住宅ローン・お金

つなぎ融資とは?注文住宅で必要になるケースと注意点

本記事はプロモーション(PR広告)を含みます。

注文住宅の住宅ローンを調べていると、「つなぎ融資」という言葉を目にすることがあります。

「普通の住宅ローンだけでは建てられないの?」

「土地代や着工金はいつ払う?」

「つなぎ融資はいくら借りる?」

「分割融資との違いは?」

と疑問に感じる方も多いでしょう。

注文住宅では、建物が完成する前に土地代・着工金・中間金などの支払いが発生することがあります。一方、利用する住宅ローンによっては建物完成時にまとめて融資されるため、支払日と住宅ローンの融資実行日にズレが生じる場合があります。

PayPay銀行も、注文住宅では土地購入・着工金・中間金など建物完成前の支払いがあり、住宅ローンが完成時に一括実行される場合には事前に資金準備が必要になると説明しています。

その資金のズレを埋める方法の一つが「つなぎ融資」です。

ただし、すべての注文住宅でつなぎ融資が必要になるわけではありません。金融機関によっては分割融資を利用できたり、土地代だけ先に融資できたりするからです。実際、金融機関によって注文住宅への対応方法は大きく異なります。

この記事では、つなぎ融資の仕組み、必要になるケース、着工金・中間金との関係、分割融資との違い、利息・手数料、住宅ローン控除まで、注文住宅初心者向けに詳しく解説します。

この記事のポイント

  • つなぎ融資は住宅ローン実行前の資金不足を補う短期融資
  • すべての注文住宅で必要になるわけではない
  • 土地代・着工金・中間金が対象になることがある
  • 対象になる支払いは金融機関・商品ごとに違う
  • 建物完成時の住宅ローンでつなぎ融資を返済する仕組みが一般的
  • 住宅ローンとは別に審査が必要になる場合がある
  • 利息・手数料など追加費用を確認する
  • 利用期間が長くなるほど利息負担が増えやすい
  • 工期遅延時の扱いも確認する
  • 分割融資ならつなぎ融資が不要になる場合がある
  • 土地先行融資という選択肢もある
  • 金利だけではなく融資可能な時期で銀行を比較する
  • 建築会社への支払スケジュールを先に確認する
  • 住宅ローン本審査とセットで考える
  • 土地契約前に資金の流れを整理する

結論|つなぎ融資は「住宅ローンより先にお金が必要」なら検討する

つなぎ融資が必要かどうかは、次の2つの日付を比べれば分かりやすくなります。

お金を払う日

  • 土地決済日
  • 着工金支払日
  • 中間金支払日

住宅ローンが入る日

  • 住宅ローン融資実行日

例えば、

土地決済
1,500万円

着工金
900万円

中間金
900万円

建物完成

住宅ローン実行

という場合、住宅ローンが入る前に3,300万円を用意しなければなりません。

自己資金で用意できなければ、

  • つなぎ融資
  • 分割融資
  • 土地先行融資

などを検討します。

イオン銀行も、注文住宅では土地購入代金や着工時・上棟時など複数回の支払いが発生することがあり、住宅ローン融資前の資金を補う仕組みとしてつなぎローンを案内しています。

したがって、

「注文住宅だからつなぎ融資が必要」

なのではありません。

正しくは、

「建物完成前に必要なお金を住宅ローンだけでは用意できないときに、つなぎ融資などを検討する」

という考え方です。

【関連記事:住宅ローンの本審査はいつ?事前審査との違い・必要書類と注意点

つなぎ融資とは?

つなぎ融資とは、住宅ローンの融資が実行されるまでの間に必要な資金を一時的に借りる融資です。

例えば、

土地購入

つなぎ融資

着工

つなぎ融資

上棟・中間金

つなぎ融資

完成・引き渡し

住宅ローン実行

つなぎ融資を返済

という形です。

PayPay銀行では、つなぎ融資を「建物完成前に必要となる費用の支払いに利用する融資」と説明し、つなぎ融資分は住宅ローンによって完済する仕組みを案内しています。

なぜ注文住宅ではつなぎ融資が必要になる?

建売住宅やマンションの場合、

完成した住宅を購入

引き渡し時に住宅ローン

という流れになりやすいため、住宅取得と融資実行を合わせやすくなります。

一方、注文住宅は完成までに建築工事があります。

そのため建築会社との契約によって、

  • 契約金
  • 着工金
  • 中間金
  • 完成時残金

などを支払うことがあります。

住宅ローンはいつ実行される?

これは金融機関・商品によって異なります。

例えばソニー銀行は注文住宅について、住宅ローンを建物完成時に一括融資する仕組みとしており、それ以前の土地代・着工金・中間金等については、必要に応じてつなぎ融資を案内しています。

一方、みずほ銀行には、注文住宅の完成前に必要となる支払いへ住宅ローンを分けて実行できる分割融資があります。

つまり、

同じ注文住宅でも選ぶ金融機関によって資金の流れが変わります。

つなぎ融資が必要になる代表的なケース

土地から購入する

注文住宅で最も分かりやすいケースです。

土地を先に購入する場合、

土地売買契約

土地決済

建物着工

完成

となります。

建物完成時に住宅ローンが実行される商品なら、土地決済の時点では住宅ローン資金がまだありません。

自己資金で土地代を支払えなければ、何らかの先行資金が必要です。

着工金が必要

建築会社によっては工事開始時に着工金の支払いがあります。

例えば、

建築費3,000万円

着工時30%

なら、

900万円

を用意することになります。

ただし支払割合は住宅会社・契約によって異なるため、必ず自分の工事請負契約書を確認してください。

中間金・上棟金が必要

工事途中に中間金を支払う契約もあります。

住宅ローンが完成時にしか実行されない場合、中間金についても資金を準備しなければなりません。

自己資金だけでは不足する

例えば、

自己資金500万円

完成前必要資金2,500万円

なら、2,000万円不足します。

この不足分をつなぎ融資などで補うことになります。

つなぎ融資が不要なケース

一方、次のケースでは不要になる可能性があります。

自己資金で完成前の支払いができる

土地代・着工金・中間金を自己資金で支払い、完成時に住宅ローンを利用できる場合です。

ただし自己資金をほぼ使い切ると、

  • 引っ越し
  • 家具
  • 家電
  • 外構
  • 予備費

が不足する可能性があります。

住宅ローンだけでなく、入居後まで含めた資金計画が必要です。

【関連記事:注文住宅の諸費用はいくら?土地あり・土地なし別の内訳と注意点

分割融資を利用できる

住宅ローンそのものを複数回に分けて実行できる金融機関なら、つなぎ融資を別に用意しなくても済む場合があります。

みずほ銀行では注文住宅向けに、住宅ローンを完成前の支払いへ分けて利用できる分割融資を提供しています。

ただし、これはすべての金融機関で利用できる仕組みではありません。

PayPay銀行は、同行自身では先行融資・分割融資を扱っておらず、つなぎ融資を希望する場合は提携金融機関を案内するとしています。

土地代を先に住宅ローンで借りられる

金融機関によっては、土地部分を先行して融資できる商品があります。

ただし、

  • 土地だけ
  • 土地+着工金
  • 中間金も対応

など範囲が異なります。

つなぎ融資で何を借りられる?

これも金融機関ごとに異なります。

代表的には、

  • 土地購入資金
  • 着工金
  • 中間金・上棟金

などです。

しかし、

つなぎ融資なら全部払える

とは限りません。

土地代だけの商品もある

例えばSBI新生銀行のつなぎ融資は、戸建住宅建築に伴う土地購入代金などを対象としていますが、建物の着工金・中間金については同行のつなぎ融資では対象外です。着工金・中間金についてはグループ会社の商品を案内しています。

つまり、

「つなぎ融資あり」

と書いてあるだけで判断してはいけません。

着工金・中間金まで対応する商品もある

イオン銀行のフラット35向けつなぎ融資では、建設土地の購入資金や着手金・中間金など、住宅ローン実行前の複数回支払いに対応する商品が案内されています。

金融機関へは、

土地代はいくらまで対象ですか?

着工金は対象ですか?

中間金は対象ですか?

と個別に確認しましょう。

つなぎ融資の流れ

一般的な考え方を整理します。

ステップ1 住宅ローンを検討する

まず本体となる住宅ローンを決めます。

ステップ2 住宅ローン審査を受ける

つなぎ融資では、本体の住宅ローン審査承認を条件とする商品があります。

例えばSBI新生銀行では、同行住宅ローンへの申込み・審査承認後につなぎ融資手続きを進める仕組みです。

ステップ3 つなぎ融資を申し込む

必要額・支払日を確認します。

ステップ4 つなぎ融資の審査

住宅ローンとは別に所定の審査がある場合があります。

ステップ5 土地代などを支払う

融資対象となるタイミングで資金を利用します。

ステップ6 建物を完成させる

工事を進めます。

ステップ7 住宅ローンを実行

建物完成後、本体住宅ローンを実行します。

ステップ8 つなぎ融資を完済

住宅ローン資金によってつなぎ融資を返済する形が一般的です。

ソニー銀行も、建物完成時の住宅ローン融資によって、事前に利用したつなぎ融資を全額返済する流れを案内しています。

つなぎ融資と分割融資の違い

ここは混同しやすいポイントです。

つなぎ融資

本体住宅ローンとは別の短期融資を使う

分割融資

住宅ローンそのものを複数回に分けて実行する

という違いがあります。

つなぎ融資のイメージ

土地

つなぎ融資

着工金

つなぎ融資

中間金

つなぎ融資

完成

住宅ローン

つなぎ融資完済

分割融資のイメージ

土地

住宅ローン1回目

着工

住宅ローン2回目

中間

住宅ローン3回目

完成

住宅ローン最終実行

という形です。

実際の回数や対象資金は金融機関によって異なります。

比較表

項目 つなぎ融資 分割融資
融資の性格 本融資までの短期資金 住宅ローンを分けて実行
主な用途 土地・着工金・中間金等 金融機関が認める各支払い
本体ローンとの関係 別融資になることが多い 住宅ローンの一部
金利 商品ごとに異なる 住宅ローン条件に基づく場合
手数料 別途必要になる場合 金融機関により異なる
利用可能な銀行 対応差が大きい 対応差が大きい
抵当権等 商品ごとに異なる 金融機関・実行方法による

SBI新生銀行も、つなぎ融資と分割融資はそれぞれ費用構造が異なり、条件によってどちらが有利か変わると説明しています。

分割融資なら必ず得?

必ずしもそうではありません。

金融機関によって、

  • 金利
  • 手数料
  • 登記費用
  • 融資回数
  • 返済開始時期

などが異なるためです。

みずほ銀行では、同行の注文住宅向け分割融資について追加の分割手数料を設けず、複数回の先行支払いへ対応する仕組みを案内していますが、これは同行の商品条件です。

他行でも同じとは限りません。

つなぎ融資の費用

つなぎ融資では主に、

  • 利息
  • 事務手数料
  • 契約関連費用
  • 登記等の費用

が発生する場合があります。

商品によって大きく異なります。

利息

借りた金額と期間、適用金利によって決まります。

基本的な考え方としては、

借入額が大きい

利用期間が長い

ほど利息負担は増えやすくなります。

期間を確認する

例えば土地購入から建物完成まで、

6か月

と、

12か月

では、同じ金額を借りても利息負担が変わります。

工期が延びた場合は?

注文住宅では、

  • 天候
  • 資材
  • 工事
  • 手続き

などによって予定が変わる可能性があります。

つなぎ融資を利用するなら、

完成が遅れた場合、融資期限はどうなりますか?

利息はどうなりますか?

を契約前に確認してください。

【関連記事:注文住宅の引き渡しが遅れたら?工期遅延・家賃・違約金の対処法

事務手数料

つなぎ融資自体に手数料が必要になる商品があります。

「住宅ローンの事務手数料を払っているから、つなぎ融資は無料」

とは限りません。

融資回数でも確認する

土地・着工・中間と3回利用する場合、

  • 1契約で対応するのか
  • 実行ごとに費用がかかるのか

は商品によって異なります。

必ず総額で確認してください。

つなぎ融資の利息はどう払う?

商品によって異なります。

例えばSBI新生銀行の土地向けつなぎ融資では、住宅ローン実行まで毎月利息のみを返済し、元金は本融資などで一括返済する仕組みです。

一方、別の商品では支払方法が異なる可能性があります。

「金利○%」だけで比較しない

確認するべきなのは、

金利

借入金額

利用期間

手数料

です。

つなぎ融資の費用計算例

仮に、

借入額1,000万円
金利年3%
利用期間6か月

だった場合、単純計算の利息イメージは、

1,000万円×3%×6÷12
=約15万円

です。

ただし実際の利息計算方法・日数・返済方式などは商品によって異なります。

さらに、

  • 事務手数料
  • その他諸費用

が加わる可能性があります。

見積もりを金融機関から取得してください。

複数回借りる場合は別々に考える

例えば、

土地1,500万円
10か月

着工金800万円
6か月

中間金800万円
3か月

では、それぞれ借入期間が異なります。

「合計3,100万円だから○万円」と単純には判断できません。

住宅会社の支払割合を確認する

つなぎ融資を考える前に、住宅会社へ確認するべきなのは、

いつ・いくら必要か

です。

契約時

契約金があるか。

着工時

着工金はいくらか。

上棟・中間時

中間金はいくらか。

引き渡し時

残金はいくらか。

この4つを表にしてください。

支払スケジュール例

時期 支払い 金額 資金方法
土地決済 土地代 ○万円 自己資金・融資
契約時 契約金 ○万円 自己資金
着工時 着工金 ○万円 自己資金・融資
上棟時 中間金 ○万円 融資
引き渡し 残金 ○万円 住宅ローン

この表を作るだけでも、つなぎ融資が必要か見えやすくなります。

住宅会社によって支払い条件は違う

「着工金30%、中間金30%が普通」

と決めつけないようにしてください。

契約内容は住宅会社によって異なります。

【関連記事:注文住宅の建築請負契約で確認すること|契約書・見積書・約款の注意点

土地代も含めて考える

土地から購入する場合、

建物3,000万円

だけではなく、

土地2,000万円

も資金スケジュールへ入れます。

土地決済は建物完成よりかなり前

土地購入後に、

  • 設計
  • 建築確認
  • 着工
  • 工事

があるため、住宅ローン完成時実行の商品では土地資金を長期間つなぐ可能性があります。

そのため土地代を何で支払うかは早い段階で確認してください。

土地先行融資との違い

土地先行融資とは、注文住宅で土地取得資金を建物完成より前に融資する仕組みとして使われる呼称です。

ただし商品名・契約形態は金融機関によって異なります。

重要なのは名称ではなく、

土地代を住宅ローンの枠組みで先に借りられるか

です。

土地だけ先行、建物はつなぎという場合も

金融機関によっては、

土地
住宅ローン等で先行

着工・中間金
別のつなぎ融資

という組み合わせもあります。

例えばイオン銀行では、土地の支払いに住宅ローンを利用し、着工時・上棟時につなぎローンを利用する例を案内しています。

ネット銀行を選ぶときは特に確認

ネット銀行でも注文住宅へ対応していますが、完成前融資の方式は銀行ごとに違います。

例えば、

PayPay銀行
先行・分割融資は同行では行わず、つなぎ融資は提携先を紹介

ソニー銀行
建物完成時一括融資で、必要に応じて外部のつなぎ融資を案内

という違いがあります。

したがって住宅ローン比較では、

金利ランキングだけを見るのは不十分です。

注文住宅で銀行を比較するポイント

1.土地代

いつ借りられるか。

2.着工金

融資対象か。

3.中間金

融資対象か。

4.融資回数

何回まで対応できるか。

5.つなぎ融資

自社商品か提携先か。

6.分割融資

利用できるか。

7.金利

本体住宅ローンとつなぎ融資の両方を見る。

8.手数料

本体+つなぎの総額を見る。

住宅ローン本審査との関係

つなぎ融資を使う場合、本体住宅ローンの審査が重要です。

金融機関によっては、

住宅ローン本審査承認

つなぎ融資申込み

という順番になります。

PayPay銀行が案内する提携つなぎ融資でも、まず住宅ローン本審査承認後につなぎ融資の申込み・審査へ進む流れです。

【関連記事:住宅ローンの本審査はいつ?事前審査との違い・必要書類と注意点

土地契約前に確認する

土地を契約した後で、

「利用予定銀行では土地資金を出せない」

と分かると資金計画が崩れる可能性があります。

土地探しの段階から金融機関へ、

土地から買う注文住宅です

と伝えてください。

建物契約前にも確認

住宅会社の支払い条件が、

着工30%
中間30%

だった場合、それに対応できる融資か確認します。

つなぎ融資の審査

つなぎ融資にも所定の審査があります。

住宅ローン本審査が承認されたから、

自動的につなぎ融資も利用できる

とは限りません。

SBI新生銀行も、住宅ローン審査結果などによってつなぎ融資を利用できない場合があると案内しています。

必要書類

商品によって異なりますが、

  • 土地売買契約書
  • 重要事項説明書
  • 工事請負契約書
  • 建築関係資料

などを求められる場合があります。

SBI新生銀行の土地向けつなぎ融資でも、売買契約書、重要事項説明書、工事請負契約書などを審査資料として案内しています。

書類は早めに確認

土地決済直前に、

「この書類も必要です」

となるのを避けるため、つなぎ融資申込時に必要書類一覧をもらいましょう。

つなぎ融資と住宅ローン控除

住宅ローン控除については、つなぎ融資だけを見て判断しないことが重要です。

国税庁は、住宅取得時に返済期間10年未満のいわゆるつなぎ融資を利用し、その後、一定の要件を満たす10年以上の住宅ローン等へ借り換えた場合についても、借換えに関する取扱いを示しています。

住宅ローン控除には、

  • 入居
  • 住宅
  • 借入期間
  • 所得

など複数の要件があります。

税制は改正もあるため、実際の適用可否は最新の国税庁情報や税務署・税理士等で確認してください。

【関連記事:住宅ローン控除はいつまで?注文住宅で損しない条件と注意点

「つなぎ融資の利息も控除できる」と決めつけない

住宅ローン控除は借入金なら何でも対象になる制度ではありません。

つなぎ融資と本体住宅ローンを含めた契約内容から確認してください。

フラット35でもつなぎ融資はある?

フラット35本体とは別に、取扱金融機関等がつなぎ融資を提供している場合があります。

住宅金融支援機構の金利検索でも、取扱金融機関を「つなぎ融資の取扱いあり」で絞り込めます。

またイオン銀行では、フラット35利用者向けにつなぎ融資を提供しています。

フラット35ならどこでも同じではない

フラット35は住宅金融支援機構と民間金融機関が提携する住宅ローンですが、つなぎ融資は取扱金融機関等の商品です。

利用条件・金利・手数料は金融機関へ確認してください。

つなぎ融資の注意点

1.金利だけで決めない

期間・手数料も含めて総額を確認します。

2.利用可能な資金を確認する

土地は対象でも着工金は対象外という商品があります。

3.実行日を確認する

支払日に間に合わなければ意味がありません。

4.工期遅延時の扱いを確認する

融資期間延長が必要になる可能性があります。

5.住宅ローン本審査を早めに進める

つなぎ融資前提の商品では、本融資の承認が先に必要になる場合があります。

6.自己資金を使い切らない

つなぎ融資を減らすため自己資金をすべて土地へ投入すると、入居費用が不足する可能性があります。

7.外構まで資金計画へ入れる

外構費を住宅ローンへ含められるかは金融機関・工事時期などによって異なります。

【関連記事:注文住宅の見積書の見方|本体工事・付帯工事・別途工事の違い

つなぎ融資を減らす方法

自己資金を使う

利息を減らせる可能性があります。

ただし生活予備資金まで使わないことが重要です。

住宅会社と支払い条件を確認する

支払い時期や金額について契約前に確認します。

変更できるかどうかは住宅会社によって異なります。

分割融資対応の金融機関を比較する

本体住宅ローンの分割実行が利用できれば、別のつなぎ融資が不要になる可能性があります。

土地先行対応を確認する

土地部分だけでも先に本体融資等で対応できれば、つなぎ融資額を減らせる可能性があります。

ただし金利だけのために銀行を変えない

例えば、

A銀行
本体金利は低い
つなぎ融資が必要

B銀行
本体金利は少し違う
分割融資対応

なら、総費用で比較する必要があります。

金融機関へ見積もりを出してもらう

比較時には、

住宅ローン

総支払予定額

つなぎ融資

利息+手数料

登記等

必要費用

を一覧にしてください。

つなぎ融資チェックリスト

建築会社への支払い

  • 契約金を確認した
  • 着工金を確認した
  • 中間金を確認した
  • 完成時残金を確認した
  • 支払日を確認した

土地

  • 土地契約日を確認した
  • 土地決済日を確認した
  • 土地代を誰が融資するか確認した

住宅ローン

  • 事前審査を受けた
  • 本審査時期を確認した
  • 本融資実行日を確認した
  • 完成前融資の可否を確認した

つなぎ融資

  • 土地代が対象か確認した
  • 着工金が対象か確認した
  • 中間金が対象か確認した
  • 最大融資額を確認した
  • 利用回数を確認した
  • 融資期間を確認した

費用

  • 金利を確認した
  • 利息概算を確認した
  • 事務手数料を確認した
  • その他費用を確認した
  • 総額を比較した

リスク

  • 工期遅延時を確認した
  • 融資期間延長条件を確認した
  • 本融資できない場合を確認した
  • 自己資金を使い切っていない
  • 予備費を残した

比較

  • つなぎ融資なし案を比較した
  • 分割融資を比較した
  • 土地先行融資を確認した
  • 複数金融機関を比較した

住宅会社へ聞きたい7つの質問

1.完成までにいつ・いくら支払いますか?

最も重要です。

2.着工金は建築費の何%ですか?

金額を出します。

3.中間金・上棟金はありますか?

支払い回数を確認します。

4.住宅ローン実行前の支払いはいくらですか?

つなぎ融資必要額を確認します。

5.利用実績の多い融資方法は?

参考として聞きます。

ただし最終条件は金融機関へ確認してください。

6.工期が遅れた場合の支払い日はどうなりますか?

つなぎ融資期間にも影響します。

7.支払スケジュールを書面でもらえますか?

必ず一覧化します。

金融機関へ聞きたい10の質問

1.注文住宅の完成前融資に対応していますか?

最初に確認します。

2.つなぎ融資はありますか?

自社・提携先を確認します。

3.土地代は対象ですか?

土地から購入する場合に重要です。

4.着工金は対象ですか?

商品によって違います。

5.中間金は対象ですか?

回数も確認します。

6.分割融資は利用できますか?

つなぎ融資と比較します。

7.利息・手数料の総額はいくらですか?

具体的な資金計画で試算してもらいます。

8.工事が遅れたらどうなりますか?

融資期限を確認します。

9.住宅ローン本審査はいつまでに必要ですか?

支払日から逆算します。

10.建物完成時にどのようにつなぎ融資を返済しますか?

最終的な資金の流れまで確認します。

よくある質問

つなぎ融資とは何ですか?

住宅ローンが実行される前に必要となる土地代・着工金・中間金などを一時的に借りるための融資です。

対象となる資金は商品によって異なります。

注文住宅では必ずつなぎ融資が必要?

必要ありません。

自己資金で完成前の支払いができる場合や、分割融資などを利用できる場合は不要になることがあります。

土地代にも使えますか?

土地購入資金を対象とする商品があります。

ただしすべてのつなぎ融資で同じではありません。

着工金にも使える?

商品によります。

着工金へ対応するつなぎ融資もあれば、土地資金だけを対象にする商品もあります。

中間金にも使える?

こちらも商品によります。

申込前に対象資金を必ず確認してください。

つなぎ融資はいつ返す?

建物完成後に本体住宅ローンが実行され、その資金でつなぎ融資を完済する仕組みが一般的です。

つなぎ融資と住宅ローンは同じ銀行?

必ずしも同じとは限りません。

住宅ローン銀行が提携金融機関のつなぎ融資を案内するケースもあります。PayPay銀行やソニー銀行にも、そのような注文住宅向け案内があります。

ネット銀行でも注文住宅を借りられる?

利用できますが、完成前資金への対応方法は銀行ごとに異なります。

金利だけでなく、土地・着工・中間金への対応を確認してください。

つなぎ融資と分割融資の違いは?

つなぎ融資は本体住宅ローンまでの別融資、分割融資は住宅ローンそのものを複数回実行する仕組みと考えると分かりやすいでしょう。

ただし商品設計は金融機関ごとに異なります。

分割融資の方が得?

一律には言えません。

金利・手数料・登記費用・融資回数などを含めて比較する必要があります。

つなぎ融資は金利が高い?

本体住宅ローンとは異なる金利が設定されることがあります。

金利だけでなく、借入期間・手数料まで含めて比較してください。

つなぎ融資は住宅ローン控除の対象?

つなぎ融資だけで単純に判断できません。

国税庁は、10年未満のつなぎ融資を利用し、その後一定の要件を満たす10年以上の住宅ローン等へ借り換えたケースについて借換えに関する取扱いを示しています。

実際の適用可否は最新の税制と個別条件を確認してください。

フラット35でも利用できますか?

取扱金融機関等につなぎ融資商品がある場合があります。

住宅金融支援機構の検索でも、つなぎ融資取扱いの有無を確認できます。

つなぎ融資にも審査がありますか?

所定の審査があります。

住宅ローン審査とは別に手続きが必要になる場合もあります。

本審査前につなぎ融資できますか?

商品によります。

本体住宅ローンの審査承認をつなぎ融資の条件にしている商品もあります。

工期が遅れたらどうなる?

契約内容によります。

利用期限・追加利息・延長手続きなどを融資契約前に確認してください。

つなぎ融資を使わない方法は?

主に、

  • 自己資金
  • 分割融資
  • 土地先行融資等

が候補になります。

利用できる方法は金融機関・資金計画によって異なります。

まとめ|つなぎ融資は金利より「必要な日に借りられるか」で選ぶ

つなぎ融資とは、注文住宅の完成前に必要な資金を、住宅ローンの本融資まで一時的に借りる仕組みです。

注文住宅では、

土地購入

着工

中間・上棟

完成

という流れの途中で支払いが発生することがあります。

住宅ローンが建物完成時に一括実行される商品では、その間の資金を別に用意する必要があります。

ただし、つなぎ融資の対象範囲は金融機関によってかなり違います。

実際に、

  • 土地資金だけを対象にする商品
  • 土地・着工金・中間金へ対応する商品
  • つなぎ融資を提携先で用意する銀行
  • 住宅ローンそのものを分割実行する銀行

があります。

そのため注文住宅の住宅ローン選びでは、

金利が何%か

だけを見るのでは不十分です。

まず住宅会社から、

  1. 土地代はいつ必要か
  2. 契約金はいくらか
  3. 着工金はいくらか
  4. 中間金はいくらか
  5. 完成時残金はいくらか

を確認します。

そのうえで金融機関へ、

  1. 土地代をいつ借りられるか
  2. 着工金へ対応できるか
  3. 中間金へ対応できるか
  4. つなぎ融資が必要か
  5. 分割融資を利用できるか
  6. 利息・手数料はいくらか
  7. 工期が延びたらどうなるか

を確認してください。

特に避けたいのは、

住宅ローンの低金利だけで銀行を決めてから、「土地代や着工金が払えない」と気づくことです。

注文住宅では、

土地契約→建築契約→着工→中間金→完成→住宅ローン実行

までを一つの資金スケジュールとして考えることが重要です。

つなぎ融資が必要かどうかを判断する第一歩は、金融商品を調べることではありません。

住宅会社へ「完成までに、いつ・いくら払いますか?」と確認することです。

その支払表と金融機関の融資実行表を重ねれば、自分たちに必要な融資方法が見えてきます。

※つなぎ融資・分割融資・土地先行融資等の名称、対象資金、融資回数、金利、手数料、審査条件、返済方法は金融機関・商品によって異なります。土地や建築工事の契約前に、住宅会社から支払スケジュールを取得し、利用予定の金融機関へ「土地・着工金・中間金・完成時残金」のそれぞれをいつ融資できるか確認してください。

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