
注文住宅を建てる工務店を探していると、多くの人がGoogleマップや口コミサイト、SNSなどで会社名を検索するのではないでしょうか。
「口コミ評価4.8だから安心できそう」
「悪い口コミが何件かあるから、この工務店はやめた方がいい?」
と考えたくなりますが、工務店選びを口コミだけで決めるのはおすすめできません。
家づくりスタートガイドの既存記事でも、口コミは参考になる一方、担当者との相性や施工時期、施主の状況などによって評価が変わるため、口コミだけではなく施工現場・保証・施工体制なども確認することをおすすめしています。
また、インターネット上の口コミには、本当に利用した消費者が自主的に投稿したものだけでなく、事業者が投稿内容の決定に関与するケースもあり得ます。消費者庁では、広告であることを隠すステルスマーケティングについて、2023年10月1日から景品表示法上の不当表示の対象としています。
そこで重要なのは、口コミを「信じる・信じない」の二択にすることではありません。
口コミで気になるポイントを見つけ、公式情報・完成見学会・構造見学会・見積もり・保証・公的情報などで確認することが大切です。
この記事では、工務店の口コミや評判を見るときの注意点、良い口コミ・悪い口コミの読み方、口コミ以外に確認したい情報、公的な事業者情報の調べ方まで詳しく解説します。
この記事のポイント
- 工務店は口コミだけで決めない
- 星の平均点だけを見ない
- 投稿数と投稿時期も確認する
- 良い口コミは具体性を見る
- 悪い口コミは内容と会社の対応を見る
- 担当者個人への評価と会社全体を分ける
- 施工品質と接客評価を分ける
- 同じ内容が繰り返されているか確認する
- SNSだけで判断しない
- 完成見学会・構造見学会で実物を見る
- 建設業許可など公的情報も確認する
- 保証や瑕疵保険について確認する
- 最後は見積もり・性能・施工体制まで比較する
結論|口コミは「答え」ではなく確認項目を探す材料
工務店の口コミを見るときに一番おすすめしたい考え方は、
口コミを住宅会社選びの最終回答にしないこと
です。
例えば、
「連絡が遅かった」
という口コミが複数あれば、
「この工務店は絶対ダメ」
と即決するのではなく、実際の相談時に、
打ち合わせ後の連絡方法と、通常の回答期間はどのくらいですか。
と確認します。
同様に、
「追加費用が多かった」
という口コミがあれば、
契約後に金額が変わりやすい項目を事前に教えてください。
と確認できます。
口コミは、
問題を見つける材料
として使い、その問題が現在の会社にも当てはまるのか自分で確認するのが基本です。
家づくりスタートガイドでも、工務店は口コミだけで判断せず、実際の施工現場、見積もり、保証、担当者などを確認することをおすすめしています。
工務店の口コミは信用できる?

すべて信用できるとも、すべて信用できないとも言えません。
口コミには実際の施主が感じた、
- 担当者の対応
- 提案力
- 工事中の対応
- 完成後の住み心地
- アフターサービス
など、公式サイトだけでは分かりにくい情報が含まれる場合があります。
一方で、口コミを書いた人の、
- 住宅に求めるもの
- 予算
- 担当者
- 建築時期
- 家づくりの進め方
はそれぞれ異なります。
そのため、1件の口コミをそのまま自分の家づくりへ当てはめることはできません。
星4.8なら良い工務店?
口コミサイトなどでは星の平均点が表示されることがあります。
しかし、
星の数字だけで工務店を選ばない
ことをおすすめします。
例えば、
A社
評価4.9・口コミ8件
B社
評価4.5・口コミ150件
だった場合、平均点だけを見ればA社が上です。
しかし、投稿数や内容が大きく異なるため、単純に4.9と4.5だけを比較するのは適切ではありません。
見るべきなのは、
- 平均評価
- 投稿件数
- 投稿時期
- コメント内容
- 評価のばらつき
です。
口コミ件数を見る
平均評価と一緒に口コミ件数も確認します。
口コミが数件しかなければ、一人の評価によって平均点が大きく変わります。
一方、件数が多い場合でも、それだけで信頼できるとは限りません。
大切なのは、
数字と文章をセットで読むこと
です。
投稿日を見る
10年前の悪い口コミと、最近の口コミでは状況が変わっている可能性があります。
例えば、
- 担当者が変わった
- 社長が変わった
- 施工体制が変わった
- 保証制度が変わった
- 標準仕様が変わった
可能性があります。
そのため、
最近の口コミだけを見るのではなく、数年間の変化を見る
と会社の傾向が分かりやすくなります。
良い口コミは「具体性」を見る
良い口コミを見るときは、
「最高の工務店でした!」
だけで判断するのではなく、具体的な内容を確認します。
例えば、
打ち合わせ後に毎回変更図面を送ってくれた
工事中の写真を定期的に共有してくれた
引き渡し後の不具合連絡に翌営業日に対応してくれた
などの口コミなら、その会社の対応方法を確認する材料になります。
ただし、その投稿内容が現在も同じ運用かどうかは住宅会社へ確認してください。
抽象的な高評価だけで判断しない

例えば、
- とても親切
- おすすめ
- 最高
- 大満足
という短い口コミだけでは、住宅会社の施工体制や性能までは分かりません。
良い口コミを見るときも、
「何が良かったのか」
まで読みましょう。
悪い口コミはむしろ重要
工務店選びでは、良い口コミより悪い口コミの方が気になるかもしれません。
悪い口コミを見つけたら、すぐ候補から外すのではなく、
何について不満を感じたのか
を確認します。
例えば、
- 営業担当者
- 設計
- 見積もり
- 工事
- 現場監督
- 引き渡し
- アフターサービス
のどこに問題があったのかを分けます。
悪い口コミ1件だけで判断しない
どの会社でも利用者全員が同じ評価になるとは限りません。
1件の悪い口コミだけで、
「この工務店は施工が悪い」
と判断するのは避けましょう。
一方、
- 連絡が遅い
- 追加費用の説明がない
- アフター対応が遅い
など、似た内容が複数の時期に繰り返されているなら、実際の相談時に確認したいポイントになります。
同じ不満が繰り返されていないかを見る
口コミを見るときは、個別の評価より傾向を探します。
例えば、
口コミA
「営業担当者から返信がなかなか来なかった」
口コミB
「契約後から連絡が遅くなった」
口コミC
「現場監督へ質問しても返事まで数日かかった」
このように連絡面の指摘が繰り返されているなら、
担当者が休みの場合は誰が対応しますか。
工事中の連絡窓口は営業担当ですか、現場監督ですか。
と確認できます。
担当者個人の口コミと会社全体を分ける
注文住宅では担当者との関係が長期間続きます。
そのため、
「営業の○○さんが素晴らしかった」
という口コミも参考になります。
しかし、その担当者が自分を担当するとは限りません。
逆に、
「担当者と相性が悪かった」
という口コミだけで会社全体を否定するのも早い場合があります。
家づくりスタートガイドでも、住宅会社そのものには満足していて営業担当者だけが合わない場合、担当変更を相談する選択肢を紹介しています。
【関連記事:ハウスメーカーの営業担当が合わない?変更を頼む基準と伝え方】
接客と施工品質を分ける
口コミでは営業担当者への評価が目立ちやすいですが、住宅会社選びでは施工品質も重要です。
例えば、
「営業担当者がとても親切だった」
という口コミだけでは、
- 基礎
- 構造
- 断熱
- 防水
- 現場管理
がどのように行われているかは分かりません。
工務店選びでは、
営業対応+設計+施工+保証
を分けて確認してください。
「建てている最中」の口コミを見る
可能であれば、契約前だけでなく施工中の口コミにも注目します。
確認しやすい内容は、
- 現場監督との連絡
- 変更対応
- 工事写真
- 現場見学
- 工程説明
などです。
住宅会社の本当の対応力は、契約前の営業だけでなく工事が始まった後にも表れます。
「引き渡し後」の口コミを見る
特に参考になる可能性があるのが、引き渡し後の口コミです。
見るのは、
- 定期点検
- 不具合対応
- 保証修理
- 担当者の連絡
- メンテナンス
などです。
注文住宅は完成して終わりではないため、アフターサービスも住宅会社選びの重要項目です。
【関連記事:住宅会社の保証とアフターサービスを比較するポイント|長期保証の注意点】
会社の返信も見る
口コミサイトによっては、住宅会社が口コミへ返信している場合があります。
特に悪い口コミでは、
- 感情的に反論していないか
- 具体的に確認しようとしているか
- 改善方法を説明しているか
などを見る材料になります。
口コミ内容そのものだけでなく、
問題が起きたとき会社がどのように向き合うか
を見る視点も持ちましょう。
口コミへ返信していない会社はダメ?
そうとは限りません。
会社によって口コミサイトの運用方針は異なります。
口コミ返信の有無だけで施工品質や経営状態は判断できません。
あくまで補助材料として使ってください。
高評価口コミが多すぎたら疑うべき?
高評価が多いからといって、それだけで不自然とは判断できません。
実際に満足度の高い会社である可能性もあります。
一方、インターネット上の口コミがすべて完全に独立した利用者の投稿とは限らない点は知っておきましょう。
消費者庁によると、通常の消費者が自主的に行う口コミは原則として事業者の表示には当たりませんが、事業者が投稿内容の決定に関与している場合には「事業者の表示」に該当する可能性があります。
そのため、
高評価だから疑う
でも、
高評価だから無条件に信用する
でもなく、内容を確認することが大切です。
ステルスマーケティングとは?
広告であるにもかかわらず、広告であることが分からないように表示する行為です。
消費者庁では、2023年10月1日からステルスマーケティングを景品表示法上の不当表示として規制しています。
ただし、
謝礼や特典がある口コミ=すべて違法
という単純な話ではありません。
消費者庁のQ&Aでも、口コミ内容について事業者が指示しているかなど、事業者が表示内容の決定に関与しているかによって扱いが異なることが説明されています。
施主側としては法律判断をする必要はありません。
「ネット上の口コミにはさまざまな投稿背景があり得るため、口コミだけで住宅会社を決めない」と理解しておけば十分です。
SNSの評判はどう見る?
SNSでは、
- 完成住宅
- 家づくり記録
- 打ち合わせ
- 後悔ポイント
- 不具合
などが投稿されています。
写真や動画があるため参考になることもありますが、投稿者の住宅条件や契約内容は自分と異なります。
SNSでは、
自分が確認すべき項目を探す
という使い方がおすすめです。
例えば、
「コンセントの打ち合わせが少なかった」
という投稿を見たら、
電気配線の打ち合わせは何回ありますか。
と工務店へ質問します。
匿名掲示板は信用できる?
匿名掲示板にも住宅会社の情報が投稿されることがあります。
しかし、投稿者の契約状況や事実関係を確認できない場合があります。
そのため、
匿名投稿だけを根拠に住宅会社を決めない
方が安全です。
気になる内容があれば住宅会社へ直接質問し、ほかの情報と照合してください。
会社公式サイトの「お客様の声」は?
会社公式サイトの施工事例やお客様の声も参考になります。
ただし、当然ながら会社自身が掲載する情報です。
見るなら、
- 家族構成
- 延床面積
- 間取り
- 施工地域
- 建築時期
- こだわり
などを、自分の希望条件と比較する材料として使います。
「お客様の声がすべて高評価だから安心」と判断するのではなく、施工実績を見る資料として活用しましょう。
施工事例の数を見る

工務店の公式サイトでは施工事例も確認します。
例えば、
- 自分が建てたい大きさ
- 好みのデザイン
- 平屋
- 2階建て
- 狭小地
- 二世帯住宅
など、自分の希望に近い実績があるかを確認できます。
ただし、施工事例写真だけで住宅性能や施工品質まで判断することはできません。
完成見学会へ行く
口コミで気になる工務店が見つかったら、実物を見ることをおすすめします。
完成見学会では、
- 広さ
- 動線
- 収納
- 建具
- 内装仕上げ
- 標準仕様
などを確認できます。
第127記事では、完成見学会ではモデルハウスの印象だけでは分からない実際の住宅規模や仕上がりを確認する方法を詳しく解説しています。
【関連記事:完成見学会で見るところは?注文住宅のチェックポイント】
構造見学会にも行く
施工品質を重視するなら、構造見学会も役立ちます。
完成すると、
- 柱
- 梁
- 金物
- 断熱材
- 防水
- 配線
- 配管
などは見えなくなります。
第128記事(下記関連)では、構造見学会では部材の見た目だけでなく、施工管理・検査体制を見ることをおすすめしています。
【関連記事:構造見学会では何を見る?断熱・耐震・施工品質のチェックポイント】
施工中の現場を見られるか聞く
口コミで、
「現場がきれいだった」
という評価があっても、自分でも確認できればさらに判断しやすくなります。
住宅会社へ、
契約前に施工中の現場を見学できますか。
と聞いてみましょう。
見るのは、
- 資材管理
- 整理整頓
- 安全管理
- 職人の作業状況
- 現場監督の説明
などです。
既存の工務店選び記事でも、実際の施工現場を見ることをおすすめしています。
建設業許可を確認する
口コミとは別に、公的情報も確認できます。
国土交通省には「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」があり、建設業者について許可行政庁が登録した企業情報を検索できます。
確認する場合は、
- 正式な商号
- 所在地
- 許可情報
などを会社から聞いた情報と照合できます。
ただし、
建設業許可が確認できる=その工務店の施工品質が高い
という意味ではありません。
許可情報は会社確認の一材料として利用しましょう。
建設業許可がないと怪しい?
ここも単純には判断できません。
国土交通省によると、建設業を営む場合には原則として建設業許可が必要ですが、一定の軽微な建設工事のみを請け負う場合は許可を受けなくても営業できる仕組みがあります。
したがって、検索システムに出てこないだけで直ちに違法業者と判断するのは避けてください。
注文住宅の請負内容と会社の許可状況について疑問がある場合は、会社へ直接確認しましょう。
法人情報を確認する
法人として営業している工務店なら、国税庁の法人番号公表サイトで、
- 商号または名称
- 本店または主たる事務所の所在地
- 法人番号
という基本3情報を確認できます。
会社公式サイトに記載された名称や所在地と照合する材料になります。
ただし、
法人番号がある=経営状態が良い
という意味ではありません。
会社の基本情報を確認するための資料として使いましょう。
会社の設立年だけで決めない
「創業50年だから絶対安心」
「設立3年だから危険」
と単純には判断できません。
長い実績は確認材料の一つですが、
- 現在の施工体制
- 担当者
- 現場管理
- 保証
- 経営状況
なども確認する必要があります。
【関連記事:工務店の倒産リスクを見抜くには?契約前に確認する保証と経営状況】
新築住宅の瑕疵保険も確認する
新築住宅については、住宅瑕疵担保履行法に基づく資力確保の仕組みがあります。
住宅瑕疵担保責任保険協会によると、新築住宅の保険では住宅事業者が保険法人と契約し、対象となる瑕疵の補修を行った場合などに保険金が支払われる仕組みです。
住宅会社へ、
新築住宅の瑕疵担保責任について、保険と供託のどちらで資力確保していますか。
と確認してみましょう。
口コミ評価とは別の重要な確認項目です。
口コミで「保証が悪い」とあったら?
すぐに信じる・否定するのではなく、保証書を確認します。
質問するのは、
- 初期保証
- 保証対象
- 無償修理の範囲
- 定期点検
- 延長保証
- 有料メンテナンス条件
などです。
口頭の「長期保証があります」だけではなく、書面を見せてもらいましょう。
「アフターサービスが遅い」という口コミがあったら?
住宅会社へ、
引き渡し後に不具合が出た場合、どこへ連絡しますか。
営業担当ではなくアフター専門部署がありますか。
緊急時の連絡方法はありますか。
と質問します。
口コミをそのまま評価に使うのではなく、確認質問へ変換するのがポイントです。
「追加費用が多い」という口コミがあったら?
この場合も見積もりで確認できます。
例えば、
契約後に追加になりやすい項目を教えてください。
現在の見積もりで未確定の項目は何ですか。
と聞きます。
第129記事(下記関連記事)では、複数社の見積もりを比較するときは本体工事・付帯工事・別途工事・標準仕様などの条件をそろえることを解説しています。
【関連記事:ハウスメーカーの見積もりを比較する方法|条件をそろえるポイント】
「施工ミスがあった」という口コミがあったら?
住宅工事では口コミだけから実際の原因を判断することは困難です。
住宅会社へ、
- 社内検査
- 第三者検査
- 工事写真
- 現場監督
- 不具合発見時の是正方法
を確認してください。
完成見学会だけでなく構造見学会へ参加すると、施工管理の考え方について直接質問できます。
「営業がしつこい」という口コミがあったら?
営業方法に不安があるなら、初回相談時に、
こちらから連絡するまでは電話営業は不要です。
と伝えてみてもよいでしょう。
その要望を守ってくれるかも会社との相性を見る材料になります。
契約しないと判断した場合は、曖昧にせず明確に断ることも大切です。
【関連記事:ハウスメーカーを断るには?見積もり後・契約前の断り方と例文】
口コミを住宅会社へ直接聞いてもいい?
聞いて構いません。
ただし、
「ネットに悪口が書かれていますが本当ですか」
という聞き方より、
「アフター対応が遅かったという口コミを見ました。現在のアフターサービス体制を教えてください。」
と具体的な仕組みを聞く方が有益です。
担当者の反応だけではなく、実際の制度や書面を確認しましょう。
口コミ確認7ステップ
工務店の評判を確認するなら、次の順番がおすすめです。
1.会社名で検索する
まず全体の評判を確認します。
2.口コミを複数読む
良い・悪いの両方を読みます。
3.繰り返される内容を探す
個別意見ではなく傾向を見ます。
4.公式サイトを確認する
施工実績や会社情報を調べます。
5.公的情報を確認する
必要に応じて建設業許可や法人情報を確認します。国土交通省と国税庁では、それぞれ事業者情報・法人基本情報を検索できる仕組みがあります。
6.実際の住宅を見る
完成見学会・構造見学会へ参加します。
7.担当者へ質問する
口コミで気になった内容を確認します。
この7段階を行うと、口コミだけで判断する失敗を減らせます。
工務店比較表を作る
候補を2~3社まで絞ったら、口コミ以外も横並びにします。
| 項目 | A工務店 | B工務店 | C工務店 |
|---|---|---|---|
| 口コミ | ○ | ◎ | ○ |
| 施工実績 | ◎ | ○ | ◎ |
| 完成見学 | 済 | 済 | 未 |
| 構造見学 | 済 | 未 | 済 |
| 見積もり | ○ | ◎ | ○ |
| 住宅性能 | ◎ | ○ | ◎ |
| 保証 | ○ | ◎ | ○ |
| 施工管理 | ◎ | ○ | ○ |
| 担当者 | ○ | ◎ | ◎ |
こうすると、
口コミ評価が一番高い会社=自分に一番合う会社
とは限らないことが分かります。
口コミより重視したい7項目
最終的な工務店選びでは、次を重視してください。
1.見積もり
予算内で希望する住宅を建てられるか。
2.住宅性能
耐震・断熱など希望性能を満たせるか。
3.施工体制
誰が施工し、誰が管理するか。
4.施工実績
自分が希望する住宅に近い施工経験があるか。
5.保証
引き渡し後の保証内容が明確か。
6.現場
実際の施工状態を確認できるか。
7.担当者
メリットだけでなくデメリットも説明してくれるか。
これらを口コミと組み合わせて判断します。
工務店口コミチェックリスト
口コミ全体
-
平均評価を確認した
-
口コミ件数を確認した
-
投稿日を確認した
-
最近の口コミを確認した
-
数年前の口コミも確認した
-
高評価だけを見ていない
-
低評価だけを見ていない
良い口コミ
-
内容が具体的か確認した
-
担当者だけの評価ではないか確認した
-
施工中の内容を確認した
-
引き渡し後の内容を確認した
悪い口コミ
-
何についての不満か確認した
-
同様の口コミが複数あるか確認した
-
投稿時期を確認した
-
会社からの返信を確認した
-
感情的な投稿だけで判断していない
公式情報
-
公式サイトを確認した
-
会社所在地を確認した
-
施工事例を確認した
-
保証内容を確認した
-
アフターサービスを確認した
公的情報
-
必要に応じて建設業許可情報を確認した
-
法人の場合は法人基本情報を確認した
-
瑕疵担保責任の資力確保方法を確認した
実物
-
完成見学会へ参加した
-
構造見学会へ参加した
-
施工中現場について聞いた
-
現場管理について質問した
契約前
-
見積もりを比較した
-
標準仕様を比較した
-
耐震性能を確認した
-
断熱性能を確認した
-
保証を確認した
-
担当者との相性を確認した
よくある質問
工務店の口コミは信用できますか?
参考にはなりますが、口コミだけで住宅会社を決めることはおすすめできません。
家づくりスタートガイドでも、口コミは担当者や施主の状況によって評価が変わるため、施工現場や保証なども含めて確認することをおすすめしています。
Googleの口コミが高ければ安心ですか?
高評価は参考材料になりますが、それだけで施工品質・住宅性能・経営状態まで確認できるわけではありません。
コメント内容、件数、時期を確認し、実際の施工現場なども見ましょう。
悪い口コミが1件あったらやめた方がいいですか?
1件だけで判断する必要はありません。
何についての不満なのか、同じ内容が複数投稿されているかを確認してください。
悪い口コミが多い工務店は危険ですか?
内容を確認する必要があります。
担当者の接客への不満と、施工・保証に関する不満では重要度が違います。
同じ問題が繰り返されているなら、契約前に住宅会社へ確認しましょう。
良い口コミばかりだと怪しいですか?
高評価が多いだけで不自然とは判断できません。
一方、消費者庁では、事業者が内容の決定へ関与した口コミなどについて、条件によって「事業者の表示」に当たる可能性があることを示しています。
評価点だけでなく、内容やほかの情報も確認してください。
口コミ投稿で特典があるとステマですか?
特典があるだけで直ちにステルスマーケティングになるとは限りません。
消費者庁のQ&Aでは、事業者が口コミ内容の決定に関与しているかなどによって判断が異なることが示されています。
SNSの口コミは信用できますか?
参考にはできますが、投稿者の住宅条件や契約内容が自分と同じとは限りません。
気になるポイントを見つけ、住宅会社へ質問するために活用するとよいでしょう。
匿名掲示板の口コミは?
投稿者や事実関係を確認できない場合があるため、それだけで契約判断をしないことをおすすめします。
工務店の公式サイトのお客様の声は信用できますか?
施工実績や施主が重視したポイントを見る資料として利用できます。
ただし、会社自身が掲載する情報なので、外部の口コミや現場見学などとも組み合わせて判断しましょう。
建設業許可はネットで確認できますか?
国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で、掲載対象となる建設業者の許可情報などを検索できます。
建設業許可があれば良い工務店ですか?
許可情報と施工品質の評価は別です。
許可の有無だけで住宅会社を選ばず、施工実績・現場管理・保証なども確認してください。
法人として存在しているか確認できますか?
法人であれば、国税庁の法人番号公表サイトで商号・所在地・法人番号の基本3情報を確認できます。
瑕疵保険も確認した方がいいですか?
新築住宅では重要な確認項目です。
住宅瑕疵担保責任保険協会では、新築住宅の保険の仕組みについて、対象となる瑕疵の補修を行った住宅事業者などに保険金が支払われる制度を案内しています。
住宅会社へ資力確保の方法を確認しましょう。
口コミと完成見学会ならどちらを重視しますか?
どちらか一方ではなく組み合わせてください。
口コミは利用者の感想、完成見学会は実際の住宅の広さ・動線・仕上がりを確認する材料になります。
施工品質を見るならどうすればいいですか?
構造見学会や施工中現場について住宅会社へ質問しましょう。
第128記事(下記関連記事)では、構造・断熱・防水だけでなく施工管理や検査体制を確認する方法を詳しく解説しています。
【関連記事:構造見学会では何を見る?断熱・耐震・施工品質のチェックポイント】
口コミが良くても倒産することはありますか?
口コミと会社の経営状態は別の情報です。
既存の倒産リスク記事でも、口コミだけでは経営状態を判断できないことを解説しています。
【関連記事:工務店の倒産リスクを見抜くには?契約前に確認する保証と経営状況】
まとめ|口コミと実物・公的情報を組み合わせる
工務店を探すとき、口コミは便利な情報源です。
実際に相談・建築した人が、
- 担当者
- 打ち合わせ
- 工事
- アフターサービス
について感じたことを知るきっかけになります。
しかし、家づくりスタートガイドの既存記事でも、工務店は地域名や口コミだけで決めず、性能・見積もり・保証・施工体制・担当者などを確認することをおすすめしています。
口コミを見るときのポイントを整理します。
- 星の平均点だけで判断しない
- 投稿数も見る
- 投稿日を見る
- 良い口コミの具体性を見る
- 悪い口コミの内容を見る
- 同じ不満が繰り返されていないか見る
- 担当者個人と会社全体を分ける
- 接客と施工品質を分ける
- 引き渡し後の口コミを見る
- 会社の返信も参考にする
- SNSだけで判断しない
- 匿名情報だけで判断しない
- 公式サイトの施工事例を見る
- 完成見学会へ行く
- 構造見学会へ行く
- 施工中現場について聞く
- 建設業許可など公的情報も確認する
- 法人情報を確認する
- 保証・瑕疵担保責任について確認する
- 最後は見積もりと住宅性能まで比較する
国土交通省では建設業者等の企業情報を検索できるシステムを公開しており、国税庁でも法人の商号・所在地・法人番号を確認できます。口コミとは性質の異なる公的情報なので、会社を確認する材料として組み合わせるとよいでしょう。
また、口コミにはさまざまな投稿背景があります。消費者庁では、広告であることを隠すステルスマーケティングを2023年10月1日から景品表示法上の不当表示として規制していますが、一般消費者が自主的に投稿する通常の口コミまで一律に事業者の表示とされるものではありません。
だからこそ、
「口コミは信用できる・できない」と決めるのではなく、口コミをきっかけに確認項目を増やす
ことが大切です。
工務店選びの最終判断は、
口コミ+見積もり+住宅性能+施工実績+現場+保証+担当者
を総合して行いましょう。
※インターネット上の口コミは投稿者の契約内容・担当者・施工時期などによって評価が異なります。口コミだけで施工品質や経営状態を判断せず、住宅会社から提示される書類、公的な事業者情報、実際の施工現場、見積もり、保証内容などを組み合わせて判断してください。
関連記事:
- 工務店の選び方|良い工務店を見極めるチェックポイント
- ハウスメーカーの選び方|後悔しない比較ポイントと契約前の確認事項
- ハウスメーカーと工務店の違いを徹底比較|向いている人・選び方
- 工務店の倒産リスクを見抜くには?契約前に確認する保証と経営状況
- 完成見学会で見るところは?注文住宅のチェックポイント
- 構造見学会では何を見る?断熱・耐震・施工品質のチェックポイント
- ハウスメーカーの見積もりを比較する方法|条件をそろえるポイント
- 住宅会社の保証とアフターサービスを比較するポイント|長期保証の注意点
- ハウスメーカーの営業担当が合わない?変更を頼む基準と伝え方
- ハウスメーカーを断るには?見積もり後・契約前の断り方と例文