間取り・住宅設備

玄関ホールは必要?注文住宅で後悔しない広さ・視線・動線

本記事はプロモーション(PR広告)を含みます。

注文住宅の間取りを考えていると、

「玄関ホールは広くした方がいい?」

「廊下を減らしたいから玄関から直接LDKでもいい?」

「シューズクロークがあればホールは狭くても大丈夫?」

と迷うことがあります。

玄関ホールは、LDKやキッチンのように長時間過ごす場所ではありません。そのため、限られた床面積を有効に使うために小さくしたいと考えるのは自然です。

一方で玄関ホールには、単なる通路だけではなく、

  • 玄関ドアを開けたときの視線を遮る
  • 外気とLDKを直接つなげない
  • 来客対応をする
  • 靴を履く・脱ぐ
  • 家族がすれ違う
  • 荷物を一時的に置く
  • トイレや階段への動線を整理する

という役割があります。

既存の駅近住宅の記事でも、道路からの視線や防犯・プライバシーを考え、「玄関を開けたときLDKが見えないか」を確認することを重要なポイントとして挙げています。

第141記事では「廊下なし間取り」を解説しましたが、玄関ホールについても考え方は同じです。

広いほど良いわけでも、完全になくせば効率的というわけでもありません。

この記事では、玄関ホールの必要性、広さの考え方、玄関からLDKが丸見えになる問題、来客・帰宅動線、収納、トイレ、階段、洗面との位置関係まで、後悔しない間取りの作り方を詳しく解説します。

この記事のポイント

  • 玄関ホールは必ず広くする必要はない
  • 完全になくす場合は視線と外気を確認する
  • 玄関を開けてLDKが丸見えにならないか確認する
  • 宅配対応時の視線を考える
  • 家族人数に合わせて靴を履くスペースを確保する
  • シューズクロークとホールの役割を分ける
  • 帰宅動線は荷物まで含めて考える
  • トイレのドアが玄関正面にならないか確認する
  • 階段との距離を確認する
  • 洗面までの帰宅動線も考える
  • コートやバッグの置き場所を決める
  • ベビーカー・ランドセルの置き場所を確認する
  • 玄関ホールを広くしすぎてLDKを削らない
  • 廊下なし間取りとのバランスを見る
  • 「何畳必要か」より玄関で行う行動から決める

結論|玄関ホールは「必要な役割」だけ残す

玄関ホールを考えるとき、

「玄関ホールは何畳必要ですか?」

と数字から決めるのはおすすめできません。

先に、

玄関で誰が、何をするのか

を書き出してください。

例えば4人家族なら、


家族4人が靴を履く

夕方
子ども2人が帰宅

ランドセル

上着

手洗い


宅配便を受け取る

休日
ベビーカーや買い物袋を持って出入りする

という使い方があります。

この生活なら、

  • 靴を履く場所
  • 人がすれ違う場所
  • 荷物の一時置き
  • 収納
  • 宅配対応

が必要です。

逆に夫婦2人で荷物も少なく、大きな玄関収納も別にあるなら、広いホールは不要かもしれません。

つまり、

家族人数+帰宅動線+収納+来客+視線

から必要な玄関ホールを決めることが基本です。

玄関ホールとは?

玄関ホールとは、一般的に玄関の土間部分から室内へ上がった先にあるスペースです。

例えば、

玄関ドア

土間

上がり框

玄関ホール

LDK・廊下・階段

という配置です。

住宅によっては、

玄関

すぐLDK

となり、独立した玄関ホールをほとんど設けない場合もあります。

どちらが正解というわけではありません。

玄関ホールの役割

玄関ホールには複数の役割があります。

外と室内を切り替える

玄関は、

屋外と生活空間の境界

です。

靴を脱いだあと、すぐリビングへ入る住宅もあれば、少しホールを挟んでから生活空間へ入る住宅もあります。

来客対応をする

宅配便や短時間の来客なら、LDKまで案内せず玄関周辺だけで対応します。

その際、

玄関ドアを開ける

LDKが丸見え

という間取りかどうかでプライバシーが変わります。

家族が靴を履く

家族人数が多い場合、朝に玄関へ人が集中します。

例えば、


靴を履く

子ども
靴を探す


荷物を持つ

という場面です。

ホールが小さすぎると、玄関周辺で渋滞する可能性があります。

荷物を置く

帰宅時には、

  • 買い物袋
  • バッグ
  • ランドセル
  • 宅配荷物

などを一時的に置くことがあります。

床面積だけでなく、物を置いても通れるか確認してください。

玄関ホールは広い方がいい?

必ずしもそうではありません。

玄関は住宅の第一印象になるため、展示場などでは広く作られていることがあります。

しかし一般的な住宅で玄関ホールを広くしすぎれば、

  • LDK
  • 収納
  • 洗面
  • 個室

へ使える面積が減ります。

特に30坪前後など延床面積が限られる住宅では、優先順位が重要です。

広く見せる方法は面積だけではない

玄関を広く見せたい場合、

単純に床面積を広げる以外にも、

  • 照明
  • 吹き抜け
  • 視線の抜け
  • 収納扉の色
  • 壁面

などを工夫できます。

ただし採光のために窓を増やせば、

  • 収納壁が減る
  • 外から見える

という問題もあるため、目的を確認しましょう。

玄関ホールなしはあり?

可能です。

例えば、

玄関

ドア

すぐLDK

という間取りなら、独立したホールを最小限にできます。

床面積をLDKへ回しやすい点がメリットです。

玄関ホールなしのメリット

面積を節約できる

限られた住宅面積では大きなメリットです。

特に都市部や狭小地では、玄関周辺をコンパクトにすることで居住空間を確保しやすくなります。

既存の都市部住宅の記事でも、狭い敷地では収納や動線を最初から計画し、限られた床面積を有効に使うことを重視しています。

LDKとの移動が短い

玄関からすぐLDKなら帰宅動線は短くなります。

高齢になった場合も移動距離自体は抑えやすいでしょう。

玄関ホールなしのデメリット

一方で、注意したい点があります。

玄関からLDKが丸見えになりやすい

最も大きな問題です。

宅配便が来て玄関ドアを開けたとき、

  • ソファ
  • ダイニング
  • キッチン
  • 洗濯物

まで見える可能性があります。

既存の駅近住宅記事でも、「玄関を開けたときLDKが見えないか」を防犯・プライバシー上の確認項目としています。

視線を90度曲げる

玄関ホールを広くしなくても、

玄関ドア



横方向にLDK入口

とすることで、玄関からの視線をずらせる場合があります。

重要なのは、

玄関からLDKまでの距離ではなく、一直線に見えるかどうか

です。

壁や収納で目隠しする

例えば玄関とLDKの間へ、

  • 靴収納
  • コート収納

などを配置し、視線を遮る方法があります。

収納を目隠しとしても使えれば、面積を有効活用しやすくなります。

玄関ドアを開けると外気が入りやすい

玄関とLDKが直接つながる間取りでは、ドアを開けたときに外気の影響を感じやすい場合があります。

ただし実際の体感は、

  • 住宅性能
  • 玄関ドア性能
  • 間取り
  • 地域

などによって変わります。

「玄関ホールなしだから必ず寒い」とは言えません。

住宅全体の断熱・空調計画として確認してください。

リビングドアを設ける方法

玄関ホールは小さくても、

玄関

短いホール

リビングドア

LDK

とすれば、空間を分けられます。

完全オープンにする場合との違いを住宅会社へ確認しましょう。

玄関ホールとシューズクローク

第144記事で特に分けて考えたいポイントです。

玄関ホール

人が移動する場所

シューズクローク

物を収納する場所

です。

広いシューズクロークを作っても、ホールが狭すぎれば人の出入りは不便になります。

逆に広いホールがあっても収納がなければ、靴や荷物で散らかります。

玄関収納とのバランスを見る

既存サイトには、玄関収納・土間収納を単独で扱う記事があります。玄関では靴だけでなく、ベビーカー、自転車用品、外遊び道具、コートなど、何を収納するかから計画することが重要です。

【関連記事:玄関収納・土間収納は必要?注文住宅で後悔しない帰宅動線

シューズクロークを広くしすぎない

3畳のシューズクロークを作ったために、

玄関ホールが狭い
LDKが狭い

という状態では、本当に使いやすいか再検討が必要です。

収納物を一覧にし、必要量から広さを決めましょう。

ウォークスルー玄関は便利?

例えば、

玄関

シューズクローク

ファミリークローゼット

LDK

と通り抜けられる間取りがあります。

帰宅動線として魅力があります。

一方、通路部分には物を収納できないため、同じ床面積でも収納量が減る場合があります。

第138記事の回遊動線と同様、

通り抜けできること自体を目的にしない

ことが大切です。

【関連記事:回遊動線は後悔する?注文住宅で失敗しない間取りの作り方

家族玄関は本当に使う?

来客用と家族用を分ける間取りもあります。

来客

玄関

ホール

LDK

家族

玄関

シューズクローク

LDK

です。

便利ですが、家族用通路が狭いと、

「結局いつも来客側から出入りする」

ことがあります。

荷物を持って通れるか

家族用玄関は、

  • 買い物袋
  • 子ども
  • バッグ
  • ベビーカー

を持った状態で通れるか確認してください。

何も持っていない状態の図面だけでは判断しにくい部分です。

玄関とリビングの位置

玄関からLDKへ直接入る間取りでは、家具配置も重要です。

例えば、

玄関ドア

リビング入口

ソファ

となれば、帰宅するたびソファの横を通ります。

落ち着かないと感じる場合があります。

テレビ前を横切らない?

玄関から階段・洗面へ移動するために、

テレビ

家族の通路

となる間取りは注意します。

第141記事で解説した「LDK内の見えない廊下」と同じ問題です。

【関連記事:廊下なしの間取りは後悔する?注文住宅で失敗しない作り方

ダイニング横を通らない?

玄関からキッチンへ移動するとき、ダイニングチェアの後ろを毎回通る間取りもあります。

家族が座った状態でも十分通れるか確認しましょう。

玄関と階段

玄関ホールへ階段を設置する間取りもあります。

メリット

LDKを通らず2階へ行ける

デメリット

子どもが帰宅後そのまま2階へ行きやすい

という特徴があります。

玄関階段とリビング階段を比較する

玄関ホール階段

玄関から直接2階へ行きやすい

リビング階段

LDKを通って2階へ行きやすい

という違いがあります。

第136記事で解説したように、リビング階段では家族動線だけでなく、冷暖房・音・においも確認する必要があります。

【関連記事:リビング階段は寒い?注文住宅で後悔しない間取りと対策

玄関階段は来客時に便利?

例えば2階に子ども部屋があり友達が来た場合、

玄関

階段

子ども部屋

とLDKを通らず移動できます。

これを、

「リビングを見られなくて便利」

と感じる家庭もあれば、

「誰が来たか分かりにくい」

と感じる家庭もあります。

玄関とトイレ

玄関付近にトイレを作る間取りは多くあります。

来客が使いやすく、LDKからも少し離しやすいのがメリットです。

一方で、

玄関ドア正面にトイレドア

となる配置は確認してください。

来客中にトイレから出にくい?

玄関で来客対応している最中にトイレから家族が出る場面もあります。

玄関とトイレを近づける場合は、

  • ドアの向き
  • 視線

を確認しましょう。

トイレのドアを開けた状態を見る

間取り図ではトイレドアを閉じた状態だけを見がちです。

実際には、

開ける

出る

手洗い

という動作があります。

既存のトイレ記事でも、音・におい・来客動線を含めて位置を考えることが重要です。サイトマップ上でも玄関収納と並ぶ間取り・住宅設備の主要テーマとして掲載されています。

【関連記事:トイレの位置で後悔しない間取り|音・におい・来客動線の考え方

玄関と洗面

帰宅後すぐ手洗いをしたい家庭では、

玄関

洗面

LDK

という動線が人気です。

ただし、玄関から洗面を近づけるだけで使いやすいとは限りません。

洗面台が玄関から丸見え?

玄関ホールにオープン洗面を設けると、

  • 帰宅後すぐ使える
  • 来客も使いやすい

というメリットがあります。

一方、

  • 歯ブラシ
  • タオル
  • 水はね

などが玄関から見える可能性があります。

「手洗い専用」なのか「家族のメイン洗面」なのかを決めましょう。

玄関手洗いを追加する?

感染症対策などをきっかけに玄関付近へ手洗いを設ける住宅もあります。

しかし、

メイン洗面

玄関手洗い

となれば、

  • 費用
  • 掃除
  • 給排水
  • 床面積

も増えます。

毎日の使用頻度から判断してください。

回遊動線に組み込む

例えば、

玄関

ファミリークローゼット

洗面

LDK

という帰宅動線もあります。

便利ですが、通路のために収納量が減らないか確認します。

玄関とファミリークローゼット

帰宅後に、

  • コート
  • バッグ
  • 制服

を収納するなら玄関近くのファミリークローゼットが便利な場合があります。

ただし、家族全員の衣類を玄関近くへ集約する必要が本当にあるか確認してください。

【関連記事:ファミリークローゼットは必要?注文住宅で後悔しない収納動線

コート収納は必要?

玄関付近にあると便利な収納の一つです。

冬に、

帰宅

コートを脱ぐ

収納

LDK

とできます。

リビングの椅子へコートを置く習慣を減らしやすくなります。

花粉・雨対策にも使える

外で着た上着を室内奥まで持ち込みたくない家庭にも便利です。

ただし衣類収納なので、収納方法・換気などについて住宅会社へ相談してください。

バッグ置き場を決める

玄関ホールで意外に忘れやすいものです。

帰宅後、

バッグ

ダイニングチェア

になりやすい家庭なら、玄関からLDKまでの途中へバッグ置き場を設ける方法があります。

ランドセル置き場

子育て家庭では重要です。

帰宅後、

玄関

ランドセル

手洗い

LDK

のどこでランドセルを置くのか決めましょう。

子ども部屋が2階だからといって、毎日ランドセルを2階へ持っていくとは限りません。

ベビーカー置き場

小さい子どもがいる家庭では、玄関で大きなスペースを取ります。

既存の都市部住宅記事でも、玄関周辺に必要な物としてベビーカー・自転車用品・外遊び道具などを挙げ、玄関収納を早い段階で考えることを推奨しています。

ベビーカーを開いたまま置く?

収納寸法を決める前に、

  • 畳んで置く
  • 開いたまま置く

のどちらか決めます。

毎日使う時期は開いたままの方が便利な場合があります。

電動自転車バッテリー

玄関付近で充電する家庭もあります。

その場合は、

  • 収納
  • コンセント
  • 充電器

の位置を確認してください。

第134記事で解説したように、玄関も電源を忘れやすい場所です。

【関連記事:注文住宅のコンセント位置で後悔しない!配置・数の決め方

玄関ホールのコンセント

用途として考えられるのは、

  • 電動自転車
  • 掃除機
  • 季節装飾
  • 電気機器

などです。

将来使う可能性まで確認して住宅会社へ相談しましょう。

掃除機をどこに置く?

玄関床には、

などが入りやすいため、掃除用品を玄関付近へ置くと便利な家庭があります。

階段下収納が近いなら掃除機収納として使う方法もあります。

【関連記事:階段下収納は使いにくい?注文住宅で後悔しない作り方

玄関ホールに窓は必要?

必須ではありません。

窓を設ければ自然光を取り込みやすくなります。

一方で、

  • 靴収納の壁が減る
  • 外から室内が見える
  • 掃除する窓が増える

という面もあります。

明るさは玄関ドアでも変わる

玄関ドアのデザインによっては採光部分を設ける商品もあります。

玄関窓を追加する前に、

  • 玄関ドア
  • 室内ドア
  • 周辺窓

を含めて採光計画を考えましょう。

窓を付けるなら視線を見る

玄関窓が道路側にある場合、

室内の人影や玄関の様子が外からどの程度見えるか確認します。

第135記事と同様、

窓は明るさだけでなく外から見る

ことが重要です。

【関連記事:注文住宅の窓の位置で後悔しない!採光・視線・家具配置の決め方

玄関ホールの照明

夜の使いやすさも重要です。

帰宅したとき、

玄関ドアを開ける

暗い

スイッチを探す

という状態にならないようにします。

人感センサーを検討する

両手に買い物袋を持っている場合など、人感センサー照明を便利に感じる家庭があります。

ただし、

  • 検知範囲
  • 点灯時間
  • 玄関外照明との関係

を住宅会社へ確認してください。

シューズクローク内の照明

玄関ホールは明るくてもシューズクロークの奥が暗いことがあります。

収納内部も照明が必要か確認しましょう。

玄関に鏡は必要?

外出前に、

  • 服装
  • 身だしなみ

を確認できます。

大型ミラーを付けるなら、

  • 収納扉
  • スイッチ
  • コンセント

との位置関係を確認します。

鏡で広く見える?

玄関を視覚的に広く感じさせる方法の一つですが、鏡の正面へ、

  • トイレ
  • 収納内部

など見せたくない場所が映らないか確認してください。

玄関ホールとドア

玄関周辺は複数の建具が集まりやすい場所です。

例えば、

  • リビングドア
  • トイレドア
  • 収納ドア

があります。

ドア同士がぶつからない?

開き戸同士が近いと、同時に開けたとき干渉する可能性があります。

既存の間取り変更記事でも、玄関はドアの向き・収納・窓・コンセント・スイッチを最終確認項目にしています。

玄関ドアの開き方も確認

玄関ドアを開けたとき、

  • 外壁
  • ポーチ
  • 荷物

と干渉しないか確認します。

風が強い地域などでは住宅会社から適切な仕様の説明を受けましょう。

リビングドアの位置

玄関からLDKへ入った瞬間、

  • キッチン
  • ソファ
  • テレビ

のどれが見えるか確認します。

正面にキッチンが見えるのが気になる家庭もあります。

玄関ホールの収納は何を置く?

玄関収納を作るなら、収納物を具体化します。

家族全員分

外用品

  • レインコート
  • 自転車用品
  • 外遊び道具

日用品

  • マスク
  • ティッシュ
  • 防災用品

などです。

既存の都市部住宅記事でも、玄関周辺には靴以外にも多くの物が集まりやすく、収納計画を甘く見ると玄関が散らかりやすいとしています。

靴箱だけで足りる?

家族人数や靴の所有数によります。

例えば、

4人家族
1人10足

なら40足です。

さらに、

  • 長靴
  • ブーツ
  • サンダル

などがあります。

現在持っている靴を一度数えてみましょう。

防災用品を玄関に置く?

避難時に持ち出したい防災バッグを玄関付近へ収納する家庭もあります。

ただし、日常の靴や荷物に埋もれない場所を確保しましょう。

宅配荷物の一時置き

宅配便を受け取ったあと、

玄関

LDK

へすぐ運ばない場合があります。

大きな荷物を一時的に置いても通れるか確認すると便利です。

玄関とパントリー

買い物動線を重視する場合、

玄関

パントリー

キッチン

とする方法があります。

重い食品をすぐ収納できます。

一方、パントリーを通路にすると収納壁が減るため、収納量も確認してください。

【関連記事:パントリーは必要?注文住宅で後悔しないキッチン収納の作り方

2階リビングでは特に玄関動線が重要

第142記事で解説した2階リビングでは、

玄関

階段

2階LDK

となります。

そのため玄関ホールと階段の距離が日常動線へ直接影響します。

【関連記事:2階リビングは後悔する?注文住宅で失敗しない間取りと生活動線

買い物袋を持った動線を見る

2階リビングなら特に、

駐車場

玄関

ホール

階段

までスムーズか確認してください。

玄関収納の扉や家族の靴が邪魔にならないかも見ます。

玄関ホールと外構

玄関は室内だけで決めないことも重要です。

外から、

駐車場

アプローチ

玄関ポーチ

玄関ホール

まで一つの動線です。

雨の日を想像する

雨の日には、

  • 濡れたコート
  • 買い物袋
  • 子ども

が同時に玄関へ入ります。

晴れの日より必要なスペースが増えます。

傘置き場を決める

傘を、

  • 屋外
  • 土間
  • シューズクローク

のどこへ置くか決めましょう。

濡れた物を収納する場合は、住宅会社へ適切な収納方法を相談してください。

駐車場との距離

車から玄関まで遠いと、

買い物
子ども

の場面で不便になります。

家の中だけでなく配置図・外構図でも確認してください。

玄関ホールは寒い?

玄関周辺は外部と近いため、冬の寒さを心配する方もいます。

ただし体感は、

  • 地域
  • 玄関ドア性能
  • 断熱性能
  • 間取り
  • 暖房方式

によって異なります。

玄関ホールを広くすれば暖かい、狭くすれば寒いという単純なものではありません。

玄関ドア性能を確認する

高気密高断熱住宅を希望する場合は、窓だけではなく玄関ドアの断熱仕様も確認してください。

標準仕様書で、

  • 商品
  • 断熱仕様

などを確認します。

玄関とLDKを分けるか

寒冷地などでは特に、玄関とLDKの間に建具を設ける提案を受けることがあります。

地域・住宅性能によって適切な方法は異なるため、住宅会社へ確認してください。

玄関ホールと老後

将来を考えるなら、

  • 段差
  • 靴の脱ぎ履き
  • 手すり
  • 通路

にも目を向けます。

若い時は気にならなくても、高齢になると座って靴を履きたい場合があります。

ベンチを置ける?

玄関ベンチを使いたいなら、後から置ける壁とスペースを確保してください。

造作ベンチにする場合は収納との干渉も確認します。

手すり位置を考える

将来必要になる可能性があるなら、下地などについて住宅会社へ相談できます。

ただし具体的な設置方法は設計担当者へ確認してください。

玄関ホールを広くしすぎた例

例えば、

「モデルハウスのような玄関にしたい」

と大きなホールを作った結果、

  • LDKが狭くなった
  • 収納が減った
  • ほとんど人が滞在しない

なら面積配分として後悔する可能性があります。

玄関ホールを狭くしすぎた例

反対に、

「玄関は通るだけ」

として小さくしすぎると、

  • 家族で靴を履けない
  • 荷物を置けない
  • 玄関ドアと室内ドアが近すぎる
  • 収納扉を開けると通れない

という問題が出ます。

広さは実寸で確認する

畳数だけでなく、

  • 奥行き
  • 収納
  • ドア

を配置した状態を見ましょう。

完成見学会で実物を体感するのがおすすめです。

完成見学会で玄関を見る

玄関は完成見学会で必ず確認したい場所です。

チェックするのは、

  • 玄関ドア
  • 土間
  • ホール
  • 収納
  • リビング入口
  • 階段
  • トイレ

です。

玄関ドアを開けて外から見る

可能であれば住宅会社の許可を得て、

外から玄関ドアを開けた状態

を見てください。

LDKがどこまで見えるか分かります。

家族4人を想像する

何も置いていない完成住宅の玄関は広く感じます。

実際には、

  • 荷物

があります。

家族が同時に出発する場面を想像してください。

収納扉を開けてみる

収納扉を開けると通路が狭くならないか確認します。

特に開き戸タイプは注意してください。

住宅会社へ聞きたい10の質問

1.この玄関ホールは何のために必要ですか?

役割を確認します。

2.もっと小さくできますか?

LDK・収納との面積配分を比較します。

3.玄関を開けたときLDKは見えますか?

外からの視線を確認します。

4.宅配対応中に家族が通れますか?

生活動線を確認します。

5.家族全員が靴を履けますか?

混雑を確認します。

6.収納扉を開けても通れますか?

建具との干渉を確認します。

7.トイレ・階段の出入口は見えませんか?

プライバシーを確認します。

8.帰宅後のバッグ・コートはどこへ置きますか?

収納動線を確認します。

9.雨の日でも使いやすいですか?

外構まで確認します。

10.同じ広さの玄関を見学できますか?

実物で確認します。

玄関ホールチェックリスト

広さ

  • 家族人数に合っている
  • 靴を履くスペースがある
  • 荷物を置いても通れる
  • 広すぎてLDKを圧迫していない
  • 狭すぎて家族が渋滞しない

視線

  • 玄関からLDKが丸見えにならない
  • キッチンが直接見えない
  • 洗濯物が見えない
  • トイレ内部が見えない
  • 階段との位置を確認した

収納

  • 家族の靴が入る
  • 傘を収納できる
  • ベビーカーを置ける
  • コートを置ける
  • バッグ置き場を決めた
  • 防災用品を置ける

帰宅動線

  • 駐車場から玄関まで確認した
  • 玄関から手洗いまで確認した
  • コート収納まで確認した
  • ランドセル置き場を決めた
  • 買い物品の動線を確認した

建具

  • 玄関ドアの向きを確認した
  • リビングドアを確認した
  • トイレドアを確認した
  • 収納扉同士が干渉しない
  • ドアを開けても通れる

電気

  • 照明を確認した
  • 人感センサーを検討した
  • コンセントを確認した
  • 電動自転車充電を考えた
  • シューズクローク照明を確認した

外構

  • 玄関ポーチを確認した
  • 雨の日を想像した
  • 傘置き場を確認した
  • 駐車場との距離を確認した
  • 宅配ボックス位置を確認した

将来

  • 子どもの成長後を考えた
  • ベビーカーが不要になった後も使える
  • 老後の靴の脱ぎ履きを考えた
  • ベンチ・手すりを検討した

よくある質問

玄関ホールは必要ですか?

必須ではありません。

玄関から直接LDKへ近い間取りも可能です。

ただし、視線・外気・来客対応・収納・トイレ位置まで確認してください。

玄関ホールなしは後悔しますか?

生活スタイルに合っていれば問題ない場合もあります。

一方、玄関ドアを開けたときLDKが丸見えになる間取りでは、宅配対応などで気になる可能性があります。

既存の駅近住宅記事でも、玄関からLDKが見えないかを確認ポイントとしています。

玄関ホールは何畳必要ですか?

全国共通の正解はありません。

家族人数、収納量、シューズクローク、来客頻度などによって異なります。

畳数より実際に靴を履き、荷物を持って移動できるか確認してください。

玄関は広い方がいい?

広ければ使いやすいとは限りません。

ほかの居室や収納を削るため、必要な動作ができる広さから決めましょう。

玄関からリビングが見えても大丈夫?

家庭の考え方によります。

気にならない場合もありますが、宅配・来客時に室内が見えることがあります。

壁・収納・ドア位置などで視線をずらす方法もあります。

玄関にシューズクロークは必要?

家族の靴・ベビーカー・外用品が多い家庭では便利です。

ただし大きくしすぎて玄関ホールやLDKを圧迫しないよう注意してください。

家族玄関は必要?

家族用と来客用を分けたい家庭には便利ですが、家族用通路が狭いと使わなくなる場合があります。

実際に荷物を持って通れるか確認してください。

玄関近くに洗面は必要?

帰宅後すぐ手洗いしたい家庭では便利です。

ただしメイン洗面と別に設ける場合は、費用・掃除・床面積も増えます。

玄関近くにトイレを作ってもいい?

来客が使いやすいメリットがあります。

一方、玄関ドア正面や来客から出入りが見える配置にならないか確認してください。

玄関ホールに階段を作るのはどう?

LDKを通らず2階へ移動できます。

子どもが帰宅してそのまま自室へ行けるため、家族の考え方に合わせてリビング階段とも比較しましょう。

玄関にコート収納は必要?

帰宅後すぐ上着を収納したい家庭には便利です。

リビングへ衣類を持ち込みにくくできます。

玄関にコンセントは必要?

電動自転車、掃除機などを使うなら検討する価値があります。

具体的な用途から決めてください。

玄関に窓は必要?

必須ではありません。

採光を取りたい場合は、玄関ドアや周辺窓も含めて検討してください。

玄関ホールなしだと寒い?

住宅性能や間取りによって異なるため、一律には言えません。

玄関ドア・断熱・空調計画を住宅会社へ確認してください。

玄関ホールは老後にも必要?

広さより、靴を安全に脱ぎ履きでき、必要に応じてベンチや手すりを利用できるかが重要です。

完成見学会では何を確認する?

玄関ドアを開けた状態でLDKへの視線を確認し、収納扉・家族の出入り・階段・トイレとの位置も見てください。

まとめ|玄関ホールは「広さ」ではなく役割から決める

玄関ホールは、単なる通路ではありません。

  • 外と室内を切り替える
  • 玄関からLDKへの視線を遮る
  • 来客対応をする
  • 家族が靴を履く
  • 荷物を一時的に置く
  • トイレ・階段への動線を整理する

という役割があります。

一方で、必要以上に広くすればLDKや収納へ使える床面積が減ります。

既存の都市部住宅記事でも、狭い住宅ほど玄関収納・自転車用品・ベビーカーなどを最初から計画することが重要としています。

また、駅近住宅の記事では、防犯・プライバシーの観点から「玄関を開けたときLDKが見えないか」を確認することを推奨しています。

玄関ホールで確認したいポイントをまとめます。

  • 家族人数から広さを決める
  • 家族全員が靴を履く場面を考える
  • 買い物袋を持った状態を想像する
  • 玄関からLDKへの視線を見る
  • 宅配対応時を想像する
  • 壁・収納で視線をずらす
  • シューズクロークとのバランスを見る
  • 家族玄関を本当に使うか考える
  • ベビーカー置き場を決める
  • ランドセル置き場を決める
  • コート収納を検討する
  • バッグ置き場を決める
  • 洗面への帰宅動線を確認する
  • トイレドアの向きを確認する
  • 階段との位置を確認する
  • ドア同士の干渉を見る
  • コンセントを確認する
  • 照明を確認する
  • 駐車場から玄関まで確認する
  • 雨の日を想像する
  • 老後の靴の脱ぎ履きを考える
  • 完成見学会で実物を見る

特に住宅会社へは、次の7つを質問してください。

  1. この玄関ホールにはどんな役割がありますか
  2. もう少し小さくした場合、LDKや収納をどれだけ広げられますか
  3. 玄関ドアを開けたときLDK・キッチンはどこまで見えますか
  4. 家族全員が同時に出発しても使いやすい広さですか
  5. 帰宅後の靴・バッグ・コート・ランドセルはどこに置きますか
  6. トイレ・階段・洗面との動線は適切ですか
  7. 同程度の広さの玄関を完成住宅で確認できますか

玄関ホールで避けたいのは、

「玄関は家の顔だから広くする」

あるいは、

「廊下は無駄だから玄関ホールをなくす」

と最初から決めてしまうことです。

重要なのは、

必要な役割を果たせる最小限の広さを確保すること。

玄関から室内が見えず、家族が無理なく出入りでき、収納・帰宅動線まで整っていれば、大きな玄関でなくても使いやすい家を作れます。

※玄関ホールの適切な広さや位置は、家族人数、玄関収納、階段、トイレ、洗面、外構、住宅性能などによって異なります。「○畳あれば正解」と数字だけで判断せず、家族全員が出入りする場面や宅配・来客・雨の日まで想定し、住宅会社・設計担当者と確認してください。

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