
新築の完成が近づくと、家具や家電と一緒に考えたいのがカーテンです。「引き渡し後に買えば間に合う?」「窓の図面だけで注文できる?」「レールは住宅会社が付けてくれる?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。後回しにすると、入居初日に外からの視線を遮れなかったり、希望する位置に取り付けられなかったりすることがあります。
新築のカーテンは、建築中に取付方法と下地を計画し、購入先の手順に沿って寸法を確定してから注文するのが基本です。生地選びを始める時期と、注文を確定する時期を分けると進めやすくなります。
この記事では、カーテンを買うまでの段取り、採寸とレール工事、費用の見方、部屋別の選び方を解説します。ロールスクリーンやブラインドも含め、入居日から困らない窓まわりを準備しましょう。
この記事のポイント
- カーテン選びは建築中から始め、採寸・製作・取付けの期間を確認する
- 窓枠の寸法と注文寸法を区別し、レールや取付位置を先に確定する
- 価格は生地だけでなく、レール・採寸・施工まで含めた総額で比べる
- 入居初日に必要な目隠しを優先し、昼夜の見え方と操作性を確認する
新築のカーテンはいつ買う?選び始めと注文確定を分ける

種類と取付位置は、建築中の打ち合わせで考える
カーテンは最後に色を選ぶだけの買い物ではありません。通常の布製カーテン、ロールスクリーン、ブラインドなど、選ぶ種類によって取付金具や必要な空間が変わります。天井近くから吊るす、窓枠の中に納める、カーテンボックスを設けるといった希望は、建築中に伝えましょう。
特に、下地の補強や電動製品の電源が必要な場合は、内装が完成する前に検討したほうが計画を調整しやすくなります。「商品は後で決める」としても、取付方法まで未定のままにしないことが大切です。候補の商品とおおよその使い方を住宅会社へ伝え、いつまでに何を決める必要があるか確認してください。
生地の色や柄は、床・壁紙・家具の候補と並べて検討できます。一方、注文する寸法は、実際の取付条件を踏まえて確定します。早めに選び始めることと、未確認の寸法で早く注文することは別です。
入居日から逆算して、採寸日と取付日を決める
オーダー品には、採寸や見積もりの後に製作の期間が必要です。既製品でも、在庫や配送、レール工事の予約によって入居日に間に合わない場合があります。「何週間前なら必ず大丈夫」という共通の期限はなく、候補の商品と依頼先に確認する必要があります。
購入先には、家に住み始める日、現地採寸できる見込み、レールを誰が取り付けるかを伝えましょう。確認したいのは商品の発送日だけではなく、実際に使える状態になる日です。商品が届いても、取付工事が翌週なら、その間の目隠しは別に必要になります。
| 家づくりの段階 | 進めたい準備 |
|---|---|
| 間取り・内装の打ち合わせ | 窓ごとの種類、取付位置、下地、カーテンボックス、電源を検討する |
| 仕様が具体化した段階 | 購入先と施工範囲を決め、図面を使って概算見積もりを取る |
| 現地確認ができる段階 | 購入先の手順に沿って採寸し、干渉と注文寸法を確認する |
| 注文前 | 数量、品番、操作方法、製作期間、配送先、取付日を確定する |
| 引き渡し・入居前後 | 取付け、開閉、丈、光漏れ、夜間の目隠しを確認する |
この表は準備の順序を示したものです。住宅会社がレールとカーテンをまとめて納める場合などは工程が異なるため、担当者が示す採寸・施工の手順に合わせて調整してください。
引き渡し前の採寸や施工には、住宅会社との調整が必要
引き渡し前に専門店のスタッフが入る場合は、住宅会社へ事前に連絡します。現場への立入り、作業できる時間、床や壁の保護、鍵の管理などを確認しましょう。施主検査の日に採寸もお願いしたい場合は、住宅会社と購入先の両方へ予定を伝えます。
建築工事が遅れたときは、カーテンの配送や取付日も見直します。商品を旧居で受け取るのか、新居へ送るのか、保管が必要なら誰がどこで行うのかも決めておくと、受取りの行き違いを防げます。
最初に窓の一覧を作る|全部の窓へ同じものを付けなくてよい

窓ごとに「何を遮りたいか」を書き出す
購入先へ相談する前に、間取り図の窓へ番号を付けて一覧を作ります。「リビング南」「寝室東」のように場所がわかる名前を添えると、似た寸法の窓があっても取り違えにくくなります。窓の数だけでなく、一つの窓に厚手とレースの二種類を使うかも整理しましょう。
必要な役割は窓によって違います。通りからの視線を遮りたい窓、朝日を抑えたい寝室の窓、日中の明るさを残したい窓など、困りそうなことを先に書き出してください。生地の見た目から選び始めるより、必要な機能を絞りやすくなります。
| 一覧に書く項目 | 記入例 |
|---|---|
| 場所と窓番号 | リビング南・窓1 |
| 主な目的 | 道路からの視線を遮り、日中の明るさを残す |
| 窓の使い方 | 庭へ毎日出入りする |
| 候補 | 厚手カーテンとレース、または縦型ブラインド |
| 周囲の設備 | 右側にエアコン、左側に収納扉 |
| 必要な日 | 入居初日までに目隠しを用意する |
不要と判断する前に、夜と外からの見え方を考える
高い位置の窓や、視線を遮るガラスを採用した窓では、カーテンを付けない選択もあります。ただし、昼間に室内から見た印象だけで決めず、隣家の窓の高さや道路との位置関係も確認してください。二階の窓でも、向かいの建物から見える場合があります。
脱衣所や寝室では、人の輪郭や動きがどの程度わかるかも判断材料です。家具が入る前と入居後では人が立つ位置も変わるため、実際の生活を想定して検討しましょう。すぐ付けない場合も、後で必要になったときに取り付けられる位置と下地を準備するかは別に考えられます。
カーテン・ロールスクリーン・ブラインドをどう選ぶ?

毎日の開閉と、窓からの出入りを基準にする
布製のカーテンは左右へ開閉する使い方が一般的で、庭やバルコニーへ出入りする窓でも検討しやすい選択肢です。開いた生地が左右にたまるため、その部分が家具や収納扉に重ならないかを確認しましょう。
ロールスクリーンは生地を巻き上げる方式です。窓まわりをすっきり見せやすい一方、窓の取っ手に触れたり、出入りのたびに大きく上げ下げしたりする必要がないか確認します。見た目の好みと、普段の操作のしやすさを一緒に考えることが大切です。
ブラインドには横型・縦型などがあり、羽根の角度を変えて光や視線を調整する使い方ができます。素材によって重さや手入れ方法も異なるため、候補の商品を実際に操作して確かめましょう。シェードは生地をたたみ上げるため、上げたときの生地のたまりも確認します。
| 種類 | 使い方で確認すること |
|---|---|
| 布製カーテン | 左右に寄せた生地の場所、出入り、洗濯時の着脱 |
| ロールスクリーン | 上げ下げの頻度、左右の隙間、操作位置、巻き上げた状態 |
| 横型ブラインド | 羽根の角度調整、昇降時の重さ、掃除、窓の取っ手との干渉 |
| 縦型ブラインド | 開く方向、寄せた羽根の幅、出入りする場所、風が入るときの状態 |
| シェード | 上部のたたみ代、採光、操作、洗濯前後の取外しと取付け |
参考:サンゲツ「カーテン選びのポイント」。上表は、窓の使い方に合わせて比較するための確認項目です。
同じ部屋でも、窓の役割が違えば種類を変えられる
リビングの掃き出し窓にはカーテン、小さな腰窓にはスクリーンなど、同じ部屋で種類を分ける方法もあります。統一感を出したい場合は、色や素材感をそろえると比較しやすくなります。すべてを同じ製品にすること自体を目標にする必要はありません。
ただし、操作方法が増えると家族が扱いにくく感じる場合もあります。高齢の家族が使う部屋や、毎日何度も開け閉めする窓は、実物で動かしやすさを確かめてください。設置した状態の高さを想定し、手が届くか、家具をよけずに操作できるかを確認しましょう。
レール工事は誰がする?下地と取付位置を先に確認する

「カーテン付き」「レール付き」の範囲を見積書で確かめる
住宅会社の見積もりにカーテン関連の項目があっても、どこまで含むかは契約によって違います。下地だけ、レールだけ、特定の窓のカーテンまでなど、完成状態を具体的に確認してください。カーテンを束ねる部品や、その部品を掛ける房掛けまで含むかも確認したい項目です。
住宅会社がレールを取り付け、施主が生地を別の店で購入する場合は、レールの種類、長さ、取付高さを共有します。購入店には、完成後に採寸するのか、施工担当と寸法を調整して注文するのかを確認しましょう。両者へ任せたつもりでも、情報を渡す担当が決まっていないと認識がずれます。
下地は取付けたい場所に、必要な範囲があるかを見る
壁や天井に何かを固定するときは、表面がきれいに仕上がっていることと、製品を支えられることを分けて考えます。カーテンやブラインドの重量、開閉時の力に合わせた固定が必要です。下地があると聞いた場合も、範囲と位置が希望する取付位置に合っているかを確認してください。
ニチベイの採寸案内でも、壁面へのブラインドの取付けには下地などの強度が必要とされています。具体的な固定方法は製品と建物の条件によって異なるため、自分で一律のビスや金具を指定せず、住宅会社と施工担当に確認してもらいましょう。
出典:ニチベイ「採寸のチェックポイント(よこ型ブラインド)」
特に、窓のすぐ上に付ける計画から天井近くへ変更する場合は、元の下地がそのまま使えるとは限りません。デザインを変更した時点で、取付条件も再確認します。将来、重い製品へ交換する可能性があるなら、その想定も建築中に相談しておきましょう。
エアコン・収納扉・窓のハンドルとの干渉を確認する
窓の正面だけではなく、その周囲にあるものを図面と現地で確認します。レールの端の装飾がエアコンに当たる、生地を寄せると収納扉が開けにくい、スクリーンを下ろすと窓のハンドルに触れるといった問題は、寸法だけでなく動きを見る必要があります。
エアコンが後日設置される場合は、その予定位置も共有してください。カーテンを付けた時点で干渉していなくても、別の設備が入って使いにくくなることがあります。窓まわり、空調、家具を別々に決めず、最終図面で一緒に確認しましょう。
カーテンの採寸は窓枠だけでは不十分|注文寸法との違い
布製カーテンはレールと吊り位置を基準にする
布製カーテンを自分で測る場合、窓枠の幅をそのまま購入サイズにしないことが重要です。サンゲツは、幅はレールを基準に、丈はランナーを基準に測ることを案内しています。ランナーとは、レール上を動き、カーテンのフックを掛ける部品です。
測った寸法と注文する寸法も、必ずしも同じではありません。必要なゆとり、床から離す長さ、フックの仕様などが関係します。別の店の計算方法を混ぜず、実際に注文する店の採寸ガイドに従いましょう。
出典:サンゲツ「カーテンの長さの測り方・サイズの測定方法をわかりやすく解説」
レールがまだない場合は、先に取付位置を決める必要があります。専門店がレールとカーテンをまとめて施工する場合は、その店の採寸・寸法管理の手順に従ってください。施主が窓の図面だけを見て仕上がり寸法を確定するのは避けましょう。
一枚の幅なのか、一窓分の幅なのかを確認する
両開きのカーテンを注文するときは、表示されている幅が一枚分なのか、左右を合わせた寸法なのかを確認します。既製品でも、一枚入りと二枚組では必要な購入数が変わります。商品名に書かれた数字だけで判断せず、枚数とセット内容まで確認してください。
たとえば、一窓に厚手カーテン二枚とレース二枚が必要なら、注文する商品がその四枚を含むかを見ます。レール、フック、タッセルなどの付属品も別に確認しましょう。窓番号ごとに「必要なもの」と「注文済みのもの」を照合すると、同じ商品を重複購入する失敗も減らせます。
掃き出し窓と腰窓は、周囲の使い方まで考えて丈を決める
床近くまである掃き出し窓では、生地が床を引きずらないか、出入りするときに邪魔にならないかを確認します。一方、腰窓では、窓の下の机や収納に生地が触れないかが判断材料になります。
床からどれだけ離すか、窓枠よりどれだけ長くするかは、製品と仕上げ方に合わせて決めます。一般的な目安をそのまま使うのではなく、掃除、家具、見た目、光漏れの希望を購入先へ伝えてください。特に厚手とレースを重ねる場合は、それぞれの丈と重なりを一緒に確認します。
採寸を任せる場合も、最終確認は窓ごとに行う
専門家が採寸した場合でも、注文内容の確認は必要です。窓番号、商品、色、左右の開き方、操作位置、取付方法など、生活上の希望が反映されているかを確認しましょう。
寸法間違いや取付けの不一致が起きた場合に、誰が再製作や再施工へ対応するかも依頼時に確認します。自己採寸と出張採寸では、店の対応条件が違う場合があります。口頭だけで決めず、承認する注文書や図面に残してください。
ロールスクリーンやブラインドは、製品幅と生地幅に注意
窓枠の内側に付けるか、外側を覆うかで測り方が変わる
窓枠の中へ納める場合と、壁側に取り付けて窓を覆う場合では、測る場所や必要な寸法が変わります。同じ窓でも、取付方法が違えば注文サイズをそのまま流用できません。
ニチベイは、製品の種類と取付方法に分けて採寸方法を案内しています。幅と高さに加え、取付高さや奥行き、動く範囲の障害物も確認する構成です。注文前には、選んだ商品の該当する案内を施工担当と確認しましょう。
参考:ニチベイ「採寸のチェックポイント(ロールスクリーン)」
本体の幅だけでは、隠せる範囲を判断できない
ロールスクリーンは、巻取り機構などがあるため、製品全体の幅と生地の幅が異なる商品があります。窓枠の中にきれいに収まっても、生地の左右に必要以上の隙間ができないかを確認してください。
寝室で暗さを重視する場合や、外からの視線をしっかり遮りたい場合は、実際にどの範囲を覆うかが重要です。遮光生地という表示だけで決めず、側面や上部、下部からの光も含めて相談しましょう。
操作部を右側にするか左側にするかも、家具配置と合わせて決めます。家具を置くとチェーンへ手を伸ばせない、窓を開けるときに操作部が邪魔になるといった問題を避けるため、商品が下りた状態と上がった状態の両方を考えてください。
住宅会社・専門店・量販店・通販は、担当範囲をそろえて比べる
住宅会社へまとめて依頼する場合
住宅会社経由で頼む場合は、下地や内装工事との調整をどこまで行ってもらえるかを確認します。建物の仕様と一緒に決めやすい反面、選べる商品や施工の担当は会社ごとに違います。
価格だけでなく、現地採寸、レール取付け、生地の納品、取付後の調整、不具合時の窓口が含まれるかを見ましょう。「カーテン工事一式」という表記なら、どの窓に何を付けるかを明細にしてもらいます。
専門店や量販店へ依頼する場合
専門店や量販店では、出張採寸や取付サービスの有無、対象地域、費用、予約可能日を確認します。生地を見て相談できることと、新築現場での調整を任せられることは別なので、必要なサービスが含まれるかを確かめてください。
住宅会社とは別の業者が施工する場合は、下地の情報や立入り条件を共有します。レールは住宅会社、カーテンは販売店という分担なら、寸法をいつ確定し、誰から誰へ渡すかまで決めておきましょう。
通販で購入する場合は、採寸と取付けの負担も含める
通販は品番や価格を比較しやすい一方、自分で採寸や取付けを行う商品もあります。注文前に、完成したレールへ掛けるだけなのか、壁への固定まで必要なのかを確認してください。
オーダー品は、購入者都合での返品や寸法変更に制限がある場合があります。販売店の条件を確認し、サイズ、色、数量を確定してから注文しましょう。自分で買った製品を住宅会社へ取り付けてもらうなら、取付けを受けてもらえるかを購入前に確認します。
新築のカーテン費用は、生地代だけでなく一窓ごとの総額で考える
見積もりの条件をそろえてから金額を比較する
一軒分の費用は、窓数、寸法、生地、仕立て、レール、操作機構、工事の内容によって変わります。窓数や仕様が不明なまま、他の家の総額を自宅の予算として使うと、必要な費用を見落としやすくなります。
見積もりを比べるときは、同じ窓について、厚手とレースの両方を含むか、レールも含むか、採寸と取付けを頼むかをそろえます。生地だけの価格と、採寸・施工込みの価格を並べても、どちらが安いかは判断できません。
| 費用項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 生地・製品本体 | 窓番号、品番、色、寸法、枚数、仕立て方 |
| レール・金具 | 種類、長さ、取付部材、房掛けなどの付属品 |
| 採寸・相談 | 出張費、再採寸、注文しなかった場合の費用 |
| 施工 | 取付け、下地への対応、高い位置での作業、再訪問 |
| 配送・調整 | 送料、配送先変更、保管、納品後の調整の範囲 |
| 電動製品 | 本体、電源、操作機器、設定、必要な別売品 |
予算を減らすなら、使う部屋の優先順位を付ける
費用を調整するときは、家全体を一律に安い製品へ変える前に、どの窓で何を優先するかを見直します。毎日使うリビング、夜間の目隠しが欠かせない寝室、まだ使わない予備室では、優先度を変えられます。
まず目隠しと操作性に必要な仕様を確保し、そのうえで生地の価格帯や装飾部材、仕立て方を比較します。将来交換しやすい生地と、後から変更すると施工が必要になる下地・電源は分けて考えましょう。
既製品とオーダー品の併用も選択肢です。ただし、既製品へ合わせるために必要な目隠しが足りなくなるなら、買い直しの可能性があります。価格差だけでなく、寸法と使い方が合うことを確認してください。
予備費と、購入後にかかる費用を分けておく
入居前は、カーテン以外にも家具や家電、引っ越しなどの支払いが重なります。カーテンの見積もりに含まれない作業があれば、別枠で予算を取ります。未確定の追加費用を、ゼロ円として集計しないことが大切です。
大きな窓や高い位置の製品では、将来の取外しや修理にどのような作業が必要かも確認しましょう。見た目が好みでも、日常の手入れや交換が自分たちに難しいなら、その費用と手間を含めて選ぶ必要があります。
遮光・遮熱・目隠しは別の機能|昼と夜の使い方で選ぶ
遮光は生地だけでなく、周囲の光漏れも確認する
遮光性は、寝室の朝日や外灯、画面へのまぶしさを考えるときの判断材料になります。ただし、生地の遮光性が高くても、中央の合わせ目やレールの上、左右の隙間などから光が入る場合があります。
暗い部屋を希望するなら、「遮光性の高い生地がほしい」だけでなく、「朝の光で目が覚めやすい」「夜勤後に日中眠る」など、使い方を販売店へ伝えましょう。生地、取付位置、窓を覆う範囲を合わせて検討する必要があります。
遮熱と目隠しを、同じ性能だと考えない
サンゲツは、遮熱、UVカット、ミラーなどを別々の機能として案内しています。遮熱は日射熱への対策、ミラー調レースは日中の外部からの視線への対策など、目的が異なります。
「機能性カーテン」という呼び方だけで、必要な性能がすべて備わっているとは判断できません。西日を抑えたいのか、明るさを残して視線を遮りたいのか、まず目的を分けて選びましょう。室温や冷暖房費への効果も、窓や住まいの条件によって変わるため、試験値が自宅でそのまま再現されるとは考えないことが大切です。
昼に見えにくいレースでも、夜は確認が必要
昼間に外から見えにくくても、夜間に室内の照明をつけると見え方が変わる場合があります。ニチベイのプライバシー対策の案内でも、光源や使用環境、生地の色によって透け感が変わることが示されています。
販売店には、昼間だけでなく夜間の目隠しとして使いたいことを伝えてください。昼はレース、夜は厚手のカーテンを閉めるなど、時間帯で使い分ける方法もあります。ブラインドなら羽根の角度で見え方が変わるため、実際に操作して希望する視線を遮れるか確認しましょう。
部屋別に考えるカーテン選び|リビング・寝室・水回り
リビングは明るさ・視線・出入りを両立させる
リビングでは、日中に過ごす時間と外からの見え方を考えます。常に厚手のカーテンを閉める計画だと、窓からの明るさや眺めを生かせない場合があります。普段どの状態で使うかを決めてから、生地や機構を選びましょう。
庭へ出る掃き出し窓では、出入りに使う側と生地を寄せる側を確認します。ダイニングテーブルやソファが近い場合は、座ったまま操作できる必要があるか、家具の後ろへ回らないと開けられないかも判断材料です。
寝室は眠る時間と、家族の好みを確認する
寝室では、暗さの好みが家族で異なる場合があります。朝日で自然に起きたい人と、起床時刻まで暗くしたい人では、選びたい生地が変わります。「寝室だから最も暗いもの」と決めず、生活時間と好みを確認してください。
ベッドの近くに窓がある場合は、手が届く位置に操作部があるか、カーテンが寝具に触れないかも見ます。窓側へベッドを寄せる計画なら、設置後に開閉と掃除ができる空間を確保しましょう。
子ども部屋は、安全な操作と将来の変更を考える
子ども部屋では、成長に合わせて家具の位置や用途が変わります。現在のベッドや机だけで取付位置を決めず、模様替えしたときに扱いにくくならないかを考えましょう。色柄を長く使うか、将来掛け替えるかでも予算の配分が変わります。
コードやチェーンを使う製品は、後述する安全対策も確認します。大人が使いやすい位置が、そのまま子どもにとって安全とは限りません。家族の構成を販売店へ伝え、操作方式から相談してください。
洗面・脱衣所・キッチンは、水分や汚れへの対応を確認する
水回りでは、目隠しに加えて、設置場所に適した素材や機構かを確認します。浴室向けなど用途が指定される製品もあるため、一般の部屋用の商品をそのまま選ばないようにしましょう。
キッチン近くでは、油やにおい、火気との位置関係も考えます。汚れたときに拭けるのか、洗えるのか、外して手入れできるのかを確認してください。手入れのしやすさは材質だけでなく、設置高さと家具との距離にも関係します。
色柄は小さな見本だけで決めず、光を通した状態も見る
壁・床・家具のサンプルと一緒に比較する
カーテンは部屋の中で大きな面積を占めるため、小さな見本で見たときと印象が変わる場合があります。壁紙や床材、ソファの候補と並べ、色が合うかだけでなく、どこを目立たせたいかも考えましょう。
カーテンを主役にするなら柄や色を選ぶ楽しみがあります。一方、家具や窓からの景色を主役にしたいなら、背景としてなじむ生地を選ぶ方法もあります。家全体のすべての窓に同じ強さの色柄を使う必要はありません。
サンプルは吊るして、昼と照明の下で確認する
可能なら大きめの生地見本を借り、光を通した状態を確認します。机の上に置いた色と、窓辺で透けたときの色は見え方が異なります。厚手とレースを組み合わせる場合は、一枚ずつではなく重ねた状態も確認してください。
新居で確認できない場合は、ショールームで近い照明条件を相談する、候補を絞って完成後に最終確認するなどの方法があります。ただし、最終確認を遅らせるなら納期への影響も確認しましょう。色を慎重に決めたい気持ちと、入居初日に必要な目隠しを両方満たす予定が必要です。
電動カーテンや高窓のスクリーンは、電源と手入れを先に考える
電源方式と操作方法は、商品を決めて確認する
電動製品を検討するときは、電源の方式、必要な配線、操作機器、設置条件を候補商品の仕様で確認します。コンセントを使うものや充電式など、製品によって条件が違うため、「電動にする」とだけ伝えて配線を確定しないようにしましょう。
建築中には、必要な電源をどこに用意するか、見える配線をどう扱うかを住宅会社へ相談します。リモコンだけで使うのか、ほかの機器と連携させたいのかによって、必要な機器や対応条件も変わります。連携を希望する場合は、双方の対応を販売店へ確認してください。
高い位置は、故障や掃除のときに近づけるかが重要
吹き抜けなどの高窓は、日常の操作だけでなく、電池交換、充電、清掃、修理の方法を確認します。手が届かない位置へ設置するなら、操作しやすさだけを理由に採用すると、維持管理で困ることがあります。
将来、製品を取り外すときにどのような作業が必要か、足場などが必要になる可能性があるかを施工担当へ聞いておきましょう。停電時や故障時の扱いも機種によって違うため、説明書と販売店の案内で確認します。
小さな子どもがいる家庭は、コードとチェーンの安全対策も確認
操作方式を選ぶ段階から、手の届き方を考える
シェードやスクリーンなどの操作コード・チェーンは、子どもの体に絡まる事故につながるおそれがあります。サンゲツは、付属の安全対策品を使い、コードなどを子どもの手が届かない位置にまとめるよう案内しています。また、安全対策品だけで事故を完全に防げるわけではないことも示しています。
出典:サンゲツ「安心して窓まわり商品をご利用いただくために」
購入時には、長いコードが垂れない操作方式を選べるか、安全部品をどう使うかを確認してください。家具を置いた後に子どもが届くようになる場合もあるため、窓だけでなく周囲の配置を合わせて確認します。安全部品を見た目の理由で外したり、操作部を自己流で改造したりしないことが大切です。
取付け後は、家族が実際に操作して説明を受ける
取付担当者から説明を受けるときは、主に使う家族も一緒に確認できるとよいでしょう。開閉の方法、引いてよい部分、安全部品の使い方を実際に試します。引っ掛かりや異音があるときは、その場で確認してください。
説明書は窓番号や製品品番と一緒に保管します。外見が似ている製品でも操作や取外しの方法が異なる場合があるため、掃除や交換の際に該当する説明書へ戻れるようにしておきましょう。
入居日にカーテンが間に合わないときは、必要な窓から対応する
寝室・脱衣所・道路側の窓を優先する
全室分の納品が遅れる場合は、窓の一覧へ戻り、入居初日に必要な場所を絞ります。まず寝室や脱衣所、道路から室内が見える窓など、生活上の支障が大きい場所を優先しましょう。未使用の予備室と同じ優先度にする必要はありません。
販売店に、一部だけ先に納品できるか、仮の製品を用意できるか、既製品で一時的に対応できる窓があるかを相談します。旧居のカーテンを使う場合は、幅と丈、フック、レールへの対応を確認してください。掛けられることと、必要な範囲を隠せることは別です。
仮設でも、壁や窓に合う方法を確認する
仮の目隠しを付けるときは、商品の取付条件と壁や窓の材質を確認します。突っ張り式でも対応する幅や荷重があり、どこにでも固定できるわけではありません。重い布を無理に吊るすと落下するおそれがあります。
テープやシートを貼る方法も、壁紙やガラスなどへの使用可否を確認してから選びましょう。新しい内装に跡を残したり、窓の使用条件に合わないものを貼ったりしないよう、必要に応じて住宅会社へ相談します。短期間だから何を使ってもよいとは考えないことが大切です。
取付け後のチェックリストと、長く使うためのお手入れ
閉じた見た目だけでなく、開閉と窓の操作を確認する
納品時は、注文した品番・色・数量がそろっているかを確認し、窓番号ごとに取付けます。カーテンが床や家具へ触れていないか、左右が十分に閉まるか、開けたときの生地が邪魔にならないかを見ましょう。
- 注文した窓に、指定した商品と色が取り付いているか
- 丈と幅が意図した仕上がりで、床や家具を引きずっていないか
- 窓・網戸・収納扉を必要な範囲まで動かせるか
- 操作部が家具に隠れず、家族が無理なく扱えるか
- 取付部のぐらつきや、開閉時の引っ掛かりがないか
- 安全部品、付属品、説明書、保証の窓口を確認したか
夜間の目隠しは、照明をつけた状態でも確認します。自分の敷地や通行の妨げにならない場所から、家族に見え方を確かめてもらうと判断しやすくなります。気になる点は、窓番号と写真を添えて購入先へ相談してください。
洗えるかどうかは、生地名ではなく表示と説明書で確認する
サンゲツは、カーテンの手入れでは洗濯ラベルを確認し、家庭で洗うか専門業者へ任せるかを判断するよう案内しています。見た目が似た生地でも同じ方法で洗えるとは限らず、ロールスクリーンなども製品に合った手入れが必要です。
購入前に、自宅で外せる重さと高さか、洗濯機の容量に収まるか、外した後に戻せるかも考えます。「洗える」という機能だけでなく、実際に手入れを続けられることが大切です。取外しが難しい場所は、購入先にメンテナンスの対応と費用を確認しておきましょう。
新築のカーテンでよくある質問
Q. 引き渡し後に選び始めてもよいですか?
購入はできますが、希望する商品が入居日までにそろうとは限りません。下地やレール、電源に関係することは建築中に検討し、生地選びと納期確認も早めに進めましょう。完成後に色を最終確認したい場合は、入居初日に必要な目隠しを別に用意できるか確認します。
Q. 図面に書かれた窓の寸法で注文できますか?
図面は概算見積もりや候補選びに使えますが、その窓寸法をそのままカーテンの注文寸法にはできません。レールや金具の位置、製品の取付方法、仕上がりを踏まえた確認が必要です。最終寸法を誰がいつ確定するかを購入先と決めてください。
Q. 全部屋をオーダーカーテンにする必要はありますか?
必要ありません。寸法と機能が合えば既製品も選べますし、窓ごとにオーダー品と組み合わせる方法もあります。目隠しや操作性を優先し、部屋の用途に応じて予算を配分しましょう。値段を下げるために幅や丈の不足を受け入れると、買い直しにつながる場合があります。
Q. ミラーレースだけで夜も目隠しできますか?
ミラーという名称だけで夜間の目隠し性能は判断できません。室内外の明るさや生地によって見え方が変わるため、候補商品の夜間の透けにくさを確認してください。必要に応じて、夜は厚手のカーテンなどを閉める使い方を検討します。
Q. レールの取付けだけを住宅会社に頼めますか?
対応は住宅会社と契約内容によります。頼める場合は、レールの種類、長さ、取付位置をカーテンの購入先にも共有しましょう。購入先と施工担当のどちらが寸法を管理するか、取付け後に問題があった場合の窓口も確認してください。
Q. カーテンを後から別の種類へ変えられますか?
変更できる場合もありますが、既存の下地やレールをそのまま使えるとは限りません。重さ、金具、必要な奥行き、操作部、電源などを新しい製品の条件で確認します。将来変更する可能性が高いなら、建築中にその希望を住宅会社へ伝えておきましょう。
まとめ|新築のカーテンは、建築中の計画と購入前の採寸が大切
新築のカーテンは、入居直前に生地を買えば準備が終わるものではありません。建築中に種類と取付位置を考え、下地やレール、必要な電源を確認し、購入先の手順に沿って寸法を確定することが大切です。
まずは窓の一覧を作り、目隠し・明るさ・開閉のしやすさを窓ごとに整理しましょう。その条件で採寸と施工まで含む見積もりを比べ、入居初日に必要な場所から納品と取付けを調整します。
取付け後は、昼夜の見え方、窓や家具との干渉、家族の操作性を確認してください。部屋の見た目と毎日の使いやすさを両方考えることで、入居後の買い直しや追加工事を減らしやすくなります。
※本記事は2026年9月21日に確認したメーカーの公式情報を参考に、新築戸建ての一般的な準備をまとめています。採寸方法、取付条件、納期、費用、返品・保証条件は商品と依頼先によって異なります。注文前に、実際に購入する商品の案内と現地の施工条件を確認してください。