乾燥機に入れる物を決める
  • 室内干しする衣類を決める
  • 洗濯機との距離を見る
  • 階段移動を確認する
  • 洗面脱衣所を検討する
  • ランドリールームと比較する
  • 2階ホールと比較する
  • リビング干しと比較する
  • 浴室乾燥と比較する
  • 窓だけに乾燥を頼らない
  • 換気計画を確認する
  • 除湿機等の使用を考える
  • コンセントを確認する
  • 室内物干しの下地を確認する
  • 物干しの高さを確認する
  • ドアとの干渉を見る
  • 窓・カーテンとの干渉を見る
  • 通路をふさがないか確認する
  • ハンガー置き場を作る
  • 洗濯カゴ置き場を作る
  • たたむ場所を決める
  • 衣類収納までの距離を見る
  • 完成見学会で実物を見る

国土交通省では、住宅について原則として0.5回/h以上の機械換気設備、いわゆる24時間換気システムなどを求めていますが、これは住宅の適切な空気環境を確保するための設備です。

室内干しでは、

換気設備があるから大丈夫

だけで終わらせず、

洗濯量・空気の動き・空調・除湿・家事動線

まで住宅会社と確認してください。

特に住宅会社へは、次の7つを質問するのがおすすめです。

  1. 私たちの洗濯量なら、どこに干すのが最も移動が少ないですか
  2. 一度に干せる物干し長さは十分ですか
  3. 洗濯物を干した状態でも家族が通れますか
  4. 除湿機などを使う場合のコンセントはありますか
  5. 室内物干し用の下地は最終図面へ入っていますか
  6. 乾いた洗濯物をどこでたたみ、どこへ収納しますか
  7. 同じような室内干しスペースを完成住宅で見学できますか

室内干しスペースで最も避けたいのは、

「空いている天井があるから、ここに物干しを付けよう」

という決め方です。

重要なのは、

洗う場所→干す場所→乾かす方法→収納する場所

を一続きで考えることです。

専用ランドリールームを作らなくても、この4つが近く、家族の通行や来客の視線を邪魔しなければ、コンパクトでも使いやすい室内干しスペースを作れます。

※室内干しスペースの適切な広さ・換気・空調・除湿方法、室内物干し金物の取付条件は、住宅の間取り、家族の洗濯量、換気設備、採用製品などによって異なります。畳数や物干し本数だけで判断せず、実際の洗濯量と生活動線をもとに住宅会社・設計担当者・設備担当者へ確認してください。

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