住宅ローン・お金

変動金利と固定金利どっちがいい?住宅ローン金利タイプの選び方

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住宅ローンを選ぶとき、多くの人が最初に悩むのが「変動金利と固定金利のどちらがいいのか」という問題です。

「変動金利は金利が低いからお得そう」
「固定金利は安心だけど月々の返済が高くなりそう」
「今後、金利は上がるのか下がるのか」
「結局、自分たちはどちらを選ぶべきなのか」

このように迷う人は多いでしょう。

結論から言うと、変動金利と固定金利に万人共通の正解はありません。

なぜなら、住宅ローンの金利タイプは、金利の高低だけでなく、家計の余裕、借入額、返済期間、子どもの教育費、共働きの継続性、金利上昇への耐性によって向き不向きが変わるからです。

特に2026年時点では、住宅価格や住宅ローン金利が上昇傾向にあり、国土交通省も住宅ローン利用者が金利リスクを理解する重要性を案内しています。日本では住宅ローン利用者の約8割が変動金利型を利用している状況ですが、政策金利の引き上げを背景に住宅ローン金利が上昇傾向にあるとされています。

つまり、今までのように「変動金利が安いから変動でよい」と単純に考えるのは危険です。

この記事では、変動金利・固定金利・固定期間選択型の違い、それぞれに向いている人、金利上昇時の考え方、住宅ローンで後悔しない選び方を初心者向けに解説します。

この記事でわかること

  • 変動金利と固定金利の基本的な違い
  • 固定期間選択型の特徴
  • 変動金利が向いている人
  • 固定金利が向いている人
  • 金利上昇時に確認すべきこと
  • 金利タイプを選ぶ前のチェックポイント
  • 住宅ローンで後悔しない判断基準

結論|金利タイプは家計のリスク許容度で選ぶ

変動金利と固定金利を比べるとき、多くの人は「どちらが得か」で考えます。

しかし、この考え方は危険です。

住宅ローンは、数年で終わる買い物ではありません。多くの場合、20年、30年、35年と長期間返済が続きます。

その間に、次のような変化が起こる可能性があります。

  • 金利が上がる
  • 子どもの教育費が増える
  • 共働きから片働きになる
  • 転職で収入が変わる
  • 車の買い替えが必要になる
  • 固定資産税や修繕費が発生する
  • 親の介護費用が増える
  • 老後資金の準備が必要になる

そのため、金利タイプ選びで重要なのは、将来の金利を完璧に予測することではありません。

金利が上がった場合でも家計を守れるかどうかです。

変動金利は、将来の返済額が変わるリスクを受け入れる代わりに、当初の返済額を抑えやすい選択です。

固定金利は、返済額を確定させる代わりに、変動金利より当初の返済額が高くなりやすい選択です。

どちらが正解かは、家計の余裕で決まります。

変動金利とは

変動金利とは、一定期間ごとに金利が見直されるタイプの住宅ローンです。

一般的には、短期金利の動きに影響を受けやすく、固定金利よりも当初の金利が低く設定されることが多いです。

変動金利の主な特徴は、次のとおりです。

項目 内容
当初金利 固定金利より低く見えやすい
返済額 金利上昇により将来増える可能性がある
向いている人 金利上昇時にも返済できる余裕がある人
注意点 安さだけで選ぶと借りすぎにつながる

変動金利の魅力は、月々返済額を抑えやすいことです。

同じ借入額なら、固定金利より毎月の返済が低く見えることがあります。

ただし、その差額は「得をしているお金」とは限りません。

将来の金利上昇リスクを自分で抱えている状態です。

変動金利のメリット

当初の返済額を抑えやすい

変動金利の最大のメリットは、固定金利と比べて当初の返済額を抑えやすいことです。

月々の返済額が低ければ、家計に余裕を作りやすくなります。

ただし、その余裕を外食や旅行、設備グレードアップに使い切ってはいけません。

変動金利を選ぶなら、固定金利との差額を貯蓄や繰り上げ返済の原資として残す考え方が必要です。

借入初期の負担を軽くしやすい

家を建てた直後は、家具家電、外構、引っ越し、子育て費用など、支出が増えやすい時期です。

そのため、当初返済額を抑えられる変動金利は、家計管理上のメリットになる場合があります。

ただし、これはあくまで「余裕を作るため」の選択です。

借入額を増やすために変動金利を使うと、金利上昇時に一気に苦しくなります。

金利が上がらなければ総返済額を抑えられる可能性がある

返済期間中に金利が大きく上がらなければ、固定金利より総返済額を抑えられる可能性があります。

ただし、これは結果論です。

将来の金利は誰にも確実にはわかりません。

「変動金利の方が得になるはず」と決めつけるのではなく、上がった場合でも払えるかを確認してください。

変動金利のデメリット

金利上昇で返済額が増える可能性がある

変動金利の最大のリスクは、将来の金利上昇です。

金利が上がると、毎月返済額や総返済額が増える可能性があります。

国土交通省は、住宅ローン金利が上昇傾向にある環境では、金利タイプや返済期間の選択における注意点を理解することが重要だと案内しています。

変動金利を選ぶなら、最低でも次の試算をしてください。

  • 金利が1%上がった場合
  • 金利が2%上がった場合
  • 教育費が増える時期と重なった場合
  • 片方の収入が減った場合
  • 固定資産税や修繕費も含めた場合

金利上昇時に貯蓄が止まる、教育費が払えない、生活費を削りすぎるなら、その借入額は大きすぎます。

借入額を増やしやすい

変動金利は当初返済額が低く見えるため、借入額を増やしやすいです。

ここが最大の落とし穴です。

たとえば、固定金利では月々返済が厳しい金額でも、変動金利なら返済額が低く見えてしまうことがあります。

その結果、「変動なら買える」「変動ならこの土地もいける」と判断してしまう人がいます。

これは危険です。

変動金利を使って予算を広げるのではなく、無理のない予算の中で変動金利を使うべきです。

将来の家計管理が難しくなる

固定金利なら返済額が確定するため、長期の資金計画を立てやすいです。

一方、変動金利は返済額が変わる可能性があるため、将来の家計に不確定要素が残ります。

特に次の家庭は注意が必要です。

  • 子どもが小さく、教育費のピークがこれから来る
  • 共働き継続に不安がある
  • 車を複数台所有している
  • ボーナスに依存している
  • 貯蓄が少ない
  • 借入額が大きい
  • 返済期間が長い

変動金利は、家計に余白がある人向けです。

余白がない人が選ぶと、金利上昇時に逃げ場がなくなります。

固定金利とは

固定金利とは、借入時から一定期間、または返済終了まで金利が固定されるタイプの住宅ローンです。

代表的なのが、全期間固定金利です。

住宅金融支援機構の【フラット35】は、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する最長35年の全期間固定金利住宅ローンで、資金の受取時に返済終了までの借入金利と返済額が確定するため、長期のライフプランを立てやすいと案内されています。

固定金利の主な特徴は、次のとおりです。

項目 内容
当初金利 変動金利より高くなりやすい
返済額 固定期間中は変わらない
向いている人 返済額の安定を重視する人
注意点 借入額を増やしすぎると固定でも危険

固定金利は、将来の金利上昇リスクを避けたい人に向いています。

ただし、固定金利だから絶対に安全というわけではありません。

固定金利でも、借入額が大きすぎれば家計は苦しくなります。

固定金利のメリット

返済額が変わらない安心感がある

全期間固定金利では、返済終了まで金利と返済額が確定します。

これは大きなメリットです。

金利上昇を気にせず、教育費、老後資金、車の買い替え、修繕費などを計画しやすくなります。

特に、将来の収入や支出に不安がある家庭には、固定金利の安定性は価値があります。

長期の家計計画を立てやすい

注文住宅では、住宅ローン以外にも長期的な支出があります。

  • 固定資産税
  • 火災保険
  • 修繕費
  • 外壁・屋根メンテナンス
  • 給湯器交換
  • 子どもの進学費用
  • 車の買い替え
  • 老後資金

固定金利なら、住宅ローン返済額が変わらないため、これらの支出を見通しやすくなります。

家計管理が苦手な人、将来の不確実性を減らしたい人には向いています。

金利上昇時でも返済額が変わらない

固定金利の強みは、金利が上がっても返済額が変わらないことです。

変動金利では金利上昇に備える必要がありますが、全期間固定ならその心配は少なくなります。

ただし、これは金利上昇リスクを回避する代わりに、当初の返済額を多めに払う選択とも言えます。

固定金利の高さは、ある意味で「安心料」です。

固定金利のデメリット

当初の返済額が高くなりやすい

固定金利は、変動金利より当初の金利が高くなることが多いです。

そのため、同じ借入額でも月々の返済額が高くなりやすくなります。

2026年7月の【フラット35】金利では、借入期間21年以上35年以下・融資率9割以下・新機構団信付きの最も多い金利が年3.140%と公表されています。金利は毎月変わるため、検討時点の最新情報を確認する必要があります。

固定金利を選ぶ場合は、毎月返済額が家計に収まるかを必ず確認してください。

「安心だから固定にしたい」と思っても、毎月の返済が重すぎれば本末転倒です。

変動金利より総返済額が多くなる可能性がある

返済期間中に金利があまり上がらなかった場合、結果的に変動金利の方が総返済額を抑えられることがあります。

固定金利は、金利上昇への保険のような性格があります。

保険と同じで、使わなければ損に感じることもあります。

しかし、住宅ローンは金額が大きいため、損得だけでは判断できません。

大切なのは、金利上昇時に家計が耐えられるかです。

借入可能額が小さく見える場合がある

固定金利は返済額が高くなりやすいため、変動金利と比べて借入可能額が小さく見える場合があります。

その結果、希望する土地や建物を諦める必要が出るかもしれません。

しかし、それは悪いことではありません。

むしろ、固定金利で無理なく返せない予算なら、変動金利で借りても危険な可能性があります。

固定金利で試算した返済額は、家計の安全ラインを確認する材料になります。

固定期間選択型とは

固定期間選択型とは、5年固定、10年固定、20年固定など、一定期間だけ金利を固定するタイプです。

固定期間中は返済額が安定しますが、固定期間終了後に金利が見直されます。

固定期間選択型の特徴は、次のとおりです。

項目 内容
固定期間 5年・10年・20年など
期間中 金利と返済額が固定される
期間終了後 金利タイプや返済額が見直される
注意点 終了後の返済額上昇に備える必要がある

固定期間選択型は、変動金利と全期間固定金利の中間のように見えます。

しかし、固定期間終了後のリスクを理解しないまま選ぶと危険です。

固定期間選択型の注意点

固定期間終了後に返済額が上がる可能性がある

10年固定を選んだ場合、10年間は安心できます。

しかし、11年目以降の金利はその時点の状況で変わります。

教育費が増える時期と固定期間終了が重なると、家計が苦しくなる可能性があります。

たとえば、子どもが小さい家庭が10年固定を選ぶ場合、固定期間終了時に中学・高校・大学費用が増える可能性があります。

このタイミングで返済額が上がると、かなり厳しくなります。

固定期間終了後の優遇条件を確認する必要がある

固定期間選択型では、当初の優遇金利が大きく見える場合があります。

しかし、固定期間終了後の優遇幅や選択できる金利タイプは金融機関によって異なります。

契約前に、次の点を確認してください。

  • 固定期間終了後の金利優遇幅
  • 変動金利へ移る場合の条件
  • 再度固定を選ぶ場合の条件
  • 手数料の有無
  • 返済額が上がる可能性
  • 固定期間終了時の案内方法

「10年固定だから安心」ではなく、11年目以降まで考える必要があります。

金利タイプ別に向いている人

変動金利が向いている人

変動金利が向いているのは、金利が上がっても家計を調整できる人です。

具体的には、次のような人です。

  • 借入額を抑えている
  • 毎月の返済に余裕がある
  • 固定金利との差額を貯蓄できる
  • 教育費のピークでも返済できる
  • 共働き収入に余裕がある
  • 生活防衛資金がある
  • 金利上昇時の試算をしている
  • 繰り上げ返済できる余力がある
  • 家計管理を継続できる

変動金利を選ぶなら、「金利が低いから」では不十分です。

「金利が上がっても対応できるから」と言える状態が必要です。

固定金利が向いている人

固定金利が向いているのは、返済額の安定を重視する人です。

具体的には、次のような人です。

  • 毎月返済額を確定させたい
  • 金利上昇リスクを避けたい
  • 教育費の増加時期が不安
  • 片働きまたは収入変動が大きい
  • 借入額が大きい
  • 返済期間が長い
  • 家計管理に不安がある
  • 将来の支出を読みやすくしたい
  • 金利の動きに一喜一憂したくない

固定金利は、返済額の安定を買う選択です。

当初返済額は高くなりやすいですが、長期の安心を重視する人には合理的です。

固定期間選択型が向いている人

固定期間選択型が向いているのは、一定期間だけ返済額を安定させたい人です。

たとえば、次のような人です。

  • 子どもが小さい間だけ返済額を安定させたい
  • 一定期間後に収入増加や繰り上げ返済の見込みがある
  • 当初10年の返済計画を重視したい
  • 全期間固定より返済額を抑えたい
  • 固定期間終了後のリスクを理解している

ただし、固定期間終了後に返済額が上がっても対応できることが前提です。

月々返済額の違いを比較する

金利タイプを選ぶときは、感覚ではなく数字で比較してください。

以下は、35年返済・元利均等返済・ボーナス返済なしの場合の概算です。

借入額 金利1.0% 金利2.0% 金利3.0%
3,000万円 約8.5万円 約9.9万円 約11.5万円
3,500万円 約9.9万円 約11.6万円 約13.5万円
4,000万円 約11.3万円 約13.3万円 約15.4万円
4,500万円 約12.7万円 約14.9万円 約17.3万円
5,000万円 約14.1万円 約16.6万円 約19.2万円

これはあくまで概算です。

実際の返済額は、金融機関、返済期間、団体信用生命保険、保証料、手数料、金利優遇条件によって変わります。

重要なのは、現在の金利だけでなく、上昇した場合も試算することです。

住宅金融支援機構の【フラット35】では、ローンシミュレーションや最新金利情報が案内されているため、検討時には実際の条件で試算しましょう。

金利タイプを選ぶ前に確認すること

借入可能額ではなく返済可能額を見る

住宅ローンで最も危険なのは、借入可能額を予算にすることです。

金融機関が貸してくれる金額と、家計が安全に返せる金額は違います。

金利タイプを選ぶ前に、次を確認してください。

  • 毎月の手取り収入
  • 現在の生活費
  • 子どもの教育費
  • 車の維持費
  • 固定資産税
  • 火災保険
  • 修繕費
  • 老後資金
  • 生活防衛資金
  • 片方の収入が減った場合の家計

ここを見ずに金利タイプだけで悩んでも意味がありません。

固定金利でも返せるか試算する

変動金利を選ぶ場合でも、一度は固定金利の返済額で試算してください。

固定金利で返済が厳しいなら、変動金利を選んでも余裕が少ない可能性があります。

特に、借入額が大きい人は要注意です。

変動金利の低い返済額でしか成り立たない資金計画は、金利上昇に弱いです。

金利上昇時の返済額を確認する

変動金利を選ぶなら、最低でも1%・2%上昇した場合を試算してください。

そのときに、次の状態になるなら危険です。

  • 毎月の貯蓄が止まる
  • 教育費の準備ができない
  • 車の買い替えが難しい
  • 外食や旅行を大きく削る必要がある
  • 修繕費を積み立てられない
  • ボーナス頼みになる
  • 生活防衛資金を取り崩す

金利上昇時に生活が崩れるなら、借入額を下げるべきです。

金利タイプの問題ではなく、予算の問題です。

ペアローン・収入合算のリスクを見る

共働き世帯では、ペアローンや収入合算で借入可能額を増やせます。

しかし、国土交通省は、住宅価格や金利上昇を背景に、35年を超える超長期ローンやペアローンの利用者が増加していることにも触れ、将来の家計負担を理解する重要性を示しています。

ペアローンを使う場合は、次を確認してください。

  • 出産・育休で収入が減っても返せるか
  • 時短勤務になっても返せるか
  • 片方が病気になった場合はどうするか
  • 離婚時のリスクを理解しているか
  • 団信の保障範囲を確認したか
  • 片方の収入だけで最低限の生活ができるか

ペアローンは、借入額を増やすためだけに使うと危険です。

住宅ローン減税を前提にしすぎない

住宅ローン減税は、使えればメリットがあります。

しかし、減税を前提に借入額を増やすべきではありません。

制度は条件があり、将来変更される可能性もあります。

金利タイプを選ぶときも、住宅ローン減税がなくても返済できるかを確認してください。

「減税があるから大丈夫」という考え方は甘いです。

大切なのは、制度がなくても家計が成立することです。

変動金利と固定金利で迷ったときの判断基準

金利上昇に耐えられるなら変動金利

変動金利を選んでもよいのは、金利上昇に耐えられる人です。

たとえば、次のような状態です。

  • 借入額を抑えている
  • 固定金利との差額を貯蓄できる
  • 生活防衛資金がある
  • 教育費を別で準備できる
  • 金利上昇時の返済額も払える
  • 家計を定期的に見直せる

この条件を満たすなら、変動金利は選択肢になります。

家計の安定を優先するなら固定金利

返済額の変動が不安なら、固定金利が向いています。

特に、次のような人は固定金利を検討すべきです。

  • 返済額を確定させたい
  • 教育費の増加が不安
  • 収入変動に弱い
  • 借入額が大きい
  • 金利の動きを追うのが苦手
  • 家計の見通しを安定させたい

固定金利は、損得より安心を重視する選択です。

どちらでも不安なら借入額を下げる

変動金利も不安、固定金利も返済額が高い。

この状態なら、金利タイプで悩む前に借入額を下げるべきです。

選択肢は次のとおりです。

  • 土地予算を下げる
  • 建物面積を見直す
  • オプションを削る
  • 外構を段階的にする
  • エリアを広げる
  • 返済期間を見直す
  • 頭金を増やす
  • 生活防衛資金を残しながら資金計画を調整する

金利タイプで解決できない不安は、予算オーバーのサインです。

よくある失敗パターン

変動金利の低さだけで借入額を増やす

これは最も危険です。

変動金利の低い返済額でしか成立しない計画は、金利上昇に弱いです。

固定金利なら絶対安心だと思う

固定金利でも、借入額が大きすぎれば危険です。

金利タイプではなく、返済額そのものが家計に重すぎないかを見る必要があります。

10年固定を選んで終了後を考えない

固定期間選択型は、固定期間終了後が本番です。

終了時に教育費が増える家庭は、特に注意してください。

金利だけで金融機関を選ぶ

住宅ローンは金利だけでなく、手数料、保証料、団信、つなぎ融資、土地先行融資、分割融資も確認が必要です。

注文住宅では、融資実行のタイミングが合うかも重要です。

家計の見直しをしない

住宅ローンを組んだ後も、家計は変化します。

変動金利を選ぶなら、定期的に金利、返済額、貯蓄、教育費を見直す必要があります。

金利タイプ選びのチェックリスト

家計の確認

□ 毎月の手取り収入を把握している
□ 生活費を正確に把握している
□ 教育費のピークを考えている
□ 車の維持費を考えている
□ 固定資産税を見込んでいる
□ 修繕費を積み立てられる
□ 生活防衛資金を残している
□ 老後資金を止めない

変動金利を選ぶ前

□ 金利が1%上がった場合を試算した
□ 金利が2%上がった場合を試算した
□ 固定金利との差額を貯蓄できる
□ 借入額を増やすために選んでいない
□ 返済額が増えても教育費を払える
□ 収入減にも対応できる
□ 家計を定期的に見直せる

固定金利を選ぶ前

□ 固定金利の返済額でも家計が成立する
□ 安心料として金利差を納得できる
□ 借入額を増やしすぎていない
□ 長期の返済計画を立てている
□ 固定資産税や修繕費も含めて考えた
□ 完済時年齢を確認した

固定期間選択型を選ぶ前

□ 固定期間終了後の金利を確認した
□ 終了後の返済額上昇に備えている
□ 教育費ピークと重ならないか確認した
□ 再固定時の条件を確認した
□ 手数料や優遇幅を確認した

よくある質問

Q1. 変動金利と固定金利はどちらが得ですか?

将来の金利動向によって結果は変わるため、断定できません。

変動金利は金利が上がらなければ総返済額を抑えられる可能性がありますが、金利上昇リスクがあります。

固定金利は当初返済額が高くなりやすい一方で、返済額が安定します。

損得より、家計が耐えられるリスクで選ぶべきです。

Q2. 変動金利はやめた方がいいですか?

一律にやめる必要はありません。

ただし、金利上昇時に返済できない家計なら選ぶべきではありません。

変動金利は、安さで選ぶものではなく、上昇時にも耐えられる人が選ぶものです。

Q3. 固定金利は安全ですか?

返済額が固定される点では安心感があります。

ただし、固定金利でも借入額が大きすぎれば危険です。

安全かどうかは、金利タイプではなく、返済額が家計に収まるかで判断してください。

Q4. 10年固定はおすすめですか?

人によります。

当初10年の返済額を安定させたい人には選択肢になりますが、固定期間終了後の返済額上昇に備える必要があります。

教育費が増える時期と重なる場合は特に注意してください。

Q5. 変動金利から固定金利へ変更できますか?

金融機関や契約内容によって異なります。

変更できる場合でも、その時点の固定金利が適用されるため、金利が上がってから固定へ変更すると返済額が大きく増える可能性があります。

契約前に変更条件や手数料を確認してください。

Q6. 迷ったらどうすればいいですか?

固定金利でも返せるかを試算してください。

固定金利だと厳しく、変動金利なら何とかなるという状態なら、借入額が大きすぎる可能性があります。

金利タイプで悩む前に、土地・建物・外構・諸費用を含めた総予算を見直しましょう。

まとめ|金利タイプは「安さ」ではなく「家計を守れるか」で選ぶ

変動金利と固定金利には、それぞれメリットとデメリットがあります。

変動金利は、当初返済額を抑えやすい一方で、将来の金利上昇リスクがあります。

固定金利は、返済額を安定させやすい一方で、当初返済額が高くなりやすいです。

固定期間選択型は、一定期間の安心を得られる一方で、固定期間終了後の見直しリスクがあります。

最後に、重要ポイントをまとめます。

  • 変動金利と固定金利に万人共通の正解はない
  • 金利タイプは家計のリスク許容度で選ぶ
  • 変動金利は上昇時にも耐えられる人向け
  • 固定金利は返済額の安定を重視する人向け
  • 固定期間選択型は終了後の返済額を必ず確認する
  • 金利の低さだけで借入額を増やさない
  • 固定金利でも借りすぎれば危険
  • 住宅ローン減税を前提にしすぎない
  • ペアローンや収入合算では収入減リスクを見る
  • 迷う場合は借入額を下げる方向で考える

住宅ローンは、最も安く見える金利を選ぶゲームではありません。

家族の暮らしを守りながら、長期間返し続けられる仕組みを選ぶことが目的です。

変動か固定かで迷う場合は、土地・建物・外構・諸費用・教育費・老後資金まで含めた資金計画を作り、そのうえで自分たちの家計がどのリスクに耐えられるかを確認しましょう。

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